- 締切済み
秋入学導入で留学生は増加するか
先日、東京大学が、秋入学に関する報告書を発表しましたが、そのメリットの一つとして「留学生の増加」が挙げられていました。 ですか、秋入学の導入は本当に留学生の増加につながるのでしょうか。また、東京大学以外でも秋入学を導入すれば留学生は増加するのでしょうか。 これを裏付ける資料や証拠または論文を教えてください。 ※リンクを貼っていただけると幸いです。
- みんなの回答 (5)
- 専門家の回答
みんなの回答
- cypress2012
- ベストアンサー率67% (246/367)
まだご質問を閉じておられないようなので,追加します. たまたま,現在,日本経済新聞で「大学開国」というテーマのシリーズで,日本の大学の国際化の問題が取り上げられています.回答者が今まで主張してきた考え方に沿っています. たとえば,今年の5月にシンガポールで開催の国際留学フェアで,東大関係者が留学生を呼び込もうとして,日本の大学がいかに魅力に乏しいかに気付き青ざめたと記事にされました.今頃こんな状況認識なのです. 日本の封建時代のような閉鎖的な大学を維持しようとする大学や教員達の中には,留学生不要論まであります.現状維持と快適な世界を守ることが最も重要な優先事項のようです. また,留学生対応のための努力を回避したい思いも強いようです.英語での授業などまったく無駄で,伝統的な日本語のみの授業に閉じこもろうとしているようです. 実際,英語の論文を書ける教員が何%いるでしょうか.討論を英語でできる教員はさらに少ないと思われます. 実は,英語だけが問題なのではなく,教育そのものの問題がありそうです. 個性の重視や自己主張と表現力が日本の教員自身にも不足しています.教わる学生は不幸です. サンデル教授の授業がもてはやされるようになったのは,いまさらですが,従来の日本の大学の教育方法がいかに遅れているかに,メディアでさえもやっと気付いたことを示しています. 日本の大学システムは根本的なスクラップ&ビルドが必須なのでしょう.その中では,博士号の基準の見直し,大学院の改革,大学教員の採用に関わる基準認定や評価,テニュア制度の撤廃(全員任期制),実業界からの教員交流と採用,昇進・給与制度の見直し,等,多くの要素について改革が必要です. 「留学生を増やす」と言うのは簡単ですが,水面下の問題があまりにも大きいのです. しかし,これらの問題を解決して行かないと,日本の国力は,将来に向けて,少子化,食糧自給率の少なさ,対外的な防衛力低下とODAのバランス,の問題を抱えながら低下して行く一方かも知れません.
- cypress2012
- ベストアンサー率67% (246/367)
公表されたものは無いと思われます.春入学から秋入学への変更または年に2回の入学・卒業に関しては,東大では初めてでしょうから,実績もなく証拠など無いはずです. 東大以外には,日本でも他の大学ですが,留学生を中心にした年2回の入学・卒業の仕組みを実施済みの例はあります. 東大の秋入学というのは,国策・戦略から降りて来た文科省の政策から出発しています. かつて「仕分け」が話題になりましたが,大学予算について国の予算の配分の根拠を明確にするために議論がなされた結果,日本の大学の国際競争力が問題視されました.その結果,たとえば,欧米の大学との比較が盛んに行われ,様々な問題点が指摘されたわけです. その場合,なにしろ常に日本の大学の代表と見られ予算額も最大の東京大学へのプレッシャーは強くなりました.学長が必死に考え出したのが,秋入学に象徴される国際化です. 短絡的に見ると,秋入学は日本への留学生が増える(または留学し易くなる)はずだという推測や願望の段階でしょう.現時点でのアイディアの欠陥は,留学生(とくに学部留学生)側の視点が考慮されていないことです. 日本に留学したところで,東大が提供するPEAKという「特殊学級」で単位を取らされ,就職の指導もなさそうだという懸念は残るでしょう.日本人学生との交流も考慮されていません.少なくとも日本人学生と共通の履修科目で,同じ単位認定を受けられるべきです.そうならないと,言葉だけ独り歩きしていますが,真の「国際化大学」にはなり得ません. もう少し踏み込んで言えば,すべての東大教員が少なくとも英語で授業を提供できなければなりません. 実は,この点が,日本の他の大学はおして知るべしですが,大学の国際化の最大の壁なのです. 一方で,東京大学は従来,留学生(とくに学部)を増加させることに不熱心でした.留学生を受け入れるためには,海外の協定大学との連携が欠かせませんが,旧帝大でも最低レベルです.また,入学試験の仕組み自体にも,日本の受験戦争の伝統を背景に,欧米と異なる面があり障壁になっています.(詳細は省略) 以上,書ききれませんが,多くの問題が山積しているので,「秋入学」が直ちに留学生増に結び付く保証はありません.(書ききれないので,説明不足から誤解されそうですね)
大学内部では,すでに在学している留学生や知り合いの外国人研究者を対象として,質問票調査を行って「市場調査」はしているだろうと思います。ただし,部外秘でしょう。 それ以前の問題として,東京大学自身が留学生を増やしたいと考えているのか,ぼくはいぶかっています。トップレベルの人材なら来てほしいですが,「アメリカには行けないからジャパンでもいいか」という連中に来てもらっても益はないでしょう。手間がかかるだけです。報告書に留学生増加を加えたのは,そういう国策に迎合してリップ・サービスをしたんじゃないか。もしそうなら,東京大学とてもいまは気兼ねがあるのかなあ・・・とも思います。 留学生を増やしたいなら,出入りを簡単にすれば即効性があるでしょう。つまり,指導教員が書いた調査書だけで入学を審査し,日本のまともな大学の卒論レベルで博士号を出せばいいのです。じっさい,ずいぶん以前から,「ドクターがとりやすい」ということで留学生がわんさと集まった有名某大学もありましたね 笑。
お礼
そのような証拠は集められそうにないですね。 たしかに留学生の増加には疑わしいことが多いですね。他の制度を整えた方が効率がいいと僕も思います。 丁寧な御回答ありがとうございました。
- 正親町(@Ohgimachi)
- ベストアンサー率43% (110/252)
>これを裏付ける資料や証拠または論文を教えてください。 大学の入学時期を春から秋に変更した国家は過去に存在しないので、 そのような資料は存在しないはずです。 すなわち、 秋入学にすると留学生が増えるというのは 予測に過ぎないということです。
- おに ぎり(@onigiri2011)
- ベストアンサー率44% (723/1641)
ここでリンクやら証拠を求めるその神経が凄いよ。
お礼
たしかにそうですね。多くの問題がありそうです。 秋入学は国際化につながるかもしれませんが、就職、授業など壁は多く存在するのですね。 単に国際化といっても1つの策だけでは推測にしかならないですね。 ご丁寧な回答ありがとうございました。