海外生産は本来生産国内の需要に対応するものですが、国際競争上、その国から他の市場(アメリカなど)へ輸出もするようになりました。その輸出先に本家である日本も含まれるようになったわけです。海外生産が品質、価格、納期などの面で日本製に勝つようになったのです。
逆輸入とは日本から輸出された商品が第三者の手を経て再び日本へ輸出されることです。これは輸出価格と国内価格の差を利用した商売でしたが最近は減っています。
現在、メーカは国内生産、海外生産を問わず部材は世界調達を行っています。良い品を良い価格でどこからでも仕入れています。確かに20~30年前は、日本から基本部材を輸出して現地で組み立てることがありましたが、当時は品質、価格及び日本人の嗜好面から、それらの商品が日本へ持ち込まれることはありえませんでした。
海外生産品を日本向けとして輸出することを「持ち帰り」商品と呼んだこともありましたが、現在ではそれが主流となったのでこの呼び方も廃れてきたようです。
日本の品質基準を守って世界のどこでも生産が出来るように、一般的な商品(家電、乗用車など)の生産技術が
上がった(主として日本が指導して)と見るのが妥当ではないかと思います。日本は高度技術商品(DVDや液晶、プラズマTVのような)や近未来技術商品(燃料電池車、便利の良い複合商品(パソコン組み込み商品など)
で生きる道を探っていくことになると思います。
為替は輸入、輸出両面に作用し又人件費差とも関係してくるので単純に円安によって海外生産品の輸入が減るとはいえないでしょう。膨大に膨らんだ海外生産設備と人員は簡単に軌道変更は出来ないのでいろいろな対策が打たれる筈です。生産基地の変更と生産品目の変更(海外もより高度技術商品の生産にシフトするなど)で対応することも考えられます。
お礼
大変詳しく説明有難うございました。かなり錯覚していたこともあり、これから勉強していきます。