> 大学ってどうしていくのですか??
大学は、金と時間がある人が高度な知識や技術を身につけるために行きます。
医学部・工学部など明確に産業と結びついている分野はそこで知識を身につけることが就職にも結びつきますが、それ以外の分野では理系でも関係ないですね。産業と関係ない分野では、有名な大学に行っても就職できずに路頭に迷っている人はたくさんいます。逆に、産業と結びついている分野で上の方の会社に就職したかったら、有名大学の大学院に行かない限りはまず就職できません。
> 大学で学んだことはどこに生きてくるのですか?
学位は例えば、剣術における免許皆伝のようなものです。免許皆伝の書状があると、そこで身につけられるであろう広く高い視点を身に着けていると考えられるので、それだけで少し良く見られます。優秀な先生が揃っている有名大学なら尚更です。当然、学位を取るための様々なレポートや演習などで広く高い視点を身につけられるようにトレーニングされていくでしょう。
しかし、免許皆伝の剣士と無名の剣士が戦った時に必ずしも免許皆伝の剣士が勝つわけではないのは言わずもがなです。企業が欲しがるような自分の武器を持っていない限り、有名な大学に行っても就職できません。逆に、自分にしかできないような強い武器があれば、無名な大学の文系卒だったとしても引く手あまただと思いますよ。
日本では新卒採用という神話というか甘えがはびこっている気がしますが、新卒でも、中途採用と同じ気分で望むべきでしょう。自分が企業に売り込むような技術や実績がない人はどの大学を出ていたとしてもまず就職先はありません。
> どうしてその仕事を選ぶのですか??
その分野が自分の中で一番得意なことだと思っているからです。「やりたいことを仕事にする」とか「自己分析をして好きなモノを見つける」とか新卒向けの就職活動でよく言われますが、仕事を舐めているとしか思えません。仮にも、それを行うことで人にお金をもらうわけですから、好きなのではなく、できることをするべきでしょう。そして、当然一番得意なことをしたほうが、労働力を提供される側にとっても自分にとっても良いでしょう。
> 文系にいても将来その学びの延長線で仕事に就けないのはよいのですか??
学問の世界をずっと追求していくという道もあります。その学びの延長で仕事に付けないことはありません。しかし、それが自分にとって一番得意なことに限ります。
少子化により減っていくポストをその学問を一番得意とする者どうしで奪い合うことになるので、普通は狭き門ですが。
自分が大学で学んだことを継続してそれを仕事にできると思っているなんて、産業と直結するところでもない限りは珍しいです。たとえ、産業と直結するところであっても、その産業に関する広い理解と、それを他の人と一緒に達成していくコミュニケーション力が必要です。
もう一度言いますが、大学は直接役に立たないかもしれない高度な知識と技術を身につけるところです。弱小大学が学生を多く集めるために就職予備校のように見せているのでそう思うのもしかたがないかもしれませんが、大学を就職予備校のように思っているのは大学を誤解していると思います。
もちろん、大学時代にそこで身に着けた広い視点で自分の長所を見つけるのは大事だと思いますけれどね。