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犯罪被害者をテーマにしたハードボイルド・ミステリー
ミステリーが好きで、最近ハードボイルド・ミステリーの分野にも手を出したいと思っています。ただいろいろあって何から読めばいいか見当がつかず…。 犯罪被害者の問題に関心があるので、犯罪被害者をテーマにしているハードボイルドがあれば手始めに読みたいと思っているのですが、何かご存じないでしょうか?香納諒一『贄の夜会』、真保裕一『発火点』のような…。 よろしくお願いします。
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ハードボイルドミステリーというカテゴリにはまるかどうかはわかりませんが… 乃南アサ「風紋」 http://www.amazon.co.jp/%E9%A2%A8%E7%B4%8B%E3%80%88%E4%B8%8A%E3%80%89-%E5%8F%8C%E8%91%89%E6%96%87%E5%BA%AB-%E4%B9%83%E5%8D%97-%E3%82%A2%E3%82%B5/dp/457550579X ※ありふれた殺人事件における被害者遺族および加害者家族への波紋を描いた作品。犯人本人も多少は描かれていますが、むしろその周囲への影響力に重きを置いた作品。重く、非情に考えさせられます。著者いわく「犯罪における加害者以外の全ての関係者は被害者となるのではないか」という考えのもと描かれたもので、直接の被害者以外に波紋のように広がる被害がとてもリアルで恐ろしく感じます。 合わせて続編にあたる「晩鐘」もよいですよ。こちらは7年後の犯罪被害者家族と、加害者家族の姿。こちらは加害者側の親族の悲劇が重点的に描かれています。「犯罪」の罪深さを痛いほど感じる作品です。 参考まで。
お礼
丁寧にご紹介ありがとうございます。是非二冊とも読んでみようと思います。