CVTは現在の主流は金属ベルトですが,日産のFRに搭載されているCVTは金属ベルトではなく液体(油)の剪断力による伝達で成り立っています.(トロイダルCVTというものです)
まだまだ発展途上の技術ですからこれからもっといいものが出てくるかもしれません.金属ベルトも改善が進んで3000ccぐらいのエンジンまでは適用される可能性もあるでしょう.
何故変速装置(トランスミッション)が必要かというとエンジン(内燃機関)の効率が回転数によって変わってくるため出来るだけ効率のいい回転数で回そうとするために変速装置が必要になります.
通常の変速装置は歯車の組み合わせで成り立っていますから有段です.最低3速から6速ぐらいまであります.その組み合わせで最適なエンジン回転数になるように選択することになります.
CVTは基本的に無限段数ですから,エンジン回転数は一定で速度を上げたり下げたりできるわけです.MTにしろATにしろクラッチを滑らせることでも多少は可能ですが,非常に狭い限られたレンジでしかできません.
CVTはそのレンジが極めて広いのでスムーズな変速が得られます.
一方モータはワイドレンジでトルクも出るので基本的に変速装置は不要です.ハイブリッド車はエンジンで動かすことがメインのため変速装置があります.未来の技術として注目されている水素自動車の場合は電気(モータ)で駆動力を得るので変速装置は不要です.