こんにちは!
むかし魚類学を学んだものです。
『魚に詳しい方に質問です』
>さっきししゃもを食べてて思ったんですけど、体の中ほとんどが卵ですよね。
>あれは、産卵したら、親のししゃもの体の中はどうなっちゃうんですか?
>スカスカになって死んじゃうんですかね?
>それとも死んだあとに卵が産まれるの?
結論から言えば、さすがに死んだ後に産卵する事は無理ですが、
ご指摘のとおりと考えられてもよろしいです。
シシャモは、秋から冬にかけ遡上した川で産卵し翌春に孵化すると、
すぐに川を下り流下河川周辺の海で成長し成魚になります。
この点にはご留意ください。
『国産のシシャモ』と、『輸入される通称シシャモ』とは、
分類学的には同一ではありません。
つまり、学問上『シシャモ』と言われる種は、
北海道南部沿岸にのみ分布する種のみだからです。
形態と味が似ていると言う事で、
商社が北欧やロシアから輸入して販売しています。
一般的に店頭で販売される「安価なシシャモ」は、
その輸入種を、消費者はシシャモと誤認し食しているわけです。
シシャモは漁獲域が限られ、さらに漁獲量が少ない事などが重なって、
当然高価になってしまいますし、また漁獲量が少ない故に流通域も限定されてしまいます。
現に、北海道では保護すべきとして、レッドデータブックスに記載されていいるほどです。
国産種のシシャモのライフサイクルを簡単に説明すると、
産卵は北海道南部の河川を10月~12月に遡上し砂礫底に産卵します。
ご質問者様のご推察のように、産卵が終わると一部のメスを除き、
多くのメスは産卵の疲れなどが原因であるかのように死んでしまいます。
生き残った一部のメスは、産卵後川を下り一年間を再び海で過ごすと、
翌年には再び遡上し産卵を済ませると、
2年間の魚としての生命を閉じる運命と言う事です。
ご理解いただけたでしょうか。
この回答が、ご質問者様の疑問解消の、お役に立てば幸いです。
最後に『お願い』です.
貴重な時間を割いて回答をしています.
この回答でご質問に対する問題が解消できましたら,
速やかにここのルールに従って,
「回答への補足」「回答へのお礼」などと共にポイントを付けて,
次回の質問でも多くの回答をいただけるように
回答いただいた方々にも感謝を配慮して対処してください.
できれば読後のご意見など感想が欲しいですね.
冗長な回答になりました。
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お礼
ありがとうございます! ししゃもって全世界にいると思っていたんですけど、北海道にしか居ないってびっくりしました。 追加の知識も頂けて嬉しいです☆ お礼や補足は毎回しているので大丈夫ですよ。 ただ、質問と全く違う回答をされた方にはお礼ではなく補足にしているので、お礼率が少し低くなってます(^_-)