私の母の“教え”は「親の役目は子供を育てて、社会に返すこと」というものです。
私は、田舎でお世話になったお医者さんの「ここを出たら、○○電車でなんか帰ってくるな。帰ってくる時はベンツに乗って帰って来い。」という言葉に送られて大学で上京しました。
流石に、大学を出てしばらくはベンツというわけにはいきませんでしたが、そのまま東京で仕事を始め、故郷には帰っていません。実弟も同じです。
母は寂しかったとは思いますが、一度もそれは口にしませんでした。ただ、“仕送り”は欠かしませんでしたし、亡くなる何年か前の暮れに100万を「お正月の用意をして」と渡した時には、お金を喜ぶというより、私たち(実弟と二人で共同の仕事)に“安心”した様子でした。
いま、私自身も親になりましたが、親って、何かを子供に求めてはいけないのです。ただ、子供が成人し、結婚し、家庭を持ち、子供を作り、安定した生活をするのを見届けて、静かに世を去れば良いのです。間違っても“子供の足を引っ張る”ようなことはするべきでありませんし、子供がそれを嫌ったって当然の“権利”です。親の長生きなんて子には“迷惑”出しかありません。中には親が死んでも生かしておいて“年金”を盗ってるような子もいましたが、逆に考えれば“親が親の役目を果たさずに死んだ”とも言えるでしょう。
ですから、『子の役目』というのは、親に『親の役目』を果たしたことを知らせて、“安心”させて旅立たせることなのです。
ただ、今の世の中には、それを分からない人間が多すぎます。『自分の人生の為に親や家族を捨てた人
』とお考えの質問者様もその一人です。いつまでも『自立』せずに、『親を捨てた』だの、『子が面倒を見ない』だのと言っているのは、『自分の役目』を分からない人たちです。
お礼
ありがとうございます。 共倒れは最悪のケースですね。 なるほど依存からの脱却も然りと。