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センター試験ののシステムについて
日本の大学受験に詳しい方にお聞きしたいです。 ○なんのためにセンター試験を行うのですか?各大学の試験だけでは何が不足なのですか? ○なぜセンター試験の点数は2次試験の前に開示されないのでしょうか。 結局2次の点数との合計で合格が決まるのですから、その時に開示してもよいのでは? ○センター試験の点数開示になぜ料金がかかるのでしょうか。 センター試験ではありませんが、 ○なぜ日本にはこんなにもたくさんの大学が存在しているのですか? アメリカにもたくさんあるようですが、この少子化の日本でそんなに多くの大学が必要ですか?
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1.WIKなどの解説にも載っていますが、入学試験問題において奇問・難問の出題をなくしたり 、歴史などの重箱の隅をつついたりするような設問をなくし、一定の学力基準を測るものと して導入されたものである これが導入された一番の理由でしょう。 2.2次試験の前に開示したら無用な混乱が起きる可能性があるからです。 問い合わせが志望大学や独立行政法人大学入試センターに殺到する恐れがあるからです。 3.点数開示は希望者のみだから、いわゆる受益者負担主義に基づくものです そうでなくてもセンター試験を実施するにあたって多大な国家予算が使われているから (人件費、問題作成費、会場を提供した大学への助成金(使用料)などなど) 開示まで税金を使うのはいかがなものかと。 55万人受験者がいて30万人が希望したとして80円の切手を使用しただけでも 2400万円の費用がかかります(もちろんそれだけの費用では済まないことは わかりますよね)。 4.昨日も別の質問に回答しましたが、日本社会では条件がそろえば(書類がそろえば) 自動的に認可されるからです。 教育の向上や教育のあり方真剣に考えている人たちばかりならいいのですが・・・・。 私のように邪推な考えをする人間にとっては、次のようなことまで考えてしまいます。 受験生には述べたくない内容だけど、こういった大人たちの事情もあるわけです。 新しく設置された大学が、大学教員の受け皿になったり雇用を生み出すのは結構な ことですが、そこにはいろんな人たちが群がってきます。 ・文部科学省の有力な天下り先(先ほどの同志社女子大学でストーカー殺人事件を 起こした男も、文科省から山形大、そして同志社女子大へ天下った人間だったし) になる。 国土交通省や財務省ほど強力な天下り先はなくても、文科省には大きな天下り先 である。 ・体育館や校舎の建設ではゼネコンをはじめとするその他の企業の有益な収益となる。 それも金額が大きい ゼネコンだけでなく、電機会社、備品会社、文具会社、警備会社、不動産業者、 給食業者、衛生品業者、電力会社、ガス会社、住宅関連業者・・・などと 恩恵を受ける業種は多い。 工事が終わっても、商店街にある飲食店など、いろんなお店が潤うこととなる。 いわゆる町全体が活性化する。 ・大学用地となる場所にも、その選定段階や購入段階でいろんな力が関わってくる。 (いろんな力=想像にお任せします) ・だから新しい大学の設置に関しては、地元の有力な政治家、それも市会・県会議員クラス でなく国会議員にまで話がいく場合がほとんど。 国会議員から文科省へ「今度地元で○○大学が開設されるからよろしく頼む」 なんて陳情があるのがお決まりのコース。 文科省も書類が整えば自動的に認可 という構図ができあがっている。 自民党でも民主党でも共産党でも、どこの支持者でもないが、今回の件で 北海道医療技術大の責任者が、間髪いれずに自民党の文部科学界に駆け込んだのを みていて、ずいぶんと馴れた動きだな、と思わず笑いました。 地元が活性化すれば、後押しした議員は見返りとして選挙時に票を得やすくなる。 ・大学の経営者は、もともと資産家や政治家が多く、自分の地位と名誉のためにも大学を 起こして理事長の座に就いている人が多い (まあ、個性的は人が多いよ) たとえば大阪をみても、自民党の世耕さん(近畿大の理事長)や元法務大臣の佐藤恵さん (大谷大学理事長)など政治家は多い。 大学関係者やOB、OGが有力な集票マシンとなるから、選挙になると地盤・看板がない ズブな立候補者より圧倒的に有利だし。 教育の観点から是々非々を唱えている人は構いませんが、そこで利益を得ようとする人たち までが一緒になってこの問題に入り込んでくるからややこしい。 マスコミさえも長年の間、大学設置問題や入試制度問題などをほったらかしにしてきたのは、 宗教界と並んで私立大学は定期的に広告料をはらってくれるなど、有力なお客さんになるから です。 日本社会の学力低下は文科省や教員や各家庭だけの責任ではなく、現在の入試制度の弊害を 見てみぬふりをしてきたマスコミにも責任があると思う。 日本の大学数は世界に比べて多くはないという意見を強く主張する人がいるが、 それを言うなら、現在の大学制度を改めるのが先決だと思う。 現状のままならば、大学数は多いといわざるを得ない。 今度の問題で、志望する学生はかわいそうだが、私個人は訴訟に入ることを望む。 (まあ、お互い、そこまではしないだろうけど) 法廷の前で、大学設置認可制度の闇をさらけ出せばいいのです。 少なくともそのほうが時間をかけずに改善の一歩になると思うから。
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- ennalyt
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センター試験のルーツは、東大入試です。 東大は記述式で丁寧に採点するんですが、 それだと採点者の負担が大き過ぎて、無理なんです。 採点者が変わると、同じ回答でも点数にバラつき出てしまうから、 文科一類の国語の第一問は、同じ教官が全員分を採点します。 科類と問題番号で、同じ人が丸をつける。 そういう仕組みなんです。 それでも人数の多い理科一類は、二千五百人分をこなさないといけない。 だから、まず選択式の一次試験があって、 これで高得点者から順に人数を絞って、 通過した人だけが二次試験を受けられます。 いわゆる「足切り」という制度です。 この方式を、国公立大学全体に広げました。 これが「共通一次試験」です。 1980年代に実施されました。 十年程やってみて、私立大学にも広げる動きがありました。 そうして平成時代に「センター試験」という名称になりました。 各大学で入試問題を作るの、負担がものすごく大きいんです。 教官が、自分の研究や教育ができなくなってしまっていた。 入試問題を作るだけで人生が終わってしまう教授、って変でしょ? 問題用紙の管理というのもあるね。 作ってる間も作ってからも、世間に漏れては一大事。 金塊や現金のように厳重に保管しないと。 これ大変だと思いませんか。 私は試験監督をしたことがありますが、 開始時間までの間、ものすごく緊張します。 センターを採用すれば、本来の研究や教育にもっと力入れられる。
お礼
なるほど~!非常に府に落ちました。 センター試験の存在意義には納得いたしました。ありがとうございます。 (開示に関しては未だに不満がないわけではないのですが) ありがとうございました!
- horikirikko
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いつもながら語尾の口調も統一されていないし、 挙句のはてに的を得て・・・なんて書いているようでは。 反面教師として笑ってください。
お礼
いえ、詳しい回答をいただけて本当にうれしかったです! ありがとうございました ^^*
- horikirikko
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くだらないことを長々と書いて申し訳ないですが、 あなたの気持ちはよくわかるが、制度として定められているので突破するしかありません。 受験生にもいろんなタイプがあって、優秀なのに記述式のテストの成績に比べて センター試験はもうひとつというタイプはいます。 ただ記述式が得意な人間は、センター試験のポイントを予備校などで教えてもらえば すぐに80%は超えてしまいます。 こういった受験生の話を聞くと、センター試験の問題は、ああだ、こうだとか、どういうところを 採点官がみる、だから私は嫌いだなどどウンチクを並べますが、結構的を得ている話も多いです。 また、そういった冷静な分析ができる受験生は、当初、センター用の模擬試験の結果が 悪くても、最終的には難関大学といわれるところに合格していきます。 避けて通れないものは仕方がないのです。 ただ大学によって、センター試験の配点比重は違うし、必須の選択科目も違うので 組み合わせによってずいぶん楽になる場合もあります。 しっかりと対策をたててから、本番に臨みましょう。
お礼
>避けて通れないものは仕方がないのです。 そうですね。 もうセンターまで70日程度しかないので、今文句を言ったところで今年から何が変わるわけでもありませんよね。 ありがとうございました。
お礼
詳しい回答ありがとうございます。大変勉強になりました・・・が、 >2次試験の前に開示したら無用な混乱が起きる可能性があるからです。問い合わせが志望大学や独立行政法人大学入試センターに殺到する恐れがあるからです。 これは頭では理解できますが、やはり受験者側に立ったら2次の前に開示してほしい・・・と思ってしまいます。 近年ようやく開示されるようになっただけ、マシだというのは分かりますが・・・。 大学の問題はもはや単なる教育問題ではありませんね。 地域の活性化・・・耳触りは非常に良いですがこの少子化では私立大学はやはり多すぎですし、国からの助成金も馬鹿にならないでしょうし。 しかし恩恵を受ける人間が多い以上、さっと解決はできませんね・・・。 詳しい解説、本当にありがとうございました!