昔のニュースで、今回の回答にはならないと思いますが。
面白いのでちょっと。
No.1
●ABO血液型に新たな意義? 疾患との関連示す報告相次ぐ
Medical Tribune [2011年11月30日]
予後を左右する血液型について"ほぼ同じ結論"
ABO血液型といえば,医療現場においては輸血を含む臓器移植などで重視されるものだが,一般社会では,性格との関連が引き合いに出されることが多い。また,それに対し「科学的な根拠はない」と否定意見が必ずといってよいほど出るのもお約束だ。裏返せば根拠がないからこそ,ネガティブなことでも面白半分に受け取れる「無難な」話題ともいえる。しかし,血液型が疾患リスクと関連するとなると話は別かもしれない。最近,ABO血液型の新たな意義を示唆する知見が相次いで報告されている。1つは超低出生体重児の壊死性腸炎,もう1つは成人の脳卒中に関する検討だ。驚くことに,全く異なる領域の疾患にもかかわらず,予後を左右する血液型について両研究ともほぼ同じ結論が示されている。
超低出生体重児の壊死性腸炎,AB型が予後不良因子
1つ目は米ロヨーラ大学医療センターのグループが報告した超低出生体重児の壊死性腸炎(NEC)に関するもの(J Perinatol 2011年11月17日オンライン版)。最近,早産児のNEC発症と赤血球輸血との関連を示す報告がいくつか行われている。しかし,輸血療法は新生児集中治療室(NICU)で日常的に行われており,児の血液型にかかわらず抗体曝露による合併症を最小限にするため,O型Rhマイナスの製剤を使うのが一般的と研究グループ。児の血液型とNEC発症に関連があるのではないかとして検討を行った。
1986?2010年の自施設におけるデータから,NECの確定診断がついた新生児(Bell分類II?III度)276例を解析。その結果,AB型の児では他の血液型の児に比べ死亡のリスクがハザード比(HR)で2.87倍に上っていた(95%CI 1.40?5.89,P=0.003)。
さらに多変量解析においてもAB型はNECによる死亡の独立した危険因子(HR 2.93,1.43?6.04,P=0.004)で,手術に次いで強い関連が示された(手術のHR 4.65,2.61?8.33,P<0.0001)。
研究グループは,NECの進展機序の1つに新生児の腸管粘膜における血液型別の抗原と胎内で受け継ぐ抗体(isoagglutinin)の間で起こる液性免疫反応があるのではないかと考察。A型とB型の異なる2つの抗原を持つAB型は,NECを発症した場合の予後悪化因子となる可能性がある一方,Oマイナスの輸血はNEC治療としての合理性があるのではないかと結論付けている。
約9万例の米国人対象研究から:AB型の人は脳卒中リスクが約30%高い
もう1つは先日開かれた米国心臓協会学術集会(AHA 2011)でハーバード公衆衛生大学院のLu Qi氏らが報告した疫学研究。医療関係者を対象とした2つの長期かつ大規模研究のコホート(Nurses' Health Studyの女性看護師6万1,973例,Health Professionals Follow-up Studyの男性2万7,808例)を用いてABO血液型と脳卒中リスクとの関連を解析したという。
2009年にワシントン大学のグループが観察研究を基に血液型の遺伝子多型と心筋梗塞,脳卒中,深部静脈血栓症の発症リスクを検討,B型のアレルと虚血性脳卒中に関連が見られたなどと報告を行っていた(J Thromb Haemost 2009: 7: 263-269)が,より大規模なコホートで脳卒中単独との関連を見た検討は今回が初めてのようだ。
Qi氏らの解析の結果,B型の女性では他の血液型の女性に比べ脳卒中のリスクが17%高かったが,男性では差がなかった。AB型の場合,男女とも虚血性脳卒中のリスクが29%上昇していたという。
さらにO型と比較した場合,AB型の女性の脳卒中リスクは28%,同男性では32%の上昇が示されたと同氏らは報告。「血液型を変えることはできないが,今回得られた結果は脳卒中リスクの層別化に役立つのではないか。特に高リスクが示唆される血液型の場合には他の危険因子を確認し,積極的な生活習慣改善を行うことが勧められる」と述べている(AHA 2011年11月16日公式ニュース)。
お礼
なるほどですか。 難しくて理解できない部分が多かったですが、やはり何かあるのかもしれないですね。 AB型は健康的な生活が必要なようですね。