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BOS(ソーラーパネル以外の周辺機器)に関して
お聞きします。 現在のBOS(ソーラーパネル以外の周辺機器)の 評価はどのようになっているんでしょうか。 太陽光発電といえば、どうしてもソーラーパネルのほうに目が行きがちです。 回答の方よろしくお願いします!
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「評価」といってもいろいろですが、太陽電池以外の太陽光発電設備に関していくつかトピックを挙げるなら、以下のようなところでしょうか。 太陽電池などの直流を、家庭で使用する交流に変換する装置のことを「インバータ」といい、特に、電力会社に買い取ってもらえるように、電力会社の電力と同調させる機能を持ったものを「系統連携インバータ」といいます。太陽光発電の世界では、これを「コンディショナー」と呼ぶことも多いようです。これの機能は、ただ単に同調すればいいというわけでもなく、たとえば単独運転検出といい、周りが停電しているのに自分だけが発電するような状況になると自動的に発電を停止する機能などもあります。(停電していると思って電気工事の人が触って感電するのを防ぐため。) 日本の場合、こういう設備の機能については、一昔前は「系統連携技術要件ガイドライン」という経産省の規則で決められていて、現在は確か「電気設備の技術基準の解釈」に入っていたかと思います。 ですが、これらの基準が厳しすぎるという声は、以前からありました。私が知っているのは10年近く前のことなので現在は違うかもしれませんが、当時は特に、海外に比べて日本の基準が厳しすぎるという意見が、NHK等マスコミでもよく見られました。基準そのものだけではなく、その「認定」をとるのにもまたえらいお金がかかるもんで、メーカーからするとそう簡単に手の出せない機械でした。認定をとらないと、一軒一軒の案件ごとに電力会社と協議(系統連携事前協議と言います。)するときに、個々の機械の試験データを測定して提出する必要があって、とても事業にならないんですね。 次に、建設コストが上げられます。これは太陽光発電に限った話ではないのですが、日本の建築コストが高いことは有名です。それは、日本の気候(台風、高温多湿、盛夏の日照り、冬の凍結)が厳しいこととも関係していますが、そういったコストもBOSに入る場合はあります。また、トラブルが多いのもこの辺ですね。下手に安い業者に頼むと、手を抜くのはこの辺ですので、雨漏りをしたり壊れたりで文句を言おうと思ったら業者がドロン、なんてこともあるようです。 あと、よく聞くのは寿命ですか。パワーコンディショナーの寿命としては、使用している電解コンデンサーの寿命がよく聞かれます。これはコンデンサーと言ってもばかでかいので、そこそこ値が張ります。インバータ本体のパワー素子の故障も耳にします。パワー素子というのは一秒間に数千回から数万回、スイッチをオンオフできる半導体ですが、このタイミングが何らかの原因でずれるとショートして一巻の終わりで、この交換もかなりの値が張ります。 それから、最近よく聞くのが電線の劣化です。パワーコンディショナーは壊れても屋内にあることが多いので修理も容易ですが、劣化した電線を屋根に上がって交換するのはかなり大変で、前述の建設コストの話と同じでお金もかかります。さらに悪いことに、屋根の上で直射日光(紫外線)にさらされる上、日本の気候は電線にとっても過酷なのでこの手の問題は多いようです。 BOSの定義次第だとは思いますが、思いつくのはこんなところです。こんな内容でよろしいのでしょうか。