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女性の乳房が膨らんでいるのは血液量を増やすため?
母乳は血液からできているわけですよね。 ということは、授乳を続けると貧血になりそうですが、乳房がタンクのような役割をしていて、あの大きさの分、血液の量も男より多いのでしょうか? そのために膨らんでる? 妊娠すれば乳房は膨らみますよね。 だったら日頃から膨らんでいる必要性がないと思うんですが、血液のタンクとして考えれば納得できそうです。
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その理屈からすると、乳房が大きい女性は乳がたくさんでて、いわゆる貧乳の女性は乳が出ない理屈になりますが、実際はそんなことはありません。 ふくらみの大半は、脂肪です。脂肪なのにだらりと下がらないのは、上から(名前を忘れましたが)なんとか「腱」がつり下げているからだそうです。 (ブラジャーをしないで激しい運動をすると、その腱が伸びるので将来は、垂乳根の母になること請け合いです) で、なんで膨らんでいるのかというと、生物学的には、交尾可能だということをヒトの雄に知らせるためのシグナルだということになっています。 (赤ちゃん相手なら、乳首だけあれば十分です。そうでなかったら、乳首しかないほ乳瓶などは使えません。また巨乳の猿はいませんが猿は繁栄しています) 交尾可能期(発情期)になると、ニホンザルだと性器・尻が真っ赤になって雄を刺激しますし、チンパンジーなどだと気持ちが悪いくらいどす黒くふくらんで雄を挑発しまいますが、人間は直立歩行によってそのシグナルが役にたたなくなったため、その代替機関として乳房が膨らんだと言われています。 (正確には、少しでも膨らんだヒトの雌を見て雄が交尾可能だと認識した、そういう雌の子孫が繁栄した、ということなわけですが) で、なんで一定期間だけでなく通年変わらず膨らんでいるかというと、ヒトの雌は(肉体的には)通年交尾可能だからです。 ではなんでヒトの雌は通年交尾が可能になったのかというと、ヒトの赤ちゃんが未熟状態で生まれてくることに関係があると言われています。 草食動物の赤ちゃんは十分成長して生まれるので、生まれて数時間で走れるほどです。猿は生まれるとすぐ母親の毛につかまって、母と一緒に移動できるのですが、人の赤ちゃんはそうはいきません。 脳の発達によって、生物としては未熟児状態で出産しないと頭がつかえて母胎から出られなくなるからです。 (女性の股間をこれ以上広げると、腸などの内臓が落下するなどの問題が出ますので、子孫は繁栄しません) 未熟な赤ん坊は、泣くわわめくは、糞尿は垂れるは・・・ で猛獣を招きます。多少大きくなると、悪魔のように自分勝手に動き回る。母親ならたいがいは経験します。 で、母親がいつも側にいてやらないと、危なくてしようがない。 いつも側にいてやると、母親が餌取りに行けないから、誰かに餌を持ってこさせなければならない。 誰に持って来させるか。・・・ 交尾した雄でしょう。 ところがそのヒト雄が、交尾可能なヒト雌を求めて動物の雄並にフラフラ出歩いていると、母子ともに飢える。 ヒト雄に餌を運ばせるには、どうすればいいか。1日も早く交尾可能に戻ればいい、というわけです。 少なくても、期待を持たせる必要があったから、授乳で交尾できない間も乳房は縮まない(むしろ、乳腺が活動するので膨らむ)ことになったわけです。 他方ヒト雄にしてみれば、そこには確実に自分を受け入れてくれるヒト雌がいる。胸は膨らんでいる。じゃあ、発情したヒト雌を捜したり、ほかのヒト雄と争ってケガをするよりも効率的だから、彼女にプレゼントを運んでおこう、という話になったわけです。 ヒト雄に餌を運ばせるのに失敗したヒト雌の母子は死亡し、運ばせることに成功したヒト雌の母子は飢え死にすることなく、そういう体質を持った子孫が繁栄した、ということなわけです。