自国民だからとか他国民だからという話じゃないんです。日本国債はお花畑の金持ちのぼんぼんが買ってくれるから、価値が保たれているというだけの話です。例えば、ある人が国債を100万円で買ったとします。償還日は10年後だとします。つまり10年たたないと換金できない。しかし10年たたなくても急に資金化したい都合が生じることもあります。そういう場合はどうするかというと誰か別な人に手持ちの国債を売るしかありません。しかし買い手がいないと取引は成立しない。100万円で買ってくれる相手がいない場合は値を下げて見つけようとします。90万円ではどうですか?80万円ではどうですか?実際はもっときめ細かく値段を提示するのですが、ここでは話を簡単にする為に大雑把に価格を提示することにします。とにかく買ってくれる相手を見つけないことには資金化できないのです。いくら値を下げても買ってくれる相手が現れなければ、それを暴落というのです。しかし日本国債は必ずはお花畑の金持ちのぼんぼんが買ってくれるので、価格を下げなくても100万円で売れます。こういうことを「安全だ」と表現しているだけの話なんです。いつでも必ず損しないで換金できることを安全だといっているわけです。
トランプ・ゲームに「ばばぬき」という遊び方があります。遊び相手に必ずばばを引いてくれる人がいるなら、自分がばばを引いても安全です。その人が必ずばばをひいてくれるからです。しかし絶対にばばを引かない人ばかりが遊び相手だと一度でもばばを引き当てたら必ず負けてしまいます。実に危険です。ひとたびばばを引き当てたが最後、かならず負けてしまう。日本人はお花畑の金持ちのぼんぼんなので、手持ちの札が全部ばばになってもにこにこと嬉しそうにしているのです。他のプレイヤーの手札が2,3枚になっているのに自分だけ10枚以上持っていてもピンチと思わないプレイヤーと同じです。
国債はトランプ・ゲームのばばぬきと同じです。最後にばばを持ったままゲームが終了してしまうと負けです。それがばばぬきというゲームのルールです。
ただ日本国債がばばぬきと違うのはゲームが終了しないという点にある。どういうことかというと日本政府は新たに国債を発行して、その資金で必ず国債を償還してくれるのでゲームが終わらないのです。どうして新たな国債を発行できるかというとお花畑の金持ちのぼんぼんが国債を買ってくれるからです。だから安全なのです。
ではギリシャ国債はどこが違ったのか。ギリシャ国債はばばぬきと同じでゲームが終了してしまったのです。ギリシャ政府が新しく国債を発行しようとしたが、もう誰も買ってくれなくなった。そうなるともうギリシャ政府は発行済みのギリシャ国債を償還することができないのです。それがゲームの終わりです。実際のところは、ゲームが終わりそうだと気づいたEUがなんとかゲームを終わらせないように手を回そうとしています。どうしてゲームを終わらせたくないかといえばギリシャ国債を買っていたのはギリシャ以外のEUの銀行だったからです。EU諸国はお互いに国債を持ち合っています。それはEU諸国がトランプのばばぬきをやっているようなものなのです。それが欧州債務危機問題です。EU諸国にはお花畑の金持ちのぼんぼんがいなかった。それが日本との違い。
こんなところで分かるかな?
お礼
回答有難う御座いました。