失うのが怖い?
だから何もしないと?
では尋ねるが、君がその自殺した友人と出会った事で得た経験は「失うのが怖い」と思う強迫観念だけだったか?
君は友達が少ないらしいからあまり分からないのかも知れないが、「失うのが怖い」と思えるような友達なんて、長い人生の中では本当に数が限られているもんなんだぞ?
実は自分も先日、友人を亡くしたばかりだ。
自殺なんて、身近にあるようで身近なものではないと、本当は心のどこかでそう思っていたのだと、その時になって初めて気付いた。
人は、誰でも自分の心の傷には一番敏感になるものだ。
自殺した友人がそうであったように、その時の自分がそうであったように、今の君がそうであるように。
全ての人間に言える事だが、この世の全ての出来事は自分に取っての「きっかけ」にしか過ぎない。
それをどう受け止め、どう判断し、どう行動するかは、自分自身が「原因」になる。
「失うのが怖い」と思うのが君の心なのであれば、「失わせない為の行動」を君が取るしかないだろう?
自分の為に相手に変わってもらう事など、不可能なのだから。
友人を失った君の恐怖心は、自分にもとても良く分かるけど、その恐怖心の元となっている友人との記憶や経験の方が、恐怖心なんかよりもずっと貴重で尊いものなのではないか?
失うのが怖いからと言って、君はその友人と出会わなかった方が良かったと思うのか?
いなくなっても失った事にはならないよ。
情けない事に、今の自分には友人を忘れないようにする事しか出来ないが、君の友人の死を「今君が動けない事の言い訳にしてはいけない」と自分は思うよ。
本当に君に取って大切な人だったのなら、それを最後まで貫くべきではないかな。
恐怖心なんて二の次の話だよ。
我々は、忘れずに色んな物を背負いながら前へ進むしかないんだ。
頑張ってくれ。
お礼
厳しくも暖かいお言葉をありがとうございます。 友達は少ないながら 大切にしてきたつもりでした。 今となってはつもりでしかなくて‥ 過去は変えれないのはわかります。 だからこそ今を大切にしなきゃならないんですね 本当にありがとうございます。 胸に響きました。