親切で適切な説明がありましたから、少し見方を変えて。
先の敗戦後、日本を占領した米国はいろいろ考えて日本に天皇制を残しました。日本には(その時点で)天皇が不可欠だと考えたからだと思います。
新しい憲法の第一章に8条を費やして天皇を定義し、役目を決めています。非常に重要な存在だということを認めた証拠でしょう。
なぜかというと、天皇は日本人の代表的な人物で、日本という国の象徴だということを、全てではなくても、かなり多数の国民が認めていて、これをなくすのは大変な抵抗があるだろう、おそらく不可能だろうと考えたのだと思います。
このあとは私見です。
国というのはひとつの人心のまとまりです。まとまりがいいほうが強い国になります。どうやって国をひとつにまとめていくか、そういうことにはどの国も苦労しています。国王という国の代表をつくって、その人物のもとに努力するというのがひとつの方法です。アメリカは大統領を選んでそのもとでまとまっています。人物が一番わかりやすいのです。その人物の人間性が重要です。幸い日本は日本人の共通の祖先として最も古い家柄の天皇という一族がいて人柄も信頼できるようです。選挙などのコストをかけなくてもいいのですから便利だとも言えます。対外的にも、日本はそういった一族をずっと大事にしてきたという信頼感が増しますし、古い家柄は非常に希少ですので外国も尊敬します。何よりも、そういった人物を中心に据えて国を動かしていくということで国自体があまり極端な変化をしない(だろう)という信頼感もできます。戦後の日本はまさにそういった行動をとってきたので、信頼されていると思います。
天皇は存在するだけで日本の国の国益になっているのです。
ご参考になれば。
お礼
ありがとうございます。 私でもよく分かりました。 参考にさせて頂きます!