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ハイレゾ配信音楽とSACD
新聞でハイレゾ音楽配信を知りましたが、SACDと比べて音質はどう違うのでしょうか? 何れにしても20kHzを超える情報の再生には通常の機器では意味が無いかと思いますがどうなんでしょう?人間の可聴範囲は20kHz迄と言われていますが、実際にはSACDの音質はCDより数段高いことは誰の耳にも明らかだと思いますが、再生機器でも似た様なことが有るのでしょうか?少なくともディジタル機器では起こり得ないと思いますが。
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>> SACDと比べて音質はどう違うのでしょうか? // 「ハイレゾ」といっても様々です。 SACDはDSDという方式でデジタル化しており、従来のCDで使われていたリニアPCMとは異なります。方式が違う以上、単純に横並びで比較することは不可能です(音質の差が、方式によるものなのか、データ量の差なのか、簡単には区別できないので)。 現在、「ハイレゾ」を謳って配信されているものは、リニアPCMの24bit/88.2kHz以上か、SACD相当のDSDが大半です。後者であれば音質はSACDと同等であり、前者でもデータ量だけで言えば(24bit/176.4kHz以上なら)同等と言えます。 >> 20kHzを超える情報の再生には通常の機器では意味が無いかと思いますがどうなんでしょう? // 私も、そう思います。 ただ、「人間には認識できないから無意味」ではあっても、技術的には意味があります。 単純に言えば、サンプリング周波数の1/2以上の周波数の音をデジタル変換すると、ノイズになります(エイリアス歪み)。そこで、CDのようにサンプリング周波数が44.1kHzだと、20kHzまで記録するためには、20kHzから22.05kHzにかけて急激にカットするフィルタを通さなければなりません。このフィルタが急峻であるほど、別のノイズの原因になります(位相歪み)。 そこで、サンプリング周波数を高くすれば20kHzから緩やかにカットすれば良くなるので、位相歪みを抑えることができます。サンプリング周波数を高くするメリットは、まさにこの点にあります。 DSDの場合は1.4MHzなので、当然、人間の耳には聞こえませんが、別の理由で(デジタル化の方式が違うことによって)ノイズが生じるため、これはこれで対処しなければなりません。その辺りの違いが、リニアPCMとDSDの(方式の違いによる)音質の違いに関係していると思われます。 >> 少なくともディジタル機器では起こり得ない // 最終的に、人間の耳に届ける際にはアナログに変換する必要があります。このとき、リニアPCMにはリニアPCMなりの、DSDにはDSDなりの処理方法があり、その微妙な違いが音質の差となります。
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- lumines_00
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そのSACDに使われたマスターを用いているならデータ的には同じになるでしょうね。 今はPC主体のシステムを組んでいる人もいるでしょうし、そういう需要が見えてきたということじゃないですかね。 それにDSD音源をPCM変換せずに再生するにはアナログへのコンバートまでセットでやることになるので再生機器=デジタル機器とはならないですよ。 20kHz以上が必要かどうかはわかりませんが、可聴域外が延びることよりも可聴域の音の密度の濃さが重要なんじゃないかと思います。 同じ曲の16bit44.1kHzと24bit96kHzを比べて差異は何とかわかりますが、同じハイレゾ音源で20kHzから上を120dB/octでハイカットしたものと比べても差はわかりませんでした。
お礼
回答有難う御座います。 色々と試されて豊富な経験をお持ちなご様子が窺えますが、PCM変換とかハイカットとか門外漢の小生にはチンプンカンプンでうっすらとしか理解出来ず申し訳有りません。今後何かの機会に役立つ事も有るかと思い、参考にさせて頂きます。
- dragon-man
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ハイレゾはDSD音源のことを言っておられると思いますが、DSDはCD(44.1kHz/16bit)の数十倍倍ものサンプリング周波数(2.8224MHzや5.6448MHz)でサンプリングしいますから、CDより断然音質がいいです。SACDはこれを元に作ったCDです。今までのCDとはまったく違います。プレーヤーもSACD専用機でなければ駄目です。 人間の耳は20khz以上の音は聞こえないと言いますが、何かしら聴覚に影響を与えているはずです。楽器や自然界の音には倍音が含まれていて、それが自然な聴感に役立っています。バイオリンの音や虫の音には倍音が含まれています。普通のCD(サンプリング周波数44.1khz)ではそれらがすっぱり切り落とされてしまいます。ですから自然な音は再現できません。どこか人工的な音がします。しかしこれは相当レベルの再生機(アンプ、スピーカー)を使った場合の話で、安物のオーディオや、ましてやヘッドホンiPhoneなどには縁がありません。デジタルオーディオでも、音の最終出力機器であるアンプとスピーカーはアナログです。良いアンプ、良いスピーカー(高価なと言う意味)をお使いなら、ハイレゾ音源の差は十分に認められるでしょう。
お礼
早速ご丁寧な回答を頂きまして有難うございます。 15年程前に旅先で偶然SACDに出逢い、CDと聴き比べて音質の大きな差に驚かされ、同時に非可聴域の音が人に無意味なもので無いことを知り、主としてコストの問題かCDを含むディジタル機器ではそれをあっさり切り捨てている事を知らなかったのを残念に思ったものです。早速秋葉原に出向き探して見ると、当時は石丸本店ともう一店にしか無くて、SACDその物を知る店員も殆ど居ないし、曲数も非常に少なかったので手が出ませんでした。 DSD音源がSACDと同類と伺い、自分にも少し近付いた気がするので再挑戦して見たく思います。 以前調べて見た時には、SACD対応機器以外では50kHzも追従するアンプやスピーカー、ヘッドホンが無いし、今時のアンプでは大抵音声信号はディジタル回路を通るので、ダウンロードしたDSDデータを活かすのに、皆さんどうしているのでしょう。
お礼
詳細なご説明を有難う御座います。 20KHz以上の音を認識出来ない筈なのに、電子機器で処理されたディジタルサウンドの場合には、処理の仕方に依って音質に大きな差が出る理由として、人が高調波部分の波形の違いを聞き分ける能力が有るのかも知れないと思ったりしていましたが、何となくしっくり来ていませんでした。音質の違いがディジタル化で生じるノイズの為であり、それが可聴域内にあるものとすれば、何となく理解出来る様な気がします。 しかし、この辺のこともどうやら厳密に証明されては居ないみたいですね。 取り敢えず、リニアPCMとかDSDとかで音質の違いが有ると云う事を念頭に入れて自分に合ったものを探して行きたいと思います。