ビタミン剤が石油系の合成剤で吸収が悪いというのはほぼ嘘です。
サプリのビタミンの多くは合成されていますが、化学構造が天然物と同じであり、化学構造が同じであれば、吸収率や効き目は天然物と変わらないというのが定説です。事実効目が必要で、かつ表示の認められている医薬品の多くは合成物が使われています。合成物の方が不純物を含まず、かつ安価に製造できるからです。例えばビタミンCの天然物は、合成物に比べ、製造コストは5~6倍するといわれています。そんな高いビタミンCの用途は、薬品ではなく、サプリです。天然物は安心・安全で飲めば健康になれると信じている消費者のために特に作られ、デパートのような高い物を売る売り場で細々と売られています。
ビタミンEは天然物と合成物では化学構造が違い、効果を求めるには天然物でないといけませんが、私の知る大手サプリメーカーのものは、全て天然由来のものとなっています。(100円ショップのビタミンEのことは不勉強で知りません。すみません)
一部高い自然食品などのメーカーが、その高さを正当化するために、安いサプリを石油から作ってあるとか、吸収が悪いなどと言っているのでしょう。たとえ石油から作ったとしても、化学構造が同じで、純粋に精製されていれば、天然物と変わりありません。
ただし、サプリを摂るときは食後に服用しましょう。食事に混じって、吸収率が大変良くなります。また説明書の用法・用量を守りましょう。脂溶性ビタミンのA、D、Eなどはそれぞれ推奨摂取量とともに、その上限も定められています(Eはゆるやかですが)。水溶性のビタミンでもB6は上限があります。上限の特にないビタミンCでも、推奨量の30倍、40倍といった極端な量を摂取すると、一過性の下痢をする人もいます。
お礼
詳細で長文による回答をいただき感謝いたします。 >化学構造が同じであれば、吸収率や効き目は天然物と変わらないというのが定説です。 なるほど、化学構造が同じか否かで考えれば良いのですね。 改めて検索してみましたが、吸収率云々を謳っているのはサプリメーカーのサイトが多いようです。 今後は合成・天然物や価格の違いはあまり気にしないようにいたします。