• 締切済み

産業空洞化、最終は・・・?

現在日本の生産業は中国、タイ、ベトナムなどへ現地法人を設ける事が半ば必須となっている感があります。先日のタイの洪水時、日本企業の現地法人が400社以上あったのには驚かされましたが、コストを安く生産できるメリットからしばらくはこの傾向が続くんでしょうね。 今は新卒の学生を採用する時のっけから「東アジアでしばらく頑張ってもらうがいいか?」と念押しする企業が多いとの事。時代も様変わりしました。 その半面、日本に残った事業所は雇用を確保する意味でどこも大変なようですね。先日のTVで「部品の製造、組み立ては東南アジアの現地の人にやらせるが、機械の頭脳部の製造は我々日本人がやる」と言って、決して最後の砦までは譲らない日本の某メーカーが紹介されていました。その頭脳部は日本国内で製造後、東南アジアへ輸出して現地の人に組み立てだけをさせる事で日本国内の「雇用」を守り、技術を安易に盗ませないという事で「技術立国としての日本の地位」を守るという内容でした。現在中国が特に技術面で力をつけ品質もかなり日本の水準まで近づいてきたと言われますが、これも当初日本の技術者が安易に何でもいろいろ教えた事の弊害でしょう。また特に車で顕著ですが、日本、ドイツ、アメリカの一流メーカーの模造品を中国はよく作ってきているのをみると、「飼い犬に手を咬まれる」じゃないですが、やはり安直に技術を伝授するってあまりいいことではないなと痛感します。 さてこの空洞化、皆さんはいつまで続くと思われますか。中国のバブルがはじけるのも近いだの次はインドだのいろんな意見、考えがありますが、知能としての日本の役割は今後も残りこそすれ、これからもますます工業は海外へ皆出て行ってしまうのでしょうか。TPPのせいもあり農林水産業が果たしてなんていわれる昨今、極論すると日本は観光業と一部ホワイトカラーの仕事だけ残る寂しい国になってしまうのでしょうか。 皆さんはどうなると思いますか?日本経済の将来について・・・。

みんなの回答

回答No.2

ブルーカラーの労働の人工は直接コストに近く、 ホワイトカラーの労働の人工はどちらかというと間接コストです。 ホワイトカラーの役割はブルーカラーと近いところにないと人海戦術 からぬけれないなどの技術革新がおこりにくくなり、ホワイトカラー の役割意義が宙に浮いたような状態になってしまいます。 そうなると、しだいに生産物が玩具化や自己完結的すぎる芸術作品化して いく。 おもちゃ化してしまったITは一つのいい例で、間接コストの圧縮が主な 目的のはずですが、例えばニュースでやっていたタクシーをスマートフォン で呼ぶなんていうのは、配車分析させた結果を車のナビなりに送信するまで しなければ、配車コストを圧縮できたことにならない。 高齢者農業もみんな結構見くびっていますが、にわか農業でうまくいかない ように、技術力がなければできない仕事で、ただ、その技術力を今までは うまくデーター化できなかったので近代化できなかった。自給率の低さは、 ざっくりと見れば飼料が原因で、もともとは、ひえ、あわ、むぎみたいに、 低コスト生産できるワイルドな穀類さらに放牧させれば殆どコストがかか らない様なものを、タンカーの油使って運びこんでわざわざ買うほどでも ないのに買っている。 安易なグローバル化は技術革新を遅らせて、さらに技術革新ができないと、 ブルーカラーの労働価値もあがっていかず、デフレスパイラルが続くだけ。 少しずつ各国はそんなことを考え始めているんでしょうか。

kat-co-one
質問者

お礼

回答有難うございます。 仰せの通り、グローバル化と技術革新がうまくマッチングせずいろいろなひずみが生じているというのは私もそう思います。ブルーカラーの労働価値が上がらずデフレスパイラルの連鎖を生じせしめている事実は、まさに前述のひずみのせいでしょう。ITだけは技術だけは向上しているのに間接コストを圧縮せず「オモチャ化」しているという下り、まさに正鵠を得ていると思います。

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  • umaruko
  • ベストアンサー率73% (137/186)
回答No.1

直接的な回答というわけではありませんが、とにかく自分の思うところを書いておきます。 私は高付加価値なホワイトカラーと海外勢に侵略されにくいサービス産業が国内に残り、低付加価値のブルーカラー系の仕事は海外にまかせるという質問者さまの未来予想図は、ある条件を満たす限りかならず訪れる未来であり、産業空洞化は必然だと思いますよ。。 ただし、条件としてこのまま「産業のグローバル化」とやらが続く限りという条件の元ですけどね。 産業のグローバル化とはサプライチェーンの構築の範囲を世界中から求める、例えばマクドナルドのハンバーガーだったら肉はオージーで調達して野菜は国産を使って、バンズはアメリカで作っておくとかのように商品の作成のために世界中のリソースを駆使して「より安い」モノを作ることなんて勝手に思ってます。 が、最近の世界の潮流を見るかぎり「産業のグローバル化」というトレンドは変わりつつありますね。 特にアメリカがそうなのですが、アメリカは高付加価値の金融業を重視してきましたが、最近低付加価値の代表格とでもいうべき製造業、特に組み立て作業を自国にもどそうとする動きにでていますね。 その具体例がまさしくTPPなんです。日本側から見れば横暴もほどほどにしてという感じの条約なのですが、アメリカ側から見ると自国の輸出を増やすことで自分の国に産業を取り戻そうとしているという動きなのですよ。 おそらくアメリカは外国企業であってもアメリカに工場を作ってくれ、かつ雇用をとってくれるところであれば、露骨に支援してくれるでしょうねぇ。GMとかフォードとかメキシコに工場つくって、アメリカの雇用に貢献しないんですもんw その典型としてトヨタは「アメリカ産」のトヨタ車を「韓国」へ輸出しようとしている。。。本来なら日本で作るべきもののはずなんだけどなぁw(背景として米韓FTAがあるけど、詳しくは調べてちょ) ☆トヨタが米国生産のミニバンを韓国に輸出、円高対応などで http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-23959520111102?sp=true このアメリカの動きは一言で言えば「産業のローカル化」もしくは「地産地消」とでもいうべき動きなんですよね。こんな動きになる理由としてー (1)幅広い雇用を期待できる製造業を軽視して、金融業にシフトしたために格差が広がってしまったので、それを是正するため (2)中長期的に化石燃料の高騰が予想されるので、サプライチェーンの動線を短くし、輸送経費を少なくするため (3)よくよく考えたらオランダ・イギリスなどの旧覇権国家はそれぞれ当時の最強の製造業をもっていた。現在アメリカで保守派が力を増しつつあるが、最強国家アメリカの復活(?)のために最強の製造業をとりもどそうとしているため とこんな感じの理由が挙げられますかね。。 予想ですが、これからの未来はグローバル化とか表向きではいいつつ、裏ではそれぞれの国が内向きになる、修正されるグローバル化という動きになるのではないでしょうか。 さて日本はどうするかという話ですよ。この動きがわかっていないようだと産業空洞化どころか、産業破壊な~んてことになりかねませんね。 きちんとした戦略を立てられる政治家ならば、むしろ逆に今はチャンスでブルーカラーの仕事を国内に取り戻すこともできたでしょうけどね。(アメリカが今躍起になってるみたいに) はっきりいって今の政権と未来の政権(M党)は真逆の考えのやつらばっかなんだよね。。。あーorz

kat-co-one
質問者

お礼

回答有難うございます。 仰せの中にあった「TPPでアメリカは輸出を拡大する事により自国産業の再起を狙っている」という下り、納得です。日本は今回のTPP交渉、やたら農産物が売れなくなるなどの「負」のイメージばかりが先行しましたが、日本の農作物は「安心」「安全」「きれい」が謳い文句になっているのはアジア各国の人は皆周知です。米の「コシヒカリ」「ササニシキ」みたいに日本ブランドとして地位さえ確立できれば、多少値段が高くても売れると思います。工業生産の海外移行は歯止めはかけられないと思いますが、外貨を思い切り稼ぎ、それを国内の食料自給率をあげる為に投資し続ければ、少なくとも日本をとりまく経済環境は好転していく筈だとよんでいます。

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