のどもと過ぎれば熱さ忘れる、の心理作用
問題点が本質的には解決しておらず、そのことをわかっていながら、当面
の問題が解消したことでとりあえず安心する、という心理作用をなんとい
うのでしょうか。
調べるための手がかりとしたいので、このような心理作用に名称がある
ならば、教えていただけないでしょうか。
例えばこんなことです。連続放火事件があったとします。犯人には特定
の目的はなく、興味本位や、俗に言う異常心理で行動していると考えられ
るので、次にどこが狙われるかわからないという不気味さがあるとしま
す。現場周辺の人にインタビューをすると「犯人が早く捕まって欲しい、
捕まるまでは不安」と回答しました。しばらくして、犯人が捕まったとし
ます。現場周辺の人にインタビューをすると「犯人が捕まってほっとし
た、これで安心して眠れます」と回答しました。今回の犯人は付近の住人
の一人で、今まで事件を起こしたことも疑われたこともない人でした。
仮定のつもりですが、こうしたことはしばしば現実に起きていると思い
ます。
さて質問したいのは、現場周辺の人の心理作用についてです。事件が起
こることも、犯人も予期できませんでした。だからまた今度いつ起こるか
わかりません。明日は別の犯人が別の事件を起こすかも知れないからです。
つまり、問題は本質的には解決していないはずです。それなのに「犯人が
捕まってほっとした、これで安心して眠れます」となるのは、感覚として
はわかりますが、でも考えてみれば安心していい理由は別にないことにな
ります。こういう心理作用はなぜ起こるのか、が知りたいのですが、その
ための手がかりとして、そういう心理作用に名称があるなら教えていただ
きたいです。