ギターの練習法

質問

ギターを始めようかなと
思っているんですが
何から練習したらいいかが分かりません。

結構本気で上手くなりたいので
練習法を教えて欲しいです。

おすすめの教則本などあれば
教えてください！

回答No.1

John Eagle（@john-eagle）

はじめまして。　ベース暦：約40年、52歳の男性です。
（細かい経歴は、プロファイルをご覧ください）

他のご質問を拝見したところ18歳ということですので、ギターとベースを約40年やって来た
経験、あるいは、現役でバンドやLIVEをやっている立場からアドバイスできればと思います。

(1)練習は少しずつ毎日やる。
・1日10時間よりも、1日1時間を10日練習した方が身に付きます。 「継続は力なり」です。
・最初の頃は、どうしても無用な力が入りやすいので、指や手、腕が痛くなるかもしれませ
　んが、がまんして続けてください。（でも、無理はしないこと）
・最終的にはリラックスして（力が抜けた）状態で、きちんとした音が出るようにするのが
　目標です。

(2)基礎練習をしっかりやる。
・基礎練習は正直、楽しくありません。誰の反応も無いからです。しかし、本気で上手くなり
　たいのなら、この辛さを乗り越えないと上手になれません。要は気持ちの問題です。

　＜基礎練習とは・・・＞
　　・毎日、弾く度にチューニングをきちんとすること。
　　　チューニングの狂っているギターで練習すると変な音感の持ち主になって、後々チュー
　　　ニングが狂っていても直そうとしない（直せない）プレーヤーになってしまいます。
　　　楽器演奏の最初の一歩は「チューニング」です。
　　・「何弦の何フレットは何の音」（例：1弦の3Fはソ、2弦の10Fはラ等）であるかを指板上の
　　　全てのフレットで覚えること。後々、スケール練習等に必ず役立ちます。
　　・運指（うんし＝文字通り、指の運び、使い方）の基本を練習すること。
　　　間違えた運指を覚えると、アドリブ等を弾くときに必ず困ったことになります。
　　・基礎学習（後述）に基づいた、スケール練習をすること。
　　　コード弾きできるだけで良いならば、スケール練習は不要です。
　　　本気で上手くなりたい！という意思ならば、スケール練習は必須です。
　　・その他、WEB上で「ギターの基礎練習」のようなページを探してトライしてみましょう。

(3)基礎勉強をしっかりやる。
・いわゆる「音楽理論」の勉強です。最初は何が何だか分からないと思いますが、何回も何回も
　何回も読んでいると「アッ、なるほど！」と分かる瞬間が来ます。WEB上にたくさんあります。

　＜基礎勉強とは・・・＞
　・コード（例えばCで言うと、C,CM7,C7,C6,Cdim,Caug等たくさんあります）の種類と音の
　　構成を覚えること。コード弾きだけできれば良し・・・との意思であっても、これは必須中の
　　必須です。
　・音階と音程の関係（例えば、ドとファは完全四度、ミとソは短三度の関係など）を覚えること。
　・各種スケール（例えば、ブルーススケール、ペンタトニックスケールなど）を覚えること。

(4)基礎的なことをやりながら、とにかく好きな曲（やりたい曲）をコピーする。
　・耳コピーしながら練習するのが一番力が付きます。

基礎的・基本的なものは、こんなところかと思いますが、はっきり言って楽しくはありません。
しかし、これらをやらないと、後々バンドを組んでセッションしたり、オリジナル曲をやる時に
「何もできないプレーヤー」になってしまいます。

私も中学、高校の時にかなり「楽典（音楽の理論書）」を勉強しました。また、運指などの基礎
練習は、この歳になってもやっています。
若い時にやったこと、そして、毎日やって来たこと（練習）が、今、役に立っています。

この歳になるまで、７～８組のバンドに参加してきましたが、応用の効く人は、やはり基礎的・
基本的なことをしっかりやってきているのが良くわかります。
逆に「ギター弾けます」とか「キーボード弾けます」と言って、スタジオに入って音を出した場合、
例えば、演奏したい曲のキーとボーカルのキーが合わないために「じゃ、GをDでやります」とか
「Emを短三度あげます」になった時、全く何もできないと言うプレーヤーが多いですね。こういう
人は、二度と呼んでもらえません。

スポーツ、芸能、音楽、美術、科学などなど色々な世界がありますが、凄い人、上手い人、素晴ら
しい人は皆、基礎と基本をしっかりやってきた人です。基礎と基本の練習の辛さを乗り越えた人
なのです。基礎と基本を持っているから応用が効き個性がでる。個性がでるから人を惹きつける
魅力が出るのです。

音楽は人生を豊かにしてくれます。私も、もし音楽をやっていなかったら、どんなにつまらない
人生だったかと思うとゾッとします。
私がベースとギターを40年も続けられたのは、良い仲間と良い機会があったからですが、良い
仲間を作るには基本と基礎がとても大事です。何故ならば、前述のとおり「使えないプレーヤーは
仲間に入れてもらえない」からです。仲間に入れてもらえるようになるために、基礎・基本を
しっかりやってください。仲間ができれば、良い機会（チャンス）はドンドン広がって、必ず楽し
い音楽ライフが待っています。

最後に、教則本のお薦めはありません。何故ならば、人それぞれで目指すもの、目指すところが
違うからです。コードだけ弾ければ良いと考えいる人に、スケールの教則本は不要です。
WEB上で検索すれば、色々なページがヒットしますので、調べるのも楽しいです。

がんばってください。　長文、失礼しました。