まず、橋本さん以下維新の会のメンバーが政治に興味を持ち
自分たちの政策を実現しようとする「その行動力や熱意」は評価できる。
いいことだと思う。
しかし、あくまで人として「行動力と熱意」を評価するだけであって
中身についてはまったく評価できない。
また維新の会という名前も違和感を感じる。
そもそも「維新」というのは劇的に世の中が変わることを言う。
ところで、日本という国は世界でも1,2を争う文明国。
また裕福な国でもある。
GDPだの貿易黒字だ赤字だと経済の数字では1番2番ではないかもしれないが
それでもベストテンには入る。
人の暮らし向きで言えばおそらく世界でも上から3パーセントのいい暮らしをして
いるはずである。
つまり日本は他国に比べるとめちゃくちゃ良い国なのである。
そんな良い国に「維新」など必要あろうか?
たしかに恵まれない人もいる。
低所得者もいる。しかしそれは日本の中だけの話であり
しかもごく一部である。
平和ボケ、裕福ボケした日本にいるとほんのちょっとした不平等に
不平不満をいい、ひどい世の中だ!と言い出すバカがいる。
治安も世界で一番いい。終電で帰ってくる女性が夜道を一人で歩ける。
(もちろん、事件が発生する場合もあるが世界的に見ればないに等しい)
緑もあり、環境も世界に比べればどれほど気をつけていることか!
中国など見てごらん。工場からは廃液が垂れ流し、官僚は汚職だらけ
言論の自由もなく、一党独裁自分達のリーダーも選べない。
これほどいい国なのに、なにを劇的に変えようというのだ?
官僚主導の政治ということから始まり日本の政治は問題が山積みである。
しかし、世界の政治で見ればいずれも大問題というわけではない。
些細なことばかりである。
大きい物は原発と復興だけである。
劇的に世の中を変えなければならぬほどの問題は日本にはない。
衆議院の定数を半減させるとか言うが、そんなことをしたら
ますます官僚が付け上がる。
衆議院の定数が多いなどというが単純に民間人の感情論。
お金がかかるというだけの話。
であれば、給料を半分に削減すればいいだろ。
金銭的支出で言えば同じ効果であり、また多種多様な意見を存続できる。
つまり、
自分たちは議員として残れるから給料はそのままにしようという腹なのだろう。
花火はでかく打ち上げておいて、落としどころをできるだけ自分たちの
思惑に近いところにしようという実に子供じみたやり口で底の浅さを感じる。
橋本氏本人ですら、官邸にいたことはない。官邸にいたことのない人間は
官公庁のどこを押せばどこがどう動くということを知らない。
まして素人が議員になって世の中を劇的に変えようと吠えている。
危なすぎる。
彼らの政策で悪い結果がでた場合、誰も責任を取れず後戻りもできないことになったらどうするのであろう。またその先どうなるかまで計算していない。
鳩山がいい例であろう。
普天間、「最低でも県外」などと衆目が欲しいがためのことを言ってしまうと
あとでめちゃくちゃになる。
劇的な政策を出すのもいいが、結果が悪くでるかもしれないから
修正できるように少しづつ直していくものなのである。
最初から消費税10パーセントとはやらんだろ。
まず3パーセント、5パーセント、そして今回、と段階的にあげるだろ。
最初から10パーセントにして大不況でも来たらやっぱり消費税なしにしようなどと
戻れないからだ。
議員定数だって様子を見ながら徐々に減らすべきで
いっぺんに切ってしまうとどんな不具合が発生するかわからない。
経済ですら学者があれだけたくさんついていても予想はつかないし、
また不況を脱することもできないのに、
国政もロクにやったことのない橋本氏が一気に何かをしたらどんな結果になるか
予想できない。
劇的に変えるなら北朝鮮くらいひどい政治であればいいだろう。
どんな結果になろうが今よりマシだろうから。
たとえばプロ野球の球団
思い切ってスタメンの全選手入れ替えトレード!
それで優勝すればいいができなけりゃやっぱりしなきゃ良かった、ってことになる。
もう一回あのメンバーで!
といってももう二度とできない。
まず一人トレード。うまくいったな・・。
じゃもう一人トレードしてみようか。あれ?あまり働かないねぇ・・。
もう一人だけいって見ようか? 今度はそこそこ当たったね。
ま、今年はこのくらいにしておこう。
であれば、強さは保てる。
しかし、全取替えはばくちである。政治はばくちではない。着実に一歩づつ進めるものである。
現代の日本に「維新」などという言葉は不似合いであるし、その必要もない。
と私は思っています。
お礼
長いご説明ありがとうございます。 例えばとか例をあげて説明してくださってたので 分かりやすかったです。 ありがとうございました。