投機……という回答もありましたが、
となれば、なぜ、日本の円に投棄するのか?
ということに答えねばならないでしょう。
円高=円が強い
ということは、わかりますね?
では、どうして、円が強いのか?
それは、借金がないからですよ……というと、
そんなバカな、1000兆円もの借金があるではないか……
と言う疑問が聞こえてきそうです。
実は、日本の借金は、その大半が日本国内で処理されています。
つまり、私が家内に1000万円の借金をしていても、
隣の人から見れば、無借金に見えるのですよ。
万一のとき、家内が1000万円を泣けば済む話です。
でも、米国は、主に中国と日本に借金を抱えています。
今までは、EUは内部も問題だったのが、ギリシャなどの
問題が表面化してくると、内部で支えきれないのではないか、
という懸念が出てきたのです。
EUの債務を支えているのは、イギリス、ドイツ、フランスの3国ですが、
イギリスはEUの圏外です。
となると、ドイツとフランスが重要なポイントになっているのですが、
両国とも、余裕たっぷりとはいかないのが現状なのです。
ましてや、同じEUと言っても、他国の財政を支えるのに、
自国の承認が得られにくくなっている……
つまり、隣の人が、私の借金をどうして肩代わりする必要があるのか、
しかも、一部を棒引きして……
という話になっているので、信用が落ちているのですよ。
つまり、外部からみれば、円だけが無借金のように見えるのです。
もう一つ、中国の経済力から考えて、「元」も強い通貨のはずなのですが、
その市場上の閉鎖性から、何が起きるかわからないということで、
敬遠されているのです。
以上、大雑把な説明でした。
お礼
わかりやすいご説明ありがとうございました。 感謝申し上げます!