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イギリスと日本
イギリスと日本で「礼儀正しい」こと以外に似てるな、って思うことはありますか? どういったときにそう思ったのかも教えていただけると嬉しいです!
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- gldfish
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もう20年近く英国文化が大好きで楽しんでいます。 自分は英国にとりたてて「礼儀正しい」というイメージはありません。まず、「紳士」「貴族」といった日本人が陥りがちな英国のイメージを捨てた方がいいです。多くの英国人は、そういった要素とは殆ど無関係で、素行の悪いタイプや偏屈な人間は(少なくとも日本よりは)多いと思います。少なくとも先進国の中で、日本ほど礼儀や他人への敬意・配慮や秩序といったことを重んじる国は無いと感じています。それはいい意味でもそうでない意味でもです。 ただ、他のヨーロッパの国に比べて、日本とよく似ていると感じることもよくあります。 まず、米国は勿論、フランスやイタリアといったラテン系のヨーロッパに比べても、英国人は殆ど楽天的ではなく、感情的に表現することを好みません。英国人は基本的には皮肉っぽく現実主義で、綺麗ごとは好まず、物事に対してネガティブな側面から入りがちといった気質があります。その点では、悲観主義でとても慎重派の日本人気質に似ていると感じます。ただ、ひたすら嘆き悲しんで終わらせるのではなく、人の人生においてネガティブというのは避けられないものとして受け入れ、時として楽しんでいるフシはあります。そこは日本人との違いですね。こういった考え方も「現実主義」からたどりついた英国人なりの結論かもしれません。 ただ、「現実主義」というのは裏を返すと、物事をうやむやに済ませられないということにもなります。英国は米国やヨーロッパなんかに比べても、公正な立場で物事を捉え分析する傾向にあり、なおかつ情報や結論の裏づけなんかがしっかりしていると思います。「発信される情報の信用度」という点では高いと思います。その点では、特に公的な場等では主観論や感情論や、特定の人や組織に偏った見解はご法度とする日本人と似てると感じることはあります。 それから、これは自分が英国人の言動からチラチラ感じることですが、「話し相手の心に配慮し、自分の言動を選ぶ」言い換えると「人の顔色を伺う」という点。これは日本人にしたら誰もがある程度はすることだと思うかもしれませんが、案外「個人主義」「ラテン系」も度が過ぎるせいか出来ない(しない)国というのは多いのです。自分はむしろ元々「外国人はみんなそんなもの」というイメージあり、逆に英国人のその「顔色伺い」が珍しく、なんとなくシンパシーを感じました。 もしかしたらこれは日本と同じ島国ということが起因しているのかもしれません。狭い島国では逃げが利かず、必然的に協調性を強いられることになり、人の心を読み取る習慣がつき、また読み取る力に長けるようになった。・・というのは日本のことですが、これと同じことが英国からも感じます。まぁこれはあくまで個人的見解ですので話半分で。 他にもちょっとした価値観とか人生観とか人間観とか「日本と似てる」と感じたことは色々あったのですがちょっと忘れてしまいました・・・上に述べたようなおおまかな視点なら覚えているんですけどね。