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相撲型と野球型
相撲というのは、強いと思われている側が勝つ確率が高い競技です。横綱が13勝2敗で優勝すると勝率は8割を超えています。一方、野球ではプロリーグでの優勝チームの勝率は6割までいかないことが多いです。野球では強いと思われている側が勝つ確率は相撲ほど高くありません。このような観点で囲碁と将棋を比べたとき、相撲型に近いのは囲碁と将棋どちらですか。
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相撲は一人で行う。強い人が1人がんばれば、勝てる。 野球は九人で行う。強う人が1人がんばったところで、残りの8人が「負ける原因」となりえるために、勝てるとは限らない。 ゲームの勝敗を左右する不確かな要素の数でみると、囲碁も将棋も一人でやるから、同じ「相撲型」と言えると思う。 盤上ではどうだろう。 囲碁のほうがマス目が多い。一見、不確かな要素が多そうだけど、ゲームが進むにつれてマスの数は埋まってゆくので、盤上の「不確かな部分」は減ってゆく。 反対に将棋は、(駒台も含めて)すべてのマスが不確かな部分になりえる。ゲームを通して常に不確かな部分を引きずっているので、将棋のほうが「野球型」に近い気がする。 実際に棋士の勝率をみてみよう。 将棋界のトップでは「64%」「68%」「72%」「63%」「64%」...と続く。 囲碁では、「73%」「73%」「75%」...と続く (将棋は日本将棋連盟の現役棋士通算成績から。囲碁は日本棋院の棋士データから、直近の成績を) 若干だけど、囲碁のほうが、力の差がゲームの勝敗にはっきりと出る世界(相撲型)だと思う。
お礼
なるほど。とても論理的な分析ありがとうございました。囲碁のほうが盤が広いから、野球型のような気がしていましたが、逆だったとは面白いですね。