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調査。各グループの代表の決め方。
宝来聡著「DNA人類進化学」(岩波書店)から引用しています。 下の表は「クラスターの構成と地理的分布」を書き写しています。 各数字は左から、 静岡、沖縄、北海道、韓国、台湾の人数を示しています。 それを元に各クラスターはどの民族に特徴的かを、「特異性」として、 日本人、琉球人、アイヌ、韓国人、中国人の中から決めています。( )内の数字はただの番号です。 「特異性」 アイヌ(1) 1,0,10,1,1 中国人(1) 11,4,1,5,13 琉球人(1) 0,3,0,0,1 中国人(2) 4,1,1,4,15 韓国人(1) 7,4,4,14,2 ―――(1) 5,5,2,3,5 ―――(2) 2,5,3,1,5 日本人(1) 3,2,0,0,1 中国人(3) 1,0,3,4,6 韓国人(2) 5,0,1,7,1 ―――(3) 5,1,4,5,1 ―――(4) 1,2,3,3,1 琉球人(2) 3,5,0,3,3 韓国人(3) 3,0,0,5,4 琉球人(3) 5,12,8,5,0 アイヌ(2) 4,1,7,0,0 琉球人(4) 2,5,4,3,1 中国人(4) 0,0,0,1,6 本文にはこの特異性の決め方は恣意的な面があると言うような断りの一言も書かれています。 特異性とは言うものの代表を決めているだけだと思います。生物学その他の要素がないものとして、単純に数字だけみて、特異性の決め方に妥当性がありますでしょうか。たとえば直感的にアイヌ(1)は許せますが、中国人(1)としたクラスターは納得できません。11人の日本人(静岡)は、中国人の特異性に含まれた事になります。 統計学などで、代表を選ぶような手法がありますか。その手法で判定すると上記の特異性は適切でしょうか。 皆さんが処理しなければならないとしたらどうしますか。 宜しくお願いします。 ちなみに、この数字から日本人は他の民族のいわば混血というような話題に発展しているようです。
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- stomachman
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お礼
回答者:stomachmanさん。質問者のレベルに配慮されたご回答ありがとうございます。とても分かりやすかったです。 >『ご質問の表は「断然妥当でない」とまでは言えない、という程度にソコソコマトモだと思われます。』 私としては本件において、最大値のものを、単純に、代表になると決めていいのか?という点が疑問です。やはり統計的にも問題ではありませんかね。 stomachmanさんは、個人的には、このクラスターの代表の決め方を認められますか(笑)? 調査の結果と言っても、もちろんそれはサンプルですので、AになることもあればBになることもありますので、どちらも代表になりえる蓋然性がある場合に、どちらかを代表にして、話を進めるのは、誤謬のある論証になり、棄却されると思うのですが。つまりは、あるサンプルの結果に大小があっても、そのサンプルにおける大小が、”デタラメ”のうちにあるかどうかを統計学的に吟味するものですよね。 中国人(1)のクラスターでは、「日本人」0.11と「中国人」0.16ということから、そのクラスターは、「中国人」であり、「日本人」ではない、としてしまうのはどうなのでしょう。その時点で論理が崩壊していませんでしょうか。 当該の書物はこのクラスター中国人(1)として文章を進めてしまっていますが、(この具体的数値を掲載している点はカナリマトモな筆者なのですが、)この中国人(1)のクラスターが日本人でもあり中国人でもありという判定に変わると、この著作の説得力が大分揺らいでくるような気もしています。 今回、ご面倒な計算をしていただいた上にその具体的数値までご提示くださり、stomachmanさんのご親切さに深く感謝しております。