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据え切りについて教えてください
長年ペーパードライバーをしていたのですが、仕事や生活の必要のため、最近車を購入しました。 家のガレージの前の道が狭い為、車庫入れには四苦八苦していたのですが、あるHPを見たところ(ホンダの公式HPのようです)据え切りを推奨しており、昨日試してみたところ、すんなり車庫に車が納まりました。 私が免許を取ったのは15年ほど前の事。 教官やベテランドライバーに「停車中にハンドル操作をしてはいけない。車が痛む。」と教わりました。 その反面パワステが普及した現在、以前ほど据え切りの悪い面はあまり問われなくなってきたように思います。 車に良い事では無いと思ってますのでなるべくならやりたくないのですが。 皆さんの考えをお聞かせ下さい。 私が見たHP http://www.honda.co.jp/safetyinfo/kyt/master/master04.html
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クルマの設計屋で、本来の専門は懸架装置・操舵系です。 というワケで、『コレが真相だ!』というヤツです。V^-^) 1.ステアリングにパワーアシストが無かった時代のクルマの据え切りでは、故障を招く可能性があったのは御指摘通りです。 据え切り操舵に故障の可能性がありながら何故放置されていたかというと、当時の設計者が未熟だったから、では決してありません。 パワステが無かった時代は『クルマが壊れるほど据え切りをするポパイみたいなヤツは滅多にいない』という考え方に基いています。 2.ヒンパンな据え切りで問題が発生する可能性がある場所は・・・皆様色々御意見がおありの様ですが・・・タイヤやサスペンションではありません。問題があるのは、ズバリ、操舵系です。 操舵系に最も辛いのが据え切りです。直感的にはサーキット走行などの方が厳しい様に思いがちですが、据え切りから見たらどぅという事もありません。(古い、パワステが無かった時代のクルマの運転経験があるベテランの方々は、当時を思い出して下さい。どんなにカゲキな走行をしても、前輪をドブにでも落とさない限りハンドルが切れなくなる事は無かったはずですが、一方据え切りでは『腰を浮かしてハンドルにブラ下がってやっと切れる』ほどのクルマもありました。据え切りではそれほど大きな力がかかる可能性がある、という事です。) 3.据え切りで問題が集中するのは、まず各ボールジョイント、それにステアリングユニット本体です。頻繁な据え切りは過大な操舵力の繰返しとなり、ガタが増加したり作動が渋くなったりします。 勿論これは、部品の交換やオーバーホールを要する故障となり、決して無視出来ないモノです。 4.やがて車重が上がりタイヤも太くなり、どうしてもパワステが必要になった時、我々設計サイドが最も恐れたのは『ヤミクモに据え切りされる可能性がある』という事でした。 現在ではかなり厳しい『据え切り相当の』耐久評価を実施しているので、車庫入れで据え切りする程度では、その為に操舵系の寿命が異常に縮まる事はありません。 ※運転に慣れてくれば、自然に据え切りの回数は減るでしょう。 ※但し、ハンドルを一杯まで切ったところで、更に切り増し方向にハンドルに力を入れるのは、パワステシステムに良くありません。(この状態を30秒も連続すると、パワステ用オイルの温度がカンタンに限界を超えます。) ハンドルを一杯まで切ったらそこで力を抜き、決して『更にハンドルを押し続ける』行為をしてはいけません。(この状態を持続した場合の耐久性は成立していません。)
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ムカシのクルマってパワステ付いてなかったから、ステアリングギアボックスの強度が足りないためニンゲンのチカラにしか対応してなかったと聞いたことが、ありますよ。
お礼
ご回答ありがとうございます。 昔と現在、両方の常識が耳に入ってきており、混乱気味だったのです。
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お礼
専門家からのアドバイス、心強いものがあります。 >決して『更にハンドルを押し続ける』行為をしては>いけません。(この状態を持続した場合の耐久性は>成立していません。) 気をつけます。 ありがとうございました。