確かに、今の若者に国を憂いて自殺する人がいるなんて、夢想だにしませんでした。
何せ、20代の選挙投票率が1割代をみても、若者がいかに自国を真剣に考えていないかが分かります。
私が大学生の頃は、色んなセクトがあり、色とりどりのヘルメットを被り、デモを繰り返し…最後は内ゲバで共倒れしていったような熱い時代でした。
安保ので縛られ、アメリカの傀儡政権になるのではと、真剣に考え、当時の学生運動家は一様にマルクスの資本論を読み、レーニン、トロッキーを貪りましたが、ほとんどが現実の社会人となると幻のユートピアに熱を冷ましまして行きました。
35年ほど前の連合赤軍の浅間山山荘事件が最後だったでしょう。
もうあの頃には、連日報道されていましたが、テレビドラマを観る感覚程度でしたね。
何せ、犯人の母親が説得した言葉が”〇々チャン、あなたは何も悪いことをした訳じゃないんだからね”ととの訴えが茶番でした。
それからみたら、自衛隊駐屯地で日の丸を掲げ、将来の日本を憂いて割腹自殺をした三島由紀夫事件には衝撃を受けました。
また、朝日新聞社の社長室で純粋な右翼人「野村秀介」のピストル自殺事件もそうでした。
彼らにはネームバリューもあり、それなりの訴えや行動力もあったので新聞もテレビも騒いだのでしょうが、一大学生がそれを苦に自殺したというのは痛ましいことではありますが、現在の我が国の価値観から考えると(私自身その背景がどうなっていたのかは知りませんので無責任ですが)、メディアにとっては記事にもする値もなかったのでしょう。
私たちの時代は、内ゲバで殺された人はいたけれど、自殺したなんて人はいませんでしたよ。
それだけ個々が逞しかったのでしょう。
ともかく子供達を含めて、私の周りには国家云々を喋る若者は見当たりませんので、自殺した方は特異な存在だったとしか考えられませんね。
お礼
この事件は一昨年に起こった事件ですから、安倍政権誕生までもう一年待たなければなりませんでした。 それにしても、なぜ今頃この事件が報道されたのかが気になります。 ありがとうございました。