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戦闘機の耐Gスーツについて。
現代の戦闘機で用いられる対Gスーツは「下半身を圧迫することにより、血液が上半身から移動するのを軽減する」為の装備ですよね?だとすると、別段Gを軽減してくれるのではなく、ブラックアウトを防ぎ易くする為のものだと思うのですが。なんか注射後に血管を圧迫して血を止めるのと似ている気もします(;^_^A アセアセ・・・ http://www.masdf.com/crm/g.shtml ここの記事を読むと「対Gスーツは体感で2Gほど軽減する」と書かれているのですが実際の所はどうなのでしょうか?凄まじく眉唾な気がするのですが・・・Gを軽減するには反対側から何らかの力を加えなければ軽減できないですよね? 疑問点なのですが ・現状の耐Gスーツの圧迫を強化すればさらにブラックアウトしにくくなる?(そのうち手首と足首にポンプ仕込んで強制的に血液を流しちゃえとかなるんでしょうか・・・いや無人機のが安いか・・・) ・耐GスーツはGを軽減してくれる!? ・人間が耐えられる連続Gは9Gまでで瞬間Gが40G程度。 ・レッドアウトは首や上半身部分を圧迫すれば何とかならないのでしょうか?(その前に首だと骨が折れますかね) このサイト自体「パイロットに質問」部分でパイロットが9G旋回出来ると言っているのに、上記リンクページで「9G旋回できない」など統合性が取れていない部分が見受けられますし・・・
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- oro-kamen
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・飛行機が右に旋回するときは、まず機体を右に傾ける →常にGがパイロットの「下」方向に発生します →すると血液が足に集中して脳貧血を起こします (立ち仕事で足がむくむ、風呂で急に立つと眩むのと同じ状態) ・Gスーツは空気圧で脚全体を圧迫してそれを防ぎます (ズボンに血圧計の帯と同じ様なものが入っています) ・現状の耐Gスーツの圧迫を強化すれば、骨折します 新型スーツは反応を早くすることで9G時間を長くしています。 F-15のスーツで10秒、タイフーンで1分程度だったかと ・9Gを超えると首の骨がやられます これ以上は無人機の領域ですね ・スーツはGを「消す」ようなSFな仕組みではありません あくまで循環器の負荷の軽減です 筋肉と違って、血管を鍛えることはできませんので 9Gの旋回では脊椎や腕には「9Gの負荷」がかかります ・遠心力発生装置の9G負荷では 手足や背骨には飛行機の9G旋回と同じ負荷 循環器には飛行機の11G旋回と同じ負荷 がかかるので、循環器負荷によるG-LOC(意識消失)のリスクは 実機より高いという事です ・ではなぜスーツを着ないか、それは遠心力発生装置には スーツのエアホースを「繋ぐ先」がないからです。 (スーツは機種によって違うのでスーツの種類だけ装置が 必要になるから) ・逆G(レッドアウト方向)は通常しません。 2G程度が限度。 正Gだと脚の血管が破れ、逆だと脳の血管が・・・
- yotani0425
- ベストアンサー率30% (1185/3898)
こんにちは。ただの好き者ですが、 確か耐Gスーツの役目は、「Gがかかることにより上半身(頭・脳)の血液が下半身に集まって(下がって)しまうことを下半身を締め付けることで下がる割合を減らす(緩和する)役目」ではなかったでしょうか。 ですから「実際に掛かるGが軽減できる」のではなく、頭から血液が下がりづらくなるので「Gが掛かってもブラックアウトしづらくなる」=「2G相当のGに強くなる(耐えられるようになる)」ということでしょう。 ただ現状の耐Gスーツの圧迫力を強化して、さらにしにくくなるかどうかはちょっとわかりませんが、Fー16の操縦席が30度後傾していることなどは頭と心臓の位置の上下差を少なくし、Gの影響をすこしでも軽減できるようにしていると書物には書いてあったはずです。 ちなみにブラックアウトについてちょっと面白い映像がありましたので添付いたします。 「レポーター・ノックアウト(FAー18にて)」です。お楽しみいただければ幸いです。 http://www.youtube.com/watch?v=stXm4xzdapg
- mimazoku_2
- ベストアンサー率20% (1908/9135)
耐Gスーツ 上半身、下半身の2ユニットで構成され、機体の加速度に応じて、圧縮空気が注入されて、旋回時のレッドアウトやブラックアウトを防止する。 旋回は、主に上下で行われます。 耐Gスーツは、急激な旋回時に発生する、血液の偏りによる、視界不良を抑制するための装備です。 現実にGを軽減させる為ではありません。 体感的に2Gを減少させる、です。 つまり、荷重を減らすのではなく、人間が意識喪失しないために無理矢理意識を持続させるための道具です。 で、Gに耐えうる最短の手法が、パイロット自身の減量が一番です。 体重が1kg減るだけでも、受けるGは、かなり変わります。 体重が減ると「耐G要素」が強くなるので、それだけ強いパイロットになります。 >・現状の耐Gスーツの圧迫を強化すればさらにブラックアウトしにくくなる?(そのうち手首と足首にポンプ仕込んで強制的に血液を流しちゃえとかなるんでしょうか・・・いや無人機のが安いか・・・) 無理です。 血液という流体を持っている以上、ついて回る宿命です。 >・耐GスーツはGを軽減してくれる!? いいえ。(物理的なGは解消されません。) 体感的に2Gを減少させる、です。 >・人間が耐えられる連続Gは9Gまでで瞬間Gが40G程度。 添付されたアドレスの文言を引用すると11~13Gが限界ですね。 単純に耐えるだけなら、それ以上が可能だが、結局、時間との兼ね合いです。 >・レッドアウトは首や上半身部分を圧迫すれば何とかならないのでしょうか?(その前に首だと骨が折れますかね) 宇宙服のような、完全密閉スーツが必要になるでしょう。 でも、そうなれば、操縦がしづらいでしょうね。 私が分かるのはここまでです。
お礼
回答ありがとうございます。 リンク先に書かれている「Gスーツは体感で2G程度軽減する効果が有ると言われていますから、本装置での9Gは戦闘機における11Gに匹敵します。」の部分が判らないのですが・・・耐Gスーツを着けようが着けまいが「スティックを操作したりボタンを押す」と言う動作をする時には、どちらの状態でも体には9Gを受けますよね?違っていたらここから先全て違うと言うことになりますが。 リンク先のニュアンスだと「耐Gスーツを着てれば11G下で耐Gスーツ無しの9G状態と同じ動作が出来る」と受け取れるのですが?血液の流れを低下させる事によって意識喪失を防ぐ為の物なので、9Gを7Gだと錯覚させても実際に操作するには9Gを跳ね除ける力が必要になりますよね?