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『すべてがFになる』について
読んだのですが、分からない部分・・・・というより、気になる部分がいくつかあり質問します。 ・結局、天才にとっては殺人事件の動機なんて大した問題じゃないんだ。って結論で良いのか? どうも動機がハッキリせず、天才という言葉で煙に巻かれてる気がします。他の質問も殆どこの質問に関してですが。 ・レッドマジック暴走の3年前に計画の切り替えがされましたよね? 娘に殺されることから→研究所を脱出することに。その切欠はなんだったのでしょう? 娘は四季を殺すことを言い含められて育ったが、凡人なのでそれが出来なかった。 その際、娘が無理だと嘆願した?それとも四季が勘づいた? ・上記の質問に関連して、娘は殺されることを了承してたのですか?それとも突然? この質問に関しては、娘が凡人であるなら後者だと思うのですが、特殊な生活だったのも事実なので。 やはり、なぜ娘を殺す必要があったのか、という部分が根本的に謎です。 犀川先生の言う通り、脱出が目的なら他の方法もあっただろうし、計画の軌道修正だって他にやりようがあったと思うのです。四季ならば。 ミステリの内容そのものとは割と関係無いところかもしれませんが、個人の考えとか推察でも構いませんので、何でも関連ありそうなことを答えていただければ幸いです。
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- tapa
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少なくとも本の中では、それらの疑問に関する答えはない(はず)です。 推理中でも、犀川は具体的な証拠をあげずに、全て推測で話していたはずです。 まあ、最後に犀川と四季の会話で、動機は『自由になりたかった』『死にたかった(ただし自殺は嫌だ)』というようなことを言っていましたね。 端的に言えば『殺されたかった』のですね。 四季曰く、『それが愛されること』の表現らしいですから。 そのために当初は娘に殺される予定でしたが、娘が凡人だったので、事件を起こして死刑になろうとしていたようです。 まあ、天才にして狂人が言うことですから、どこまでが正しい真実か分かりませんが……。 さて、娘の凡人さに四季が気が付いたのは、娘自身が何か言ったためでしょう。 犀川の推理では『母親の命令に従えなかった』と言っているので。 四季が命令しても、娘が頑として聞かなかったので、やむを得ず計画変更となったのでしょう。 そして、娘が殺されることを了承していたかは、犀川も言及していないようです。 ただ、『娘を殺した自責が――』などと言う推理があるので、あるいは許諾を得ずに殺したのかもしれません。 許諾があれば、自責も薄れるでしょうし。 さてはて、娘を殺す以外の方法はなかったのか、ということですね。 先に申しました通り、四季の目的は誰かに殺されることです(多分ですが)。 なので娘以外に自分を殺されるためには、他に天才を探すか、殺人鬼を探すか、死刑になるかのいずれかになります。 そうすると、死刑になるのが手っ取り早いでしょう。 ただし、そうなると島から脱出して、事件を起こさなければならない。 ならば、すぐ近くにいる娘を殺すのが手っ取り早いでしょう。 そのために、娘を殺す、という計画にしたのでしょう。 ついでに、島から逃走すれば、その分罪が重くなるので、死刑になる確率も増えます。 ざっと、こんな感じでしょう。 しかし、やはり、『天才のやること』に集積されるんですがね。一般人から見れば。