話を単純にするために個人がお金を借りるときの話をしましょう。
商売を始めたいとき、銀行は担保を取ります。
担保があればそれを限度額として大金を長期返済で融資してくれます。
長期返済が可能ということは利率が低くて安定した融資を受けられます。
担保が少ないと返済期間が短めに設定されます。金利も高くなります。
実は前者の長期金利が日本で後者の状態が現在の西欧諸国や韓国なのです。
なぜ、日本が安定しているのか。それは日本の貯蓄が上述の担保になっているからです。
結局、日本の借金は全て国民の財産でまかなっているということです。
しかも、日本はかなりの余力があり、海外にお金を貸しまくっています。
ドルや海外資産だけでもアメリカの息の根を止める実力があります。
では次に世界を見渡してみましょう。
ヨーロッパの人口の小さい国や韓国では国内に金がないので外国から借りるよりありません。
しかも回収のリスクが極端に高くなっているため、誰も長期で貸してくれません。
金利も非常に高くなっていますが、国内に金がないのでどうしようもありません。
こうやってみると日本の巨大さ、有利さ、ヨーロッパのやばさがよく分かると思います。
欧州ではだんだん生活が苦しくなり、物も入らなくなり、戦争になるところも出てくるでしょう。
もう少し時代が進むと投資も思うようにできなくなり、工業力で大きな差がつき始めます。
日本の競合相手が淘汰されるので日本企業に断然有利な状態が出現します。
実際に米国の自動車産業は中国や日本と提携しないと生き残れなくなっており、早くも具現化しています。
日本がバブル崩壊で苦しんでいる間に世界はバブルで絶好調になり、
気付いたら日本が勝手に勝者になっていたという変な話です。