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植物の呼吸で生まれた水の行方
C6H12O6+6O2→6CO2+6H2O+674[kcal] という化学変化の通り、植物は対内のブドウ糖と呼吸で取り入れた酸素の化学変化で熱エネルギーを得て、二酸化炭素を外部に放出するということを学びました。 この時、水も生まれていると思うのですが、この水が蒸散で体外へ出ていく水と認識して良いのでしょうか?
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- タネヤ(@detane)
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発生したCO2は気体、H2Oは液体であることに注目すると、 気体の方が細胞外に移動しやすいのはお分かりだと思います。 したがって、植物体内で発生した二酸化炭素は比較的早く気孔から放出されますが、同じように水が直ちに気孔から蒸散されるわけではありません。 また、二酸化炭素も植物が(能動的に)「放出する」のではなく、気孔を通じて濃度の高い方(植物体内側)から低い方(外気)へと自然に(受動的に)「拡散」していくのであり、その結果、気孔の横の細胞内は二酸化炭素濃度が下がり、相対的に濃度の高いそのまた隣の細胞から二酸化炭素が移動してくるということが続いて、結果的に植物体の内部から気孔を通して二酸化炭素が放出される形になるということを理解してください。 逆に、気孔から酸素や二酸化炭素を吸収するのも同様の原理で、決して植物自身が積極的に放出や吸収しようとしているわけではありません。 間違えないで欲しいのは、気圧差ではなく、濃度差(分圧差)が原因だということです。 この点について詳しくは、エントロピーというものを学んでみてください。
お気づきのとおり、水の挙動はそんなに単純ではありません。 逆にブドウ糖や他の有機物の合成で水が高分子として取り込まれたりもしますので、 植物から水として失われるばかりではありません。 通常、蒸散で失われるのは植物で余分になった水分ですが、その多くは根から吸収して余剰になった分です。 代謝で水が生じても、植物の水分量が少なければ蒸散もしにくくなります。
- indoken2
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蒸散で体外に出る水と認識してよいです。 但し実際の所、植物体を構成する水分になる部分もあるかもしれません。 根から吸収した水と分けて扱う必要が無いわけですから。
お礼
迅速な回答ありがとうございます。助かります。なるほど、確かに完全に区別されるわけではないですもんね。とても参考になりました