【小説】この会話は飛んでいると思いますか

質問

以下は小説からの抜粋です。

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「人類だからか」　
「ホモサピエンスはドーブツの中で唯一心配する生き物だ。時間という概念が形成されなければ未来という概念も過去という概念も無い。明日が無ければ心配は出来ない！」　
いちいちズレた女である。
律子は涙を拭った。
「こっちも」　　
色々あったんよと言った。
「そーだろうな。あんな、来生。あたしは文系アホで生物学に無知で絵は壊滅的に下手だけど、それ以外の知識はあるの。見たところお前、寝た方が良いぜ。まず寝ろ」　

講談社　　京極夏彦　ルー=ガルー2 インクブス×スクブス 相容れぬ夢魔より
セリフは上の「人類だからか」から登場人物の来生律子と都築美緒が順にしゃべっています。
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Ｑ１都築の「見たところお前、寝た方が良いぜ。まず寝ろ」というセリフは話が飛んでいると思いますか。

Ｑ２飛んでいる場合、どのような会話なら自然と感じますか。

私の場合は話が飛んでいると感じました。
割と自然な流れでは
【だから、お前が寝た方が良いというのも分かるぜ。】(知識があるから)
あたりでしょうか。

【ところで　見たところお前、寝た方が良いぜ。まず寝ろ】と「ところで」をつけるか、「寝ろ」をホモサピエンスだから相手の心配が出来るという事だとも考えましたが、それでも「あたしは文系アホで・・・」の部分が意味をなさず不自然に思います。

回答No.2

noname#194996 · ベストアンサー

＞話が飛んでいると

唐突だ、あるいはここに何かが挿入されていたように思えるが、ないのは不自然だ、そういうことを言いたいのでしょうか。

この２つの会話は美緒が言っているのでしょうね。で

＞いちいちズレた女である。

この「女」はですから美緒のことのようです。

で、美緒は自分では生物学のことを偉そうにいっているにもかかわらず、文系あほだとか支離滅裂なことを言ってそれなりの伏線を作り、更にそれ以外の知識はある、ともいっています。なので唐突なことを言い出しかねない女ではありながら、見たところ律子は寝たほうが彼女には良いというくらいの常識的な判断は出来る、ということをほのめかしているわけでしょう。

ですから、私はここは不自然ではないと思います。

私がここで一番不自然に思うのは

＞律子は涙を拭った。
「こっちも」　　
色々あったんよと言った。

ここだけが律子に関する記述のようです。
よく会話の内容を読めば分かりますが、本来なら
「そーだろうな
以下の会話は律子が言っていることになるはずです。

京極はここで見て初めて読むのですが、変な文章書きですね。

お礼

ありがとうございます。
都築美緒の発言は唐突に見えて流れがあるのですね。

来生律子の部分は違和感がありましたか。そういう見方もあるのですね。

回答No.1

FEX2053

話の展開がどうであれ、小説の中で作者は「無謬の神」です。

ですので、書いてあることは「話が飛んでいる」かどうかに関係
なく、すべて「書いてある会話文が正しい」ことになり、他の解釈
は「してはならない」んです。

要は「話が飛んでいる」なら、「そのキャラは往々にして、話が
飛んでしまうような話し方をするキャラ」ということになり、そう
いう解釈しつつ読んでください、ということになるんです。

逆にいえば、「話が飛んでいるから直したい」と思った瞬間、
そのキャラは作者のキャラではなく、「あなたのキャラ」になって
しまうんです。

ま、「あなたのキャラ」にしたい人は、「二次創作」に走るんで
一概にその行為を否定はできませんが・・・。

ということで、Ｑ１は「飛んでいない（というかそういう見方を
してはいけない）」、Ｑ２は「自然でなくてもいい」です。

ちなみに私が書くとするなら、あのままでも良いと思いますが。

お礼

ありがとうございます。

(都築は)「いちいちズレた女である。」とあるようにこういう人物です。
それが前提として、これは都築らしい飛んだ会話か否かが質問したいことでした。わかりにくくてすみません。