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佐藤、加藤などの「藤」について
日本における苗字で圧倒的な数を占めている「藤」の漢字ですが、 何故そんなに多いのでしょうか? 歴代の藤原などの縁という事でしょうか? 「藤」のつく家系は代々社会的地位の高いところだったとか・・色々な疑問が 浮かんできます。 特に多いのが「佐藤」。 何故日本にこの苗字が多いのか分かりませんか?
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- shoyosi
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佐藤とは「左衛門の藤原」から由来しているといわれています。左でなく佐としたのは吉祥の字としたらしいです。佐藤氏第一代の始祖とされているのは、左衛門の藤原公光、その長子公清で1044年に相模守となり、その子孫がいろいろ分れましたが、関が原のとき、大体西軍にくみし、零落したり帰農しました。このため、江戸時代で佐藤姓の有名人は佐藤信淵ぐらいしかありません。ところが、明治になり、平民に姓が与えられるとき、弾左衛門(佐藤姓)配下の関八州および伊豆、駿河、甲斐、陸奥の「言祝ぎに関連した諸職業28座」に関係する人や集落ことごとく佐藤の姓を届け出たということです。このため、東日本においては大姓となっています。 (この記事は「昭和58年歴史と旅・増刊苗字総覧・佐藤姓のルーツ」を参考にしました。)
- searchingboy
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「筒井」は筒井戸--丸く筒のように掘った井戸、「井筒」も同じだと思います。地名の筒井からか? 土井(dowiどゐ) -土の井戸かーー土で固めた井戸。見かけませんか。田舎などで。 土居(dowi)--館を守るために築いた土手や土塁、土豪の屋敷、館。 この土居は地名として、小さな村でも豪族がいたならば、日本全国に地名に多く残っています。 土肥(dohiどひ)--土の肥えた、地が肥沃なという事からか、 土斐(dohi)--土の綾なすという事からか--土紋か? と私は考えますが、どうでしょうか。
お礼
これは推測もあるのでしょうか? なるほど。 土の井戸から転じて「土井」になったものなど、 主に大地の土から取ったものが多いんですね。 大変面白い回答です。 とても参考になりました。 ありがとうございます。
補足。 おだてに乗って昼食前にもう一仕事。腹が減ってあまり詳しいことは分かりませんでした。 佐藤が全国(といっても1万の苗字から)一位なら筒井は410位、土井は295位です。筒井は奈良の筒井村の出。光秀に呼び出されて出兵しながら、現在の枚方市の高台、洞ヶ峠で合戦の様子を眺め明智光秀に分がないと分かって秀吉軍に合流したという筒井順慶が有名。日和見主義者の代名詞になっていますが、子孫の名誉のためにいえば、裏切り者を裏切ったので正義の味方かもしれませんね。筒居、津々井などがあります。 土井は土居、土肥、土斐などと同族とか。 豪族の屋敷の周りに巡らした土の壁が苗字の起源で、土居という地名のある紀伊と伊予から出ているいるようです。将軍秀忠に仕えた大老土井利勝や荒城の月を作詞した土井晩翠が有名ですね。
お礼
私の厚かましいお願いに詳しく説明頂き、大変感謝しております。 土井の場合、「井」というより「土」の方に意味があるのですね。 土の壁が苗字の起源だったとは知りませんでした。 筒井も安土桃山の時代が有名のようですね。 数知れない苗字の語源をここまで詳しく書いて頂くその博学ぶり、感服致しました。 機会があればぜひ、またご教授下さい。
- n_kaname
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名字の発生にはいくつかパターンがあります。 ご存じだとは思いますが、平安時代などは貴族にしか名字はありませんでした。 後の時代になって家柄に関係なく名字を持てるようになった時、自分の住んでいる場所にちなんだ名前を付けたのが「田中」「山中」さんなどです(だから「田中」さんは多いのです)中には地名そのものの「上野」「堺」「金沢」さんなども居らっしゃいます。 それとは別の付け方として、有名人にあやかってつけたのに多いのが、「藤」の付く名前。「藤原」家にちなんだのでしょう。 なぜ「佐藤」さんが特に多いか・・・やはり藤原家の家来が元々多く、さらにそれにあやかったのが多いのではないでしょうか? 「織田」「徳川」「武田」「上杉」など、子孫ではないのに同名が付いているのもその理由です。 ちなみにうちも「佐藤」さんですが、藤原家とは関係なく、曾祖父はお妾さんの子供だとかいう話・・・
お礼
kanameさん貴重なご意見ありがとうございます。 「佐藤」という苗字はそれがすべて藤原の所縁という訳ではないという事ですね。 田中さんが多い理由も大体分かりました。 では「土井」とかの名字も同じ事なんでしょうか? もし宜しければ更なるご回答をお待ちしております。 ありがとうございました。
藤の字を初めて使ったのは大化の改新で有名な中臣鎌足(藤原鎌足)です。 死の直前に天皇から藤原の姓を与えられましたが、一族の中で中臣の長子の家系だけが藤原を名乗るように定めています。当時の氏は同族、血族の名前であり、藤原氏という場合、多数の同族をさしていたわけです。長子しか使用できない定めが藤+XXという苗字を生むきっかけになったかも知れません。いずれにせよ、栄える名家の苗字は分家、婚姻関係、主従関係、戦功などにより、藤+xxの苗字が増えていったことでしょう。任地の土地名と藤を組み合わせた苗字もあります。 明治になり国民は全て苗字をもつことが強制され、多くの家は、隠し持っていた苗字や、先祖代々言い伝えられた昔の苗字を復活させて使用したり、一村あげて同じ苗字(豪族の苗字など)を名乗ったりしたそうです。中にはどうしてもよい苗字が見つからず、既存の苗字から借用した家もあったようです。このとき名乗った苗字は明治新姓と呼ばれています。 私の家も○藤ですが、田舎には30軒あまりがあり、年一度先祖供養をおこなっています。(鎌足ではなく○藤家の先祖)この供養に呼ばれない家が数軒あり、子供のころ理由を尋ねたところ、出自が違うからだということでした。それらの家が 明治新姓だったかどうか確認していません。 日本には15万から20万の姓があり世界一といわれます。こんなに増えたのは日本では血よりも氏や家を大事にするからだといわれます。中国や韓国、いや西欧でも血を大事にするので先祖の姓を軽々に変えることはしなかったようです。 佐藤は200万(家)以上あるようですが、理由は古い名家だからでしょう。佐藤の祖となった藤原秀郷が930年に平将門を討って関東地方を支配したので、一族は栄え、秀郷の居所だった下野国佐野庄の佐の字から佐藤を名乗った(一説)といわれます。これくらいの名族、名家になると人名辞典や氏名の由来事典などに載っていますから自ら確認してください。
お礼
martinbuhoさん大変詳しいご回答恐悦至極です。 確かに朝鮮・韓国は姓を軽く扱う事はしませんね。 日本軍はそれを無理矢理変えさせたんですから向こうの人にとっては 先祖を裏切る大罪であり、死より屈辱的な事を与えたという史実がありますよね。 下の佐藤さんの父の実家も同じ苗字が占めているとおっしゃってましたが、 それは明治新姓の影響なんでしょうね。 いずれにせよ、更に詳しい事は自分で調べてみようと思います。 大変参考になりました。あいがとうございます。 それと、厚かましいお願いですが調べても分からない事が一つありまして、 「土井」とか「筒井」とか「井」の苗字がつく由来を調べていたんですけど どうしても分からなくて、ちょっと困っているんです。 もしご存知でしたら教えてもらえないでしょうか。 特に「土井」について知りたいのですが・・
- haruna44
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はい,その「佐藤」の1人です(笑) 小学校のころ,名前の由来を調べる,という授業があって,その時に「藤原氏の家来(助ける=補佐の佐)と言われた覚えがあります。家来といっても偉い方からそうでもないのまで,たくさんいたのでしょうね。 ちなみに,私の父の実家(秋田です)付近は,親戚でもないのに近所全てが「佐藤」さんと「住谷」さんでした・・・。
お礼
佐藤さんありがとうございます。 やはり「佐」とは助けるという意味なんですね? 下の方もおっしゃってました。 秋田県のとある地域では佐藤さんと住谷さんだけなんですか? どういう流れがあるんでしょうね。 歴史というのは実に奥深いものですね。 ありがとうございました。 もしできれば「土井」「筒井」など、「井」という苗字のつく由来についても 教えてもらいたいです。 自分で調べても見つからなくて・・(;_;)
- searchingboy
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伊藤-伊勢の藤原、佐藤は土佐の藤原?藤原を佐(助ける)?,遠藤―遠江の藤原,近江の藤原、阿藤-阿波の藤原 地方の藤原を区別するのに,昔の国名を付けたという事を苗字の本で読んだのですが。
お礼
seachingboyさんありがとうございます。 地方の藤原の区別するのに昔の国名を付けたという事ですね? でもつじつまが合いますね。 良い勉強になりました。 では「土井」とか「筒井」という「井」の漢字はどうなんでしょうね? これも何かの意味があるのでしょうか? 宜しければまた回答下さい。 ありがとうございました。
- ajaja622
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藤のつく苗字は藤原の流れをうんぬん‥というのは本当らしい。 しかし、全て該当するわけでもないらしい。 佐藤は該当するみたいです。 なぜ多いのか? これについては、うちの母曰く(あてにならない)その家系が栄えてるから。 栄える家というものは、男が産まれるそうで家名が残る。次の世代に繋がる。らしい‥ どうしたら男が産まれるのか聞いてみたところ、日頃から世の為、人の為になることをしてれば良いそうです。 どっかの寺かなんかで聞いたのか、宗教にはまってる人に聞いたのか そんなとこみたいです。
お礼
ajaja622さんおはようございます。 早速のご回答ありがとうございます。 やはり佐藤はやはり藤原の流れをうんぬんなのですか? なるほどね~。そのうんぬんがどういううんぬんなのか知りたいですね。 ところで、日頃から世の為、人の為になる事をしてれば男が生まれるのですか? 知りませんでした・・ 佐藤と宗教のつながりというのはどうなんでしょうね。 おお、更に分からなくなりました・・ でも大変参考になりました。 お礼を言います。
お礼
shoyosiさん史実的なル-ツを辿った回答ありがとうございます。 「佐衛門の藤原公光」からの由来なんですね? 吉祥の字という事はめでたい事の象徴で使いますけど、 「守る」という意味でも用いられると聞きましたがどうなんでしょうね。 ま、どちらも正しいとしときましょう。 わざわざ私如きの質問に資料まで用いて調べてくださり本当に感謝します。 また、いつか宜しくお願いします。 大体流れが分かってきました。ここからは自分で調べようと思います。 ありがとうございました。 それと大変申し訳ないのですが、私はみなさん全員に良回答をつけたいのですが、 二人しかつけられない為、他の方と差をつけたくないので良回答はあえてつけない事にしました。 seachingboyさんのように二度も回答してくれた方もいらっしゃるのに良回答をつけないというのも大変不愉快とは存じますが、どうかご了承下さい。 私にとっては全員が良回答です。 ありがとうございました。