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宮廷に仕えた画家・音楽家たち
ベラスケス~ゴヤ、ヘンデル~モーツァルトなど 宮廷に仕えた画家・音楽家たちのエピソードを綴った 本を探しています。 (できれば複数の宮廷画家・音楽家達の話で、彼らと 王室との関係や恋愛などを簡単にまとめた本が希望です。 ご存知の方、ご紹介頂けると幸いです。 ※”文庫・書籍”の方では回答がなかったためこちらに 投稿します。
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ご希望に直接お応えするものではありませんが、次の本は絵画と王室の関係を扱っています。画家というより、絵画そのものが中心です。 ・中野京子 (著) 「名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語」 (光文社新書) http://www.amazon.co.jp/%E5%90%8D%E7%94%BB%E3%81%A7%E8%AA%AD%E3%81%BF%E8%A7%A3%E3%81%8F-%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%9C%E3%83%B3%E7%8E%8B%E6%9C%9D-12%E3%81%AE%E7%89%A9%E8%AA%9E-%E5%85%89%E6%96%87%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E4%B8%AD%E9%87%8E%E4%BA%AC%E5%AD%90/dp/4334035663/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1351609791&sr=1-1 ・中野 京子 (著) 「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」 (光文社新書) http://www.amazon.co.jp/%E5%90%8D%E7%94%BB%E3%81%A7%E8%AA%AD%E3%81%BF%E8%A7%A3%E3%81%8F-%E3%83%8F%E3%83%97%E3%82%B9%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AF%E5%AE%B612%E3%81%AE%E7%89%A9%E8%AA%9E-%E5%85%89%E6%96%87%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-366-%E4%B8%AD%E9%87%8E/dp/4334034691/ref=sr_1_2?s=books&ie=UTF8&qid=1351609826&sr=1-2 画家・音楽家はあまり出てきませんが、王室そのもののお話。 ・ 「ヨーロッパの「王室」がよくわかる本―王朝の興亡、華麗なる系譜から玉座の行方まで」 (PHP文庫) http://www.amazon.co.jp/%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%91%E3%81%AE%E3%80%8C%E7%8E%8B%E5%AE%A4%E3%80%8D%E3%81%8C%E3%82%88%E3%81%8F%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8B%E6%9C%AC%E2%80%95%E7%8E%8B%E6%9C%9D%E3%81%AE%E8%88%88%E4%BA%A1%E3%80%81%E8%8F%AF%E9%BA%97%E3%81%AA%E3%82%8B%E7%B3%BB%E8%AD%9C%E3%81%8B%E3%82%89%E7%8E%89%E5%BA%A7%E3%81%AE%E8%A1%8C%E6%96%B9%E3%81%BE%E3%81%A7-PHP%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%81%9D-4-15-%E9%80%A0%E4%BA%8B%E5%8B%99%E6%89%80/dp/4569669638/ref=pd_sim_b_19 その他、画家や音楽家の伝記や解説書などに、そういったエピソードが出てくるかもしれませんが、残念ながら思い浮かびません。 なお、18世紀まで(国によっては19世紀まで)、画家や音楽家は単なる「職人」として雇われていたにすぎず、その意味で料理人や庭師と同じで、雇い主の王侯貴族から対等に取り扱われることはなかったと思います。今日の「芸術家」という扱いは、19世紀後半から20世紀になって成立したものです。従って、「彼らと王室との関係や恋愛など」については、そもそもほとんど存在しなかったし(単なる主従の関係)、従ってそういったことを扱った本もほとんどないのではないかと思います。
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- Tann3
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No.1です。「お礼」に書かれたことへの回答です。 No.1に挙げた3冊は全て読んでいます。 中野京子さんの著作は、他にも「怖い絵」など何冊か読んでいますが、絵画から入って、時代背景やその王様や王家の物語など、うまい語り口で、面白く読んでしまいます。 ただ、どちらも「描かれた人」のお話で、「描いた人」にはほとんど話が及びません。 3冊目は、「宮廷」というキーワードがあったので、解説本としてご参考までに記載しました。 私は、美術よりは音楽の方が好きなのですが、音楽家に関しては「雇い主」側からの視点の本はほとんどありません。あるのは、音楽家本人の視点で書かれた伝記や小説などですね。 ヘンデルとハノーヴァー公(後のイギリス国王ジョージ1世)の話は、「水上の音楽」にまつわる話として有名ですね(多少脚色もあるようですが)。 映画「アマデウス」の原作となった「モーツァルトとサリエリ」は読んでいませんが、そういったものの一つでしょう(映画は見ました)。 (原作の戯曲本は絶版のようです) http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%83%87%E3%82%A6%E3%82%B9-%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC-%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC/dp/4875746008/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1351643929&sr=1-1 「宮廷に仕えた」という条件がなければ、ベートーヴェン「エリーゼのために」を巡る秘密の恋人の話も、いくつか本が出ていますね(私は読んでいませんが)。その他、ベルリオーズの「幻想交響曲」にまつわる歳上の俳優との熱烈な恋、シューマンとクララ、ブラームスのクララへの慕情、ワーグナーとコジマ(リストの娘で指揮者ハンス・フォン・ビューローの妻)との不倫から結婚、チャイコフスキーと富豪の未亡人フォン・メック夫人とのプラトニック・ラブ、ショスタコーヴィチの作品に埋め込まれた教え子への思慕の痕跡などなど、探してみればいろいろと話題はあります。 音楽の友社の「作曲家・人と作品」シリーズは、ちょっと教科書的ではありますが、作曲家の公私とりまぜたエピソードも含まれていて面白いです。(著者によって出来不出来があるようですが) ↓ 例えば、ショスタコーヴィチは、今はなきソビエト社会史を読むようで面白いです(さしずめ、20世紀における宮廷=国家権力・社会体制と音楽家の葛藤・・・)。 http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%81-%E4%BD%9C%E6%9B%B2%E5%AE%B6%E3%83%BB%E4%BA%BA%E3%81%A8%E4%BD%9C%E5%93%81%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E5%8D%83%E8%91%89-%E6%BD%A4/dp/4276221935/ref=pd_sim_b_25 また、ピアニストの青柳いずみこさんの「ドビュッシー―想念のエクトプラズム」(中公文庫)も、単なる伝記でも音楽評論でもなく、多面的な見方で面白かったです。 http://www.amazon.co.jp/%E3%83%89%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%BC%E2%80%95%E6%83%B3%E5%BF%B5%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%BA%E3%83%A0-%E4%B8%AD%E5%85%AC%E6%96%87%E5%BA%AB-%E9%9D%92%E6%9F%B3-%E3%81%84%E3%81%A5%E3%81%BF%E3%81%93/dp/4122050022/ref=sr_1_3?s=books&ie=UTF8&qid=1351644767&sr=1-3
お礼
再びありがとうございます。 中野京子氏の、語り口は私も面白いと感じます。 また桐生操著の文章表現にもやはり女性ならではの視点を感じるのですね。 >音楽家に関しては「雇い主」側からの視点の本はほとんどありません。 ということですが、中野氏の著書でも触れられていますが、ルイ14世の弟オルレアン公フィリップと結婚した(プファルツ出身の)リーゼロッテ(エリザベート・シャルロット)は、ハノーヴァーに嫁いだ父方の叔母ゾフィーに対し膨大の手紙を残している(夫が女装癖のあるゲイということも赤裸に綴られている)そうですし、そういった王族の手記の中には宮廷画家や音楽家の逸話も含まれる可能性があると思いました。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%82%B6%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%83%AB 今回ご紹介していただいた、ベートーヴェンをはじめとする音楽家の恋愛にまつわる話、とても興味があります。 少しずつ探して読んでみようと思います。 特に、『ショスタコーヴィチは、今はなきソビエト社会史を読むようで』というのは、そうなのです、こういう読み方をしたいと思っていました。 実際、「宮廷に仕えた」としたのは、その画家なり音楽家の歴史的背景を追う目的もありました。 この度は2度に渡りご丁寧に色々な著書をご紹介くださり感謝申し上げます。
お礼
早速の回答ありがとうございます。 質問者様ご自身はそれらの本を読んでおられますでしょうか? (感想もお聞きしたいと思いました) >「彼らと王室との関係や恋愛など」については、そもそもほとんど存在しなかったし(単なる主従の関係)、従ってそういったことを扱った本もほとんどないのではないかと思います。 氏の「残酷な王と悲しみの王妃」を持っておりまして、その中にヘンデルとハノーヴァー公国との関係(ヘンデルは)が少し書かれていたので興味を持ちました。 また、「恋愛」とは「芸術家と王族との恋愛」を意味したのではなく、個人的なエピソードとしてです。 Amazonを検索しても、中野京子氏は関連の著書が多いですね。 桐生操(堤幸子と上田加代子の共同ペンネーム)もそういった類のものを書いていますね。(2冊持っています)