ぷらら開設時からのユーザーです。
ぷらら=株式会社ぷららネットワークスの前進はジーアールホームネット株式会社といいました。
同社はソニー株式会社、日本電信電話株式会社、株式会社セガ・エンタープライゼス、日本ビクター株式会社、ヤマハ株式会社の5社によって設立されました。資本は20%、2000万円ずつです。
OCNを要している、NTTやSO-NETを要しているソニーが参加していることに注目して下さい。
単なるプロパイダならNTTやソニーが参加する意味はないですよね。
元々ぷららはプロパイダではありませんでした。
ショッピングモールやオンライン決済を行うサービスが主でプロパイダ機能は別売りでおまけ的でした。
ぷららに入会すれば、入会費、月会費は無料です。それだけでぷららのホームページにアクセスでき、通販、チャットなどもできました。
このようなマルチメディア通信サービスの実験を行うのが目的の会社だったのです。
よってソニーやNTTが参加していたのです。
(現在のぷららライト、月会費無料、メール受信無料はその名残です。)
ぷららで特徴的だったのはプロパイダ機能が別売りで1日券と1月券があったことです。
普通のプロパイダなら月会費、及び年会費もしくは従量制ですよね。
それがぷららホームページから1日券を購入するとその時点から24時間インターネットにアクセスできました。
月に3日しか使わないのであれば1日券を購入した方が安くすみました。
1月券を購入しても期限がすぎたあと購入しなければ課金はなかったのでかなりの割安感がありました。
また親会社の恩恵か値段の割にバックボーンもよかったです。
悪い面で特徴的だったのは、現在でも無料プロパイダに多い接続ソフトを必要としたことです。
接続ソフトを必要としなくなっても普通のプロパイダより設定が一手間多く必要とし、純粋なプロパイダとして見れば少々難がありました。
それがユーザーの要望のせいか実験サービスの不調とプロパイダの好調のせいかは分かりません。多分双方の理由でしょう。どんどん普通のプロパイダになっていきました。
そして、社名を変更し、NTT東日本の子会社(出資率70%超)になり、現在にいたります。
アンチNTTである自分はいつの間にかNTT系プロパイダの会員になってしまいました。(TT)