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癌の再発転移について、不安との折り合い
- 42歳男性の胃癌患者が再発転移の不安を抱えています。
- 術後の経過は順調であり、内視鏡やCT検査での経過観察を続けています。
- ストレス管理や再発防止の取り組みも行っていますが、不安や恐怖がつきまとっています。再発を防ぐために何をすべきか、どのように心の折り合いをつければ良いか相談を求めています。
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お気持ちよくわかります。私も10年前に肺腺癌ステージ2Bで手術を行い、左肺の上葉を摘出しました。以来、今に至るまで体調が悪くなると「再発か?」、どこかが痛くなると「再発か?」と思い悩んでいます。なので、適切なことが言えるのかどうか自信はありませんが、一言アドバイスさせていただきます。 まず、手術ができて、かつ手術が成功し、目に見える癌がなくなって、なにはともあれ元気で過ごされているという事実があります。もうこれだけで、あなたはめちゃめちゃ運の良い方です。 さらに、手術後3年半もの間、再発しなかったという事実があります。再発は手術後3年以内に起こることが多く、3年半なにもなかったあなたはめちゃめちゃ運の良い方です。 再発転移を防ぐ方法はありません。そんな方法があれば、こんなに多くの癌死は起こりえません。なおかつ、再発転移を防ぐ方法がわかれば、癌にならない方法も開発できることになり、世の中から癌を消し去ることもできます。しかし、残念ながら、現状ではそんなことはありえません。癌が再発するかしないか。それはひとえに、あなたにできた癌のタイプにかかっています。どんなに努力しても、再発するタイプの癌の再発は防げません。再発しにくいタイプの癌なら、なにもしなくても再発しません。つまり、じたばたしても、したばたしがいがないのです。 癌のタイプには、肺癌なら腺癌とか扁平上皮がん、大細胞癌、小細胞癌などがあります。しかし、ここで言うタイプはこうしたよく耳にするタイプのことだけではありません。たとえば、肺腺癌ひとつとってもいくつかのタイプがあります。1期で見つかった腺癌でも、それが低分化型だったら、手術後必ずといっていいほど再発します。そして死に至ります。胃癌のことは勉強不足なのでわかりませんが、肺癌のデータで1期で治療したのに20パーセント以上の方がお亡くなりになっているのは、低分化型がこのくらいの割合で含まれているからです。 胃癌の低分化型といえばスキルス胃癌がよく知られています。さいわいなことに、あなたの胃癌はそうではなかったようですね。「ステ-ジIIIAにて胃を75%切除」とのことですが、これはあなたの癌が素性のよいおとなしい癌だったことを証明しているようなものです。1期なのに胃を全摘する方もたくさんいらっしゃいます。私の友人もそうでした。そして、あなたの癌はおとなしい癌だったので、3年半の間、再発しなかったのです。それゆえ今後も再発する恐れは非常に低いと思われます。40代男性の癌罹患率は2パーセント強です(「2人に1人が癌になる」という言葉が一人歩きしていますが、後期高齢者になってはじめて「2人に1人」になります)。なので胃癌になったのはたいへん不運だったとしかいいようがありませんが、それがおとなしい癌だったのですからめちゃめちゃ好運だったのです。これからも運の良さがついてくれることでしょう。 しかし、こうやって書き連ねてみても、あなたの不安が消えないのは、肺癌体験者の私にはよくわかります。あなたは「心の中から「癌」が消えて欲しい」とおっしゃいますが、消せないこともおわかりになっています。そこからもう一歩進んで、「消すなんてもったいない」と思えるようになればしめたものです。 それには、癌について考え、癌についてもっとよく知り、まだ癌になっていない友人、知人、家族のために、あなたの体験と知識を役立ててあげましょう。あなたの大事な家族を救うことになるかもしれません。 そのためには癌について積極的に話すことです。癌になるとそれを隠したり、話したがらない人がけっこういるのですが、「もの言わぬは腹膨るるわざなり」と昔の人は言いました。どんどん癌について話して心を軽くしていきましょう。あなたの心が軽くなれば、まわりの反応もよくなっていくことでしょう。ただ、癌の話を、積極的には聞きたがらない人もけっこういます。そういう人たちにどうやって癌の話を聞かせるか、その工夫をするのも楽しいものです。せっかく癌になったのですから、ご自分の人生のために活用してください。 我が身を省みず書き連ねましたが、失礼があればお許しください。 それではどうぞ元気にお過ごしください。
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- yukko-z
- ベストアンサー率20% (2/10)
私は、胃癌の手術(2/3摘出)をして8年目になります。現在、37歳。ステージ3bでリンパ節転移ありでした。 やはり癌になった事は、忘れることができません。ちょっとした体の不具合が出ると 再発を考えます。これは、仕方の無いように感じます。勝手に脳が考えてしまうんですもん。 病気のことばかり考えると精神的に疲れてしまうので、一時的に病気の事を忘れ健康な人になりきって好きな事をめいっぱい楽しみます。 癌ついて関わる時間も大切ですが、思いっきり忘れる環境も是非作ってあげて下さい。 脳は、とても喜びます。体で感じることができます。あとは、基本的な事ですがあまり先の事を考えず1日に重点をおくことです。癌を経験した事がない人でも未来を考えると不安は募るものです。1日は、とても感謝で溢れています。その感情が免疫力を与えるコツです。免疫力は、日常のちょっとしたことで上がります。人間は、生きているからこそ色んな感情で溢れているものです。不安もその一つだと思います。
お礼
ご返答有難う御座います。 「やはり癌になった事は、忘れることができません。ちょっとした体の不具合が出ると 再発を考えます。これは、仕方の無いように感じます。勝手に脳が考えてしまうんですもん」 まさしくその通りなのです。考えずにおこうと思ってもついつい何処かで考えてしまいます。 「一時的に病気の事を忘れ健康な人になりきって好きな事をめいっぱい楽しみます。」そのように した後に現実に戻るとすごく落ち込んでしまい、時に楽しむ事にも後の事を思うと出来ない時も 有ります。 でも、そんな事を毎日繰り返しながら、今日を今を前に向かって生きてます。 身体や心に良い事、免疫力に良い事を取り入れ、なるべくストレスを入れずに(なかなか難しいが) 一生懸命に頑張ります。 お互いにこれからの人生を沢山楽しんで、病気をした以上に幸せになりましょう。 本当に有難う御座います。とても参考になり、気持ちも軽くなりました。
- yamm916
- ベストアンサー率55% (102/184)
たとえば高血圧になったとします。「自分は高血圧だ」という事実は心に残るかもしれませんが、毎日「自分は高血圧だ。どうしよう、死ぬかもしれない」と心配し続ける人はほとんどいません。高血圧だって長期にわたれば脳卒中になったり心筋梗塞を起こす、命にかかわる怖い病気の一つです。にもかかわらず、多くの患者さんは通院して投薬治療を受けながら、ふつうに生活していると思います。(中略)ところが、がんになった人は、生活の中心ががんになってしまいます。がんの治療のために毎日があり、生活のすべてをがんの治療中心に考えてしまいがちです。多くの治療法が開発されたおかげで、いまやがんは、けっこう長引く病気になりました。(中略)だったら、慢性疾患と考えて、できるだけふつうの生活を送りながら治療が続けられるように、医療者と一緒に工夫していきましょう。 これは私の旧友の著書の一節です。(「最高の医療を受ける患者学」講談社アルファ新書・上野直人著)。私は術後1年半のまだ新米サバイバーですが、口腔がん転移なし骨髄浸潤ありのステージIVaでした。わたしもいまのところ経過は順調に推移していますが、放射線治療も受けていますので再発だけでなく、二次がんの発生の不安もあり、まだゴールは遠く感じています。 とりあえず、やってることはそう変わらないです。手術で痩せて肥満体が解消されたのを維持するため、1日30分程度の筋トレや休日には1時間程度の散歩、主治医から勧められたヨーグルトの常食、ていねいな歯磨きなど。ほかにかかりつけ医に頼んで免疫向上効果のある漢方薬の補中益気湯を処方してもらっているのと、エビオスを食後に飲んでいます。 今まで病気らしい病気はしたことがなく、がんが初めての大病罹患になります。それまで、健康に気遣うこともなく過ごしてきたのを、反省させる機会を得たとも言えます。無病ではなく一病息災という言葉もあるそうです。冒頭の引用ではないですが、慢性疾患の一つぐらいあるほうが自分は健康に気を使えると気持ちを持てればいいですよね。
お礼
返信、アドバイスを頂き有難うございます。 言われる通り、何かに付けて「癌」を真ん中に置いて物事を 考えたり、取り決めをしてます。 年頃の子供にも変に気を使わしたりと家族を巻き込んで生活が 大きく変わりました。失った事も多々に有りますが、前向きに 一生懸命に生きてきます。 アドバイスの後半文面にある様に「一病息災」のが何かと健康を 気使うのかと思えます。ある医師からも「身体の傷も心の傷も、 時間と共に薄れてくよ」とは言われてます。 確かに私自信も最近は時間と共に日々の生活が乱暴になることがあります。 このように生きてる事に感謝をして、日々の生活を丁寧に、自身の身体を いたわりながら、楽しく、前向きに頑張ります。 暖かい心の言葉を頂き本当に有難うございます。
- ghcd1952
- ベストアンサー率41% (15/36)
お気持ち察します。実は私(58歳教員)も3年前に膀胱がん(ステージ3a)の告知を受け、13時間半の手術で膀胱・前立腺・リンパの摘出手術を受けました。そのような経緯からあなたの気持ちはわからなくもないですが、当然ご存知のように2人に一人ががんになる時代逆の見方をすれば同じ人が2回がんになるのは4人に一人の確率です。あなたのとっておられるようなことを私も再発しないようにやっています。これらは本人の免疫力を高めるというものだと思います。逆にその免疫力を弱めるものにストレスがあるのはご存じだと思います。あなたの年齢から言ったら、働き盛りで仕事が忙しいのではないですか。あなたは克服するために最善のことをされておられるようですし、次にきたらその時ですよ、悩んでないで仕事に精を出しましょう。
お礼
アドバイス有難うございます。 13時間半の大手術をされ、辛い思いをされたんですね。 やはり自分の身体の部分が摘出されるのは悲しく辛いですね。 でも、言われる通り2人に1人がなる病気。医療進歩も凄いですし 前向きに生きていきます。 小さな会社に勤めてますが、病気になってから役職も外され、 肩身の狭い思いをしてます。 でも、何事にも(病気や社会)負けずに一生懸命にいきま~す。 悩んでも仕方無いですしね。その時に考えます。 元気出して頑張ります。 有難うございます。
- rokutaro36
- ベストアンサー率55% (5458/9820)
がんと診断されることは、 半分、死ぬかもしれないと宣言されることです。 これで、精神的に不安定にならない人がいれば、 その人こそ異常です。 なので、不安になるのが当たり前なのですが、 日本では、そのような患者のケアが非常に貧弱です。 病気を治すのは一流だけれど、 患者を看るのは三流…… と、言われる所以です。 欧米、特に、米国では、病気を治すことと、患者の心のケアをするのは、 セットになっています。 で、そのようなケアを専門に扱う学問・診療のことを サイコオンコロジーといいます。 日本語では、精神腫瘍学と言います。 検索していただければ、わかります。 日本サイコオンコロジー学会のHPです。 http://www.jpos-society.org/ その学会名の下に、次のように書かれています。 「日本サイコオンコロジー学会(JPOS) は、患者さん、ご家族が、がんと自分らしく取り組めるよう応援しています。」 そして、タイトル(学会名)の隣には、次のリンクが貼られています。 http://support.jpos-society.org/ 質問者様のような精神状態になるのは、当たり前なのです。 なのに、治療も援助もせずに、ただ放置している…… ということが、正しいことでしょうか? まずは、お近くの病院で、上記のような学会に所属して、 サポートをしてくれる医師を探すことです。 それが無理ならば、医療コーディネーターに相談するという手も あります。(有料です) 医療コーディネーターという名前すら知らないがん患者がほとんどです。 これも、検索すれば、すぐにわかります。 コーディネーターは、サイコオンコロジーのことも知っています。 なので、援助してもらえます。 ご参考になれば、幸いです。
お礼
早速のご返答アドバイスを有難うございます。 教えて頂いたサイト、医師を探してみます。 主治医に相談しましたら、再発転移の可能性は誰にも判らないと。 判るとすれば、神様だけ。と言われ心のサポ-トは無しです。 検査結果が良いから心配無いと言ってはくれますが。 それでも不安と言いましたら、心療科に行けと・・・ 癌は命を奪う病なので、不安恐怖がどうしても襲って来ます。 何とか懸命にやってみます。自分の命ですから。 暖かいお言葉、アドバイスを頂き本当に有難うございます。
お礼
アドバイスありがとうございます。 何度も読み返しました、涙が溢れて来ました。 暖かく勇気が出るお言葉を頂き、心の奥底から、何か厚い思いが出てくる 感じがしました。勇気、元気が出て来ました。 そうなんです、手術、予後治療、副作用無きと何もかも全てが良い方向、良い結果になってます。 幸運を持っていたからこそ、こうして今日も元気に普通に生活をしていれるのですね。 癌になった事は不運ですが、癌になり得た事も沢山有ります。 これからの私の人生に今回の経験を生かして楽しく前向きに 癌と共に一生懸命に生きます。せっかく癌になったんだから!の 精神で頑張ります。 今回アドバイス頂いたお言葉を心にしっかりと置いて、また 苦しくなったら思い出し、頂いた言葉を読み返します。 本当にありがとう御座います。 心が軽くなり、癌と喧嘩せずに自分の体の一部として 生きていくようにします。