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なぜ楽器という字には音が入っていないのか?
どうして音楽を奏でる「楽器」には「音」という字が入っていないのでしょうか? 本当は「音器」とか表現すべきではないのでしょうか?
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そもそも『楽』という字だけで『音楽を奏でる』という意味が含まれているので、楽器は音楽を奏でるモノとしての機能を説明はなされています。 例えば、楽団は楽しい団体でも楽チンな団体でもなく、楽器を演奏する団体ですよね。楽譜も楽しい譜面という意味ではありませんし。 よく言われる、音楽は音を楽しむから音楽というのは国語的には間違いで、本来は演奏された音という意味です。 つまりはそういう事です。 音器じゃ演奏するというニュアンスが含まれていないので、意味が遠くなります。 ししおどしとかなら演奏しない音が鳴る仕組みなので、音器でも良いかもしれませんね。
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- atamagawarui5
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「楽」の字は、日本で考案された"和字""国字"です。その基になった字は、無論中国の文字「樂」という字です。 中国での文字分類上は、象形文字になります。 数千年前の甲骨文字では、基になる一本の木の棒が有って、その先が二股になった部分に弦(糸の意)を張った形状の文字です。その意味するところは、一種のすこぶる単純な古代楽器です。 時代がすこし経って3000年から2800年前くらいの金文文字(青銅器に鋳込まれた文字の意)の時代になると、二股になっている間に「白」という字が加わりました。その意味は、琴(こと)と瑟(おおごと)という古代楽器を象徴したものです。真ん中の「白」の意味するところは、調弦器その物です。 2200年位前の秦の始皇帝の文字大改革(篆書体)のときに「樂」の字が確立しました。 左右の「糸」は古代文字の二股に張った弦の部分を表し、「白」は金文文字の調弦器を表し、「木」は甲骨文字の時代の一本の木の棒の基になる部分を表します。すなわち楽器の台座になる部分です。 こういうことらしいです。