人間社会なので近親憎悪の感情が芽生える事は仕方のない事です。でも、それでもある程度はコントロール出来るもので、少なくとフランス人の持つドイツ人感やドイツ人の持つイタリア人感程度にコントロールされていれば何ら問題は無いと思います。
これはかなり知られている事かと思いますが、EU圏内の主要国はその歴史的関り合いの深さから夫々に愛憎入り混じった国民感情を持ち、今ではある意味生理的と言っていい程の根深さでいがみ合っています。でも、夫々に成熟した民主主義国家となった今は、そんな感情をよそに連携し、そのメリットを求める大人の対応を見せています。それでもサッカーの試合の時だけは理性を失うのか、時として本性丸出しの応援に打ち興じていますが、それも今はサッカーの試合だけで戦争に発展するような事はありません。
だから質問者さんの言う、一度染み付いた憎しみや根性や民度と言う意味合いは良く理解いたします。ましてや日本国成立の時代から存在(認識)していた外国は朝鮮と中国しか無く、戦国末期になって初めてインドネシア辺が加わってはくるものの、それまでは中・朝2国との関わりしかなかった日本にとってはなおさら愛憎の深い対象と言えます。
でも、今の日本に韓国が抱く日本感或は中国が抱く日本感並みの対韓・対中憎悪があるかと言うと、そうではありません。仮にあるとするならそれは遠く海を隔てたアメリへの愛憎感情位で、中韓に対してはある意味気になる程度の感情しかもっておらず、向うが嫌うからこちらも嫌うと言った反応なのだと感じています。
これは、国と国との結びつきに起因するストレスから発生した愛憎感情で、最大の対戦国にして今や貿易や安保で深く結びつき利害を共有している日本対アメリカだから発生したもので、その意味から言うと韓国や中国が今の様に日本を憎む関係性は見えてきません。
なのに中国や韓国は日本を極度に嫌っている。だとすればこれは偏に愛国・反日教育によって作られた歴史観によるものだと思うし、仮に正当な歴史教育をすれば少なくともEU主要国並みの穏やかな対国感情
に修練されて行くものと考えられます。
無論、こういった教育関連の施策はその結果が見えるまでにかなりの時間を必要としますので、今すぐそれを行ったからと言って直ぐに反日感情が和らぐモノではありませんが、もしそうなったとしたら50年100年スパンでEU並みの愛憎感情に近づけるものと思っています。まぁ、半分諦めに近い形で、それでも希望を捨てずに接して行くしか無いのかなって所でしょうか。