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薬のとり方

風邪をひいたりすると薬を飲みますよね。 ひどい熱や痛みになると座薬を使ったりしますよね。 注射をしてもらう事もありますよね。 で質問なんですがたいてい錠剤、カプセルや粉薬を 口からとりますよね? あれって吸収率っていうか効率良く薬を効かせる為には 粉末は難しいとしても錠剤やカプセルをそのまま 座薬のように肛門へ入れちゃえばより効くってもんでも ないんですかね? 例えば技術があるなら水に溶かして注射しちゃうとかも すごい効くように素人としては思うのですが 疑問に思うので詳しい方お教え願います。

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  • yoisho
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回答No.4

回答が遅くなって失礼しました。(土日は回答が難しいんです。) それから、前回の回答で説明不足があったこともあわせてお詫びいたします。 さて、 >消化のメカニズムを考えた時食道 胃 小腸 大腸それらの器官から血液によって身体の隅々への順なのなら、~そうしないのはなぜなのか ・・・・・ これは、基本的には的を得た疑問です。 薬物一般に関して言えば、確かにその多くは飲むよりも注射したほうが効果(薬としても、また毒としても)が出ます。 前回申し上げたかったのは、「飲み薬になっているような物は、開発の段階で多くの候補の中から飲んでも効くものだけが選ばれている。」ということです。 飲み薬に適しているかは、ご質問でおっしゃっているようにまず吸収性の問題がありますが、さらに「初回通過効果」の有無も重要です。 消化管で吸収された薬物は、門脈→肝臓を経由してから血液循環に回ります。 そしてこの際、多くの薬物はまず肝臓で代謝(分解)されてしまいます。(これが初回通過効果) これは生物が自然界で生息する上で、食物に含まれる有害成分から身を守るためにとても重要な仕組みですが、薬を飲んで効かせる観点からは都合のよくないことになります。 製薬メーカーは薬を開発する際に、植物などの天然物からの抽出や化学合成などの操作で、基礎試験段階でかなりの数(類似の化学構造のものだけでも何十種類以上も作ります)の候補を調べ、その中から最終的な製品にするものを選びます。 その中で飲み薬になっているのは、消化管吸収がよくなおかつ初回通過効果を受けにくい「自然界ではどちらかというと珍しい部類の物が選ばれている。」ということです。 私は、ドラッグ(トリップするのに用いるような非合法のもの?)については、ほとんど知識が無いのですが、 一般論で言えば、静脈注射が最も効率的な薬物の投与法ですし、吸入ならば初回通過効果を避けられます。 いろいろ研究すれば(製薬会社が本気で開発すれば)、「飲んでも効くドラッグ?」もおそらく作れるとは思いますが、・・・・・・、 実際に製薬会社で作られる抗精神薬などは、むしろ幻覚(や習慣性?)などの副作用ができるだけ無いものを探して開発されているのではないでしょうか? 以下余談ですが、 薬は、有効成分の化学的(あるいは物理的?)性質で、適切な投与経路が異なることがあります。 たとえば、水に全く溶けないものは消化管吸収もよくないですが、溶けすぎる場合も吸収されにくいことが多々あり(小腸粘膜との親和性が低いため?)、注射剤にしないと有効性が出なかったりします。 初回通過効果はとても重要で、古典的に有名な例ですが、狭心症の発作時に使うニトログリセリンは飲んでもほとんど効果が無いため、(早く効果を出すという意味もありますが)舌下錠にして舌の裏側の粘膜から吸収させます。 なお、この薬は作用時間がとても短いため昔は発作時の頓服でしか使えませんでしたが、微量でも効果が出ることと、水にほとんど溶けない→経皮吸収がよい(一般に水に溶けにくい物質の方が皮膚吸収しやすい)ことから、近年では長時間作用する貼り薬として使われています。 また、全身麻酔で行われる手術時の血圧のコントロールに点滴注射で用いられたりしますが、これは作用時間が短いことをむしろメリットとした使われ方(点滴を止めればすぐに血圧が戻る)ですね。 以下は、初回通過効果を利点とした例ですが、 吸入薬として気管支喘息に、あるいは点鼻薬として花粉症などのアレルギー治療に用いられるステロイドに、プロピオン酸ベクロメタゾン(商品名:アルデシン等)やフルチカゾンといった薬があります。 一般に吸入薬は吸入時に口腔内に付着する量が(気管支に到達するよりむしろかなり)多く、これを飲み込むことで副作用がでる恐れがあるのですが、これらの薬剤は飲み込んでも初回通過効果を受けて大半が無毒化されてしまいますので、非常に強力な抗炎症効果を持つステロイドであるにもかかわらず、全身性の副作用が(常用量では)ほとんど生じません。 もちろん同じ成分で、飲み薬、注射、あるいは座薬にも使われるものも多くありますが、その場合にはまずそれぞれの製剤が製品化されています。 基本的に、「薬は、製品化された形態で最も効率的な効果が得られるように作られている。」と言えるのではないでしょうか?

longmore
質問者

お礼

たいへん勉強になりました。 初心者の私でも分かりやすく親切丁寧な回答 ほんとうにありがとうございます。 やはり餅屋は餅屋ですね。 素人の愚問だと言う事を痛感しました。

その他の回答 (3)

  • yoisho
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回答No.3

JKwiperさんの回答と重複してしまいますが、 確かに(薬によっては)注射や座薬にした方が効果が早く出ますし、より有効な場合もありますが・・・・・・、 薬の製剤は、目的に合わせて「適材適所」で働くように作られています。 >たいてい錠剤、カプセルや粉薬を 口からとりますよね? これは、飲み薬の方が注射や座薬よりも使いやすいからです。 飲み薬なら自宅や職場でも服用できますが、注射はお医者さんに行かなければ打ってもらえません。 (インシュリンの自己注射のような特殊な例外はありますが、それでも針を刺すのは痛いくてイヤですよね。) また、注射剤は高度な無菌性が必要で製造コストが高くなりますので、飲み薬で必要な効果が出せるのなら、あえて注射にするメリットはありません。 座薬も慣れないとちょっと抵抗がありますよね。 病院や薬局で「効果は似たようなものですけど、飲み薬と座薬、どっちにしますか?」って聞かれたら、おそらくほとんどの人は、飲み薬を選ぶのではないでしょうか。 製薬メーカーも商売ですから、広く一般的に使ってもらえる製品を作ろうとします。 まず、(動物実験などの)基礎研究で見つけた多くの薬の候補から、経口投与でも薬効が得られるような化合物を選んで製品にします。 また、よく効くんだけど吸収がよくないようなものの場合は、微粉化したり、溶剤に溶かしてソフトカプセルに入れたり、添加剤を加えたりして、吸収されやすくなるような工夫をします。 確かに、注射(や座薬)は、できるだけ速やかに効かせたい時や口から物が取れない時など、あるいは薬効成分の性質が経口投与に適していない場合(消化管では吸収されにくいとか、吸収されても速やかに肝臓で代謝されてしまう場合など)に使われますが、この場合はそのための製剤がちゃんとありますので、飲み薬を流用するようなことはしません。 (まれに病院の薬剤部で、錠剤から有効成分を抽出して他の投与経路の製剤を作ることも時にはありますが、これはかなり特殊な場合です。) >錠剤やカプセルをそのまま 座薬のように肛門へ入れちゃえばより効くってもんでもないんですかね? 普通の錠剤は、胃で水を吸収して崩壊(崩れてばらばらになること)することで吸収されるようになります。 直腸にはあまり水分がありませんので、そのまま入れても???ですね。 (また、薬や添加剤の性質によっては、直腸粘膜によくないことがあるかもしれません。) 注射は直接体内に投与する行為ですので、さらに注意が必要です。 飲んで無害なものでも、注射すると危険なものはいくらでもあります。 (添加物の規制も、飲み薬よりもはるかに厳しいです。)

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質問者

お礼

ありがとうございます。 確かに現実的には注射や座薬というのはコストの面や利便性を 考えると経口投与が最も安価で簡単ですね。 消化のメカニズムを考えた時食道 胃 小腸 大腸それらの器官 から血液によって身体の隅々への順なのなら、 そんな単純なものでもないのだろうと思いつつも そうしないのはなぜなのかを知りたくてこの質問をさせて 頂きました。 余談ですが俗に言うドラッグってのも炙って煙りで吸ったり 鼻で吸ったり注射を打ったりしますけど あえて簡単な経口投与にしない理由ってのも あるんですかね? すみませんまた疑問に思ったもので。

  • JKwiper
  • ベストアンサー率20% (1/5)
回答No.2

#1です。 錠剤を水に溶かして注射する事に関して、菌に対するリスクのみを記述してしまいましたが、薬効に対するリスクを記述するのを忘れていました。先ほども記述しましたが、経口剤は飲んで効くように設計されており、静脈に注射されるなんて想定もされていません。したがって、命に関わる事になるかもしれません。菌のリスクよりこちらのリスクのほうが重大でした。

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質問者

お礼

なるほど、いかに自分が素人であるかを知ると同時に やっぱり薬ってものはきちんとした人がきちんと 作っているということにあらためて感心しました。 子供じみた質問にご回答下さりありがとうございました。

  • JKwiper
  • ベストアンサー率20% (1/5)
回答No.1

人間の身体の中で胃は酸性、腸はアルカリ性になっています。口から飲む薬は、その種類によって胃で溶けたり、胃では溶けずに腸で溶けたりするように設計されています。また、錠剤やカプセル剤の場合、飲んでからその薬が溶け出す時間も厳密に計算されています。ですので、口から飲む薬を肛門へ入れたりすると思わぬ事故に繋がることがありますので絶対にやめるべきです。また、薬をトンカチで砕いたり水で溶かして飲むのもNGです。 >例えば技術があるなら水に溶かして注射しちゃうとかも これも絶対ダメです。注射剤は菌の状態が厳しく管理されています。一般域で水道水に溶かした液を注射するなんてとんでもないことです。

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