- ベストアンサー
内向きの中国が、外へ進出するようになったのはなぜ
中国はもともと万里の長城を建設したように、自国領土はしっかり守りたいが、外へは攻めていかない、というのが何千年もの伝統です。 それが近年急に外へ進出しようとしています。この理由は単に資源獲得とかいうものではないように思えます。どうしてなんでしょうか。
- みんなの回答 (16)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
1,中国は、伝統的には朝貢外交でした。 つまり臣下の礼をとれば、それでOKという、非常に 緩やかな支配体制をやっていました。 そういう姿勢は、鄭和の大航海にもそれが顕れています。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%84%AD%E5%92%8C 鄭和は、コロンブスとは桁違いの規模の大航海を実行し 遠くはアラブやアフリカにまで遠征しました。 彼は、コロンブスとは異なり、非常に平和的な遠征でした。 この理由は、当時の中国は世界一の超大国だったからです。 唐、漢時代のGDPは30%を優に超えていると言われています。 それが今では、経済発展した、といっても10%程度です。 それだけ余裕が無くなった、ということでしょう。 2,近年外へ出て行くようになりましたが、この原因は何と いっても資源です。 中国は目覚ましい経済発展を遂げていますが、問題点も 多々あります。 その最重要な問題は資源です。 中国は、資源を求め、世界中に進出しています。 ベトナム、フイリピンでも領土問題を起こしていますし 遠くはアフリカにまで多くの資金と技術を投入しています。 これは総て資源確保の為です。 中国は、独裁で政治的には非常の脆弱です。 経済発達が停滞したら、中国内部は大混乱になることが 予想されます。 2008年度の中国政府発表だけでも8万件の暴動が発生 し、それ以後は発表していません。 経済発展のネックが資源です。 体制維持の為にも、資源獲得は共産党の死活問題なのです。
その他の回答 (15)
- mekuriya
- ベストアンサー率27% (1118/4052)
中国に限ったことではないが、昔は電気など無かったからです。エネルギーは国内炭だけで賄えましたし、電化が始まってもしばらくは国内炭による火力発電所で十分だったのです。 電化以前は、中国人は肥沃な大地を専守防衛するだけで十分豊かな暮らしはできました。中国の歴史は農耕民族が一方的に侵略・略奪を図る騎馬遊牧民族の攻勢にどう対処するかというのが最大課題でした。農民は土地が命であって、土地を守ることが全てです。それに対して騎馬遊牧民族は馬を使って、何百キロでも何千キロでも平気で移動できます。騎馬遊牧民族の土地は寒冷で、土地が痩せていて、貧弱な草がしょぼしょぼとしか生えていない土地だからしがみつく意味がないんです。そういう土地だから農耕民族にとっては無価値で、何もしなくても守れたともいえます。留守にしていても誰も来ない。奪うような財産が何もない貧しい家と同じです。そういう土地が騎馬遊牧民族のテリトリーでした。それに対して農耕民族の漢民族の土地は温暖で水利もあり、土壌は肥沃です。作付けすれば何でも育つ。 1.万里の長城を建設して、物理的に騎馬遊牧民族の進入を防ぐ。 2.騎馬遊牧民族に中華文明を仕込んで漢民族に変えてしまう。 3.騎馬遊牧民族同士を対立させて弱体化させる。 4.騎馬遊牧民族に統治させて、騎馬遊牧民族が衰えたら、逆にその領地も中国の領地に取り込んでしまう。 これが中国4000年の知恵だったのです。 清がどうして中国を統治できたか。漢民族が明王朝の腐敗と満州族との戦闘に耐え切れなくなったからです。こんな腐った明王朝の命令で満州族と戦わされるのは馬鹿馬鹿しくてやってられない。逆に満州族を万里の長城の中に引きずり込んで中国を統治してもらったほうが楽だ。そうして漢民族は戦わずして満州を手に入れたのです。モンゴル族だけは、中華文明に染まらず、独自文化を保ちましたが、それ以外の騎馬遊牧民族は全部、中華文明に同化されました。それは満州族も同じ。満漢全席。いわゆるチャイナ・ドレスは元々満州族の正装だったのです。漢民族は満州族の土地も文化も料理も全部、中華文明に取り入れてしまった。 だからアヘン戦争が起きたのです。中国人が欲しいものは全部揃っていて中国にないものは朝貢国が運んでくる。イギリスから買いたい商品など何もない。 それが近年対外志向が強まっているのはエネルギー問題です。近年の高度経済成長で、電力不足になっている。日本もこの50年で電力消費量が6倍に増えています。鉄道に限っても駅員さんの改札挟みが自動改札機に変わり、窓口が自動券売機に変わり、蒸気機関車が電車に変わり、冷房装置が標準装備されました。東急世田谷線はちょっと前まで非冷房車しかなかったが今では全社冷房車となっています。手打ちのパチンコ台は消えうせ、電動ハンドルに変わり、機械式チューリップは電動役物に変わった。マイコン制御の液晶ディプレイで音と映像で楽しめる電子機器に変わった。これ全部50年ばかりの変化です。 今、中国は猛烈な勢いで日本の後を追いかけている。日本が50年で6倍なら、中国はその半分で6倍になる。そういう途上にいる。そうなるともう中国は国内炭では追いつかない。公害問題が深刻で、これ以上火力発電所を増やせない。国際市場の石油・天然ガスは日本が高値で買い占めているので、手が出せない。だから今、中国は再生可能エネルギーと原子力発電所の開発に躍起となっています。それはインドなどの中進国でも同様。タイとカンボジアもタイ湾のガス田領有権で激しく争っています。 日本に限らず、どの国でも電力問題は深刻です。盗んででも資源が欲しい。それが世界の現実です。(了)
お礼
ご回答ありがとうございます。 やはり資源問題に行き当たりますか・・・ 私は単に資源問題だけではないと思っています。毛沢東時代の中国人でもアメリカに留学していた人は多いのです。中国の指導者が口で言っていることと異なり、実際の行動では友好関係が成立していました。 今の中国は何かかおかしいです。
あれえ? 中国共産党のやってきたこと。それは、武力による進出じゃなかったの? トルキスタンとかチベットとかベトナムとか。。。 中国の長い歴史とは無関係で、別個に考えるべきなんでは? 共産党では、武力で鎮圧することを「開放」っていうらしいです。 http://blog.goo.ne.jp/sakurasakuya7/e/c940915e9d31df5be172c054f328b986 マスコミ(TV)では、中国・韓国のマイナーな面は放映してこなかったとおもいます。 だから、我々は真実を知らなかっただけ。
お礼
ご回答ありがとうございます。 中国が冊封体制で中国の勢力圏とした地域については、厳しく統治していましたが、その他の地域についしてはおおらかな関係しかなかったと思います。 共産党も周恩来や鄧小平は決して外へは出て行こうとしませんでした。
- TooManyBugs
- ベストアンサー率27% (1472/5321)
>というのが何千年もの伝統です。 元がどこまで勢力を拡大したか知らないのかな? 18世紀あたりから西欧に押されて侵出出来なかっただけでしょう。 周辺諸国とは何千年も衝突しています。 >どうしてなんでしょうか。 あなたが無知だから。
お礼
ご回答ありがとうございます。 元は蒙古人の国で中国は侵略された側です。ここはキチンと把握しておく必要があります。 中国は日本にも攻めてきたことがありませんが、一方日本は倭寇などで中国を攻めていました。
- e_16
- ベストアンサー率19% (847/4388)
万里の長城で国を守って外へ攻め入って領土を拡大してたんですよ それが今も変わっていないって事です
お礼
ご回答ありがとうございます。 古来中国の領土というのはどこまでか明確ではありませんが、積極的に侵略した歴史はないと思います。「ここまで」というところで攻撃は止めて、守りに入っていたと思います。
- Mokuzo100nenn
- ベストアンサー率18% (2123/11344)
>内向きの中国が、外へ進出するようになったのはなぜ インターネットが普及し、さすがの中国人も中国だけが世界ではない、という事実に気付いたからです。 万里の長城を建設した当時、大英帝国やトルコ帝国の繁栄を知っていた中国人はほどんどいなかったでしょう。
お礼
ご回答あいがとうございます。 中華思想といって、すべては中国を中心にできあがっており、中国から遠ざかるほど蛮族なのだということで、そんな地域には中国として関わらないという伝統でしょう。 ほんの小さな尖閣列島など本来は気にしないものだと思います。資源だって本当にあるのかどうかわかりません。私には中国のメンツをつぶされた、ということだと思っています。
- 1
- 2
お礼
ご回答ありがとうございます。 確かに中国は旦那様で、「よろしくお願いします」と言って、頭を下げれば「よく来た」と言って、たくさんのお土産と中国貿易の権利をくれました。 こうした旦那様を続けることをしたくともできない現実があるのでしょうか。 しかしもうすでに国としては世界第2の規模ですので、いい加減に旦那様になってほしいです。現在の状態は世界に対して見苦しいだけではなく、中国の信用を低下させます。 なお東夷である日本から注意されるのが、中華民族としては許せないのではないでしょうか。