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イラクへの輸送になぜ航空自衛隊機を使わない?
イラクへ派遣される陸上自衛隊の装甲車を、ロシアの貨物機で空輸するニュースを見ました。先遣隊の自衛官は政府専用機だったか民間機でイラクに行ったと思います。ふつうに考えれば、こういう場合の輸送は航空自衛隊の航空機で行えばよいと思うのですが、なぜ民間機など(しかも外国の)を利用するのでしょうか? 自衛隊は、すべての活動を自己完結することができるのに、不思議に思います。
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実は最大の軍備を持つアメリカも最近では兵員の移動に民間のチャーター機を使うケースが多くなっています。 なぜかといいますと、輸送機はそもそも「貨物を運ぶ飛行機」ですから、騒音や揺れが大きくて乗り心地は最悪ですし、座席もアルミのベンチに簡単なキャンバス布を張っただけの簡素なものです。もちろん旅客機と違って食事さえ満足にとることができません。幌付トラックの荷台に乗って高速道路を長時間移動するのを想像していただくと理解できるのではないでしょうか。そんな事では、ちゃんと訓練を受けた兵士でも現地に到着するころにはクタクタになってしまうんです。 他にも、軍用機が他国の領空を飛行することに対する外交上の問題も有りますし、航空自衛隊の輸送機は燃料を満タンにしても一千キロから千五百キロしか飛行できません。それに対して旅客機は一回の給油でこの10倍以上の距離を飛行できます。コストの削減にもなるんですよ。
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自衛隊機に長距離を飛べる輸送機がないからです。 元々自衛隊は専守防衛が目的なので、他国の領空まで飛べる航続距離のある航空機は、近隣国に脅威を与えるとか、再び軍事国家になるなどの理由を付けられて、持っていません。(本来の航続距離をわざわざ短くしている機種もあったと思います。) 今回はロシア製のアントノフAn124型(だと思います)は冷戦時代に設計されたもので航続距離約1万5千Km、最大搭載量(ペイロード)は150トンの巨大輸送機です。有事の際、前線へ軍隊を一気に送れるよう開発されたものですから、今回のような自衛隊派遣には向いているし、コストも国内航空会社より安価です。 また、政府専用機も使用されましたが、既出のように、国内航空会社が拒否したこと。また、政府専用機は、所有は政府ですが運用は元々自衛隊(パイロットや乗務員も自衛隊員。点検・保守は日本航空に委託)なので、都合がよかったのでしょう。
お礼
近隣諸国への脅威といわれても、中国の軍備の方が政治的な面も含めてよほど危ないと思いますけどねぇ。そういえば空自の航空機が海外へ行くときは、そこら中で点々と給油してますね。 政府専用機というと、機内はどんな感じなんでしょうか?政府要人用には個室なんかがあるんですか?記者席とかがありますよね、今回はそこに自衛官が乗ったんでしょうか。やっぱり、エコノミークラスくらいの座席なんですかね。
- suiton
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車両を大量に運ぶ輸送機が日本にはないからです。 ロシアの航空会社は、安価に車両を運んでくれることで有名です。 広島の路面電車もこれで運んでいましたね。
お礼
ありがとうございます。 ないんですか。なんかガックリですね。専守防衛だから大型の機材を海外へ空輸するという想定がないからでしょうかね。でも、日本本土の有事に、大型の輸送機(高速で大容量の輸送方法)がなくても平気なんでしょうか。心配になります。
民間機の会社がテロの恐れから、今回の自衛隊のイラク派遣の輸送を拒否したとテレビで報道していましたが。
お礼
さっそくありがとうございます。日本の航空会社は拒否しそうですね。このあいだのプロジェクトXでも、イランイラク戦争時に、イランからの邦人の脱出に日本の航空会社が応じず、トルコの飛行機で助けてもらったってやってましたもんね。
お礼
なるほど。確かに輸送機で長距離フライトはつらいかもしれませんね。陸上自衛隊がトラックの荷台で高速道路を移動しているのを見かけ(たような気がし)ますが、任務とはいえあれは気の毒ですよね。 そういえば、むかし友人が格安ヨーロッパツアーでアエロフロートに乗せられて、イリューシンだかツポレフだか、軍用機上がりの機材だったのでひどかったと言ってました。 領空の問題とは、軍用機ゆえの制約もあるのですね。 航続距離に関しては、もっとタンクを大きくすればよい気がしますが。燃費も悪いんですか?