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オプション取引に関して

オプション取引に関してですが、権利義務解消の方法の一つに転売があると思います。 しかしながら、転売をしたところでなぜ権利義務が解消されるのかがよく分かりません。 転売した相手が行使した場合の義務は発生しないのでしょうか。完全に混乱してしまっています。 仕組みがよく分かりませんので、どなたか教えて頂ければ大変助かります。

みんなの回答

noname#212174
noname#212174
回答No.2

長いですがよろしければご覧ください。 >権利義務解消の方法 >完全に混乱してしまっています。…仕組みがよく分かりません 「権利」と「義務」についてですが、オプション取引においての「権利と義務」を理解するには「原資産」との関係を理解する必要があります。 なぜなら「オプション取引」は「金融派生商品」と呼ばれることからも分かるように「派生する元」になったものが重要だからです。 なお、日本でまともに機能しているのは「日経225オプション」しかありませんので「日経225オプション」を具体例として見ていきます。 また、オプションを理解するには「空売り」の理解が不可欠になります。 原資産である「先物取引」でも空売りは取引の片翼を担う肝となる仕組みです。 しかし、ここで「空売り」の説明を始めてしまうと長くなりすぎますので「空売り」についてはご理解されているものとして進めさせていただきますのであらかじめご了承ください。 ---------------------- 「日経225オプション」をもう少し詳しく言うと「日経225先物を原資産とするオプション取引」ということになります。 やり取りされる「権利と義務」は「225先物のポジション(建玉)」を「所有する権利」と「所有させる(付与する)義務」いうことになります。 基本的なことになりますがオプションは「コール」と「プット」それぞれに「買い方」と「売り方」がいます。 ・「コール」は「225先物の買いポジションの所有権」を売り買いするもの。 ・「プット」は「225先物の売りポジションの所有権」を売り買いするもの。 となります。 ※やり取りされる先物ポジションの取得価格はあらかじめ指定されており「時価」ではありません。それがいわゆる「権利行使価格」で先物ポジションを「持てる」ないしは「与えなければならない」価格のことです。 ※「先物ポジションを所有させる(付与する)義務」というのは分かりにくい表現ですが、「先物取引」の「空売り」を利用するとこの権利の授受がとても簡単に行えます。具体的には、 ・「先物の買いポジション」を与えると自らは「先物の売りポジション」を持つことになる。 ・「先物の売りポジション」を与えると自らは「先物の買いポジション」を持つことになる。 となります。 上記の中で「先物ポジションを持つ権利を有する」のが「買い方」、「与えなければならない義務を負うのが」のが「売り方」となります。 ・「オプションの買い方」が「権利」を第三者に譲渡あるいは返上するには「購入した(コールまたはプット)オプション」を売却します。 ・「オプションの売り方」が「義務」を第三者に移譲ないしは解除するには「空売りした(コールまたはプット)オプション」を買い戻します。 「空売りの買戻し」は「売りポジションを解消する」と言い換えられます。 ポジションの「解消」ですから手元には何も残りません。(決済に伴う金銭の授受は生じます。) 「負っていた義務」が解消されたので以後義務は生じません。 では「新たに義務を負うのは誰か?」ということになりますが、それは「空売りの買戻し」に応じた取引相手です。(「取引所取引」なので当事者同士の契約ではありません。あくまで間接的にということです。) まず、「買戻し」をするには「買い戻すべきオプション」があることが前提となります。 ・そのオプションの提供者が「既にオプションを保有している買い方」だった場合は取引により双方のポジションが解消されますので、同時に「権利」と「義務」も消滅します。 この場合オプションの「取組高」が減少します。 ・一方、オプションの提供者が「新たな(新規の)売り手」だった場合は、新たに義務を負うものが生まれ、結果的に「義務」の移譲が行われます。 この場合オプションの「取組高」に変化はありません。 このようにして「権利」と「義務」は満期日まで「第三者の間を移動」したり「消滅あるいは新規発生」したりします。 ちなみに「権利」と「義務」は常にワンセットですから、コールやプットを「購入、保有できる」ということは、必ず「買いポジション」と同数の「空売りポジション」が存在しているということです。 ----------------- なお、大証の「225オプション」は「ヨーロピアンオプション」と呼ばれるものなので満期日にしか権利行使はできません。 さらに、「差金決済」方式なので満期日になっても実際に先物ポジションを受け取る事もできません。(強制的に反対ポジションを持たされることもありません。) 権威行使しない場合は「SQ」と呼ばれる価格で強制決済されてしまいますので、一切の権利関係が消滅して金銭の授受のみで取引が終了してしまいます。 この「ヨーロピアン」であることと「差金決済」であることの2つが「大証225オプション」がわかりにくくなっている理由かもしれません。 --------------- オプションは文章だけで理解するのはなかなか難しいので「シミュレーション」で実感するのが一番です。 わたしは使ったことがありませんが東証が「有価証券オプション」のシミュレーターを提供しているようですので試されてみてはどうでしょうか? 「差金決済」ではなく「受渡決済」ですが、基本的な仕組みは大証と変わりません。 『かぶオプシミュレーター』 http://www.tse.or.jp/rules/eqop/sim/index.html (参考) 『オプション道場』 http://www.option-dojo.com/ ※不明点、間違いなどありましたらご指摘ください。

ykohama
質問者

お礼

大変詳しい説明をありがとうございます。 買い方がオプションを転売した場合、権利の所有者が移るだけで義務を負うのはもともとオプションを売った方に変わりはない事が理解できました。 売り方も、新たに所有してくれる人に義務を移す事で解消できる事が理解できました。まだまだ本質的に理解していないと思いますし、勉強不足ですが、今はこの理解で先へ進みたいと思います。ありがとうございます。

回答No.1

オプショントレードのブログを運営。 オプション買いは買う権利を得て、 オプション売りは売る義務を負います。 オプションの買い手は買う権利を転売すれば権利が消滅しますが、 この時転売されたオプションについては新たな買い手に権利が発生します。 オプション売りは売る義務を買戻しすれば義務が消滅します。 ですが買戻しさせた人、つまり新たに売った人には義務が発生します。 オプションは権利の売買ですので こうやって権利・義務が引き継がれていきますので、 自分がオプションを持っていないのに義務が残ったりすることはありません。 それと実際は差金決済なので次の買い手・売り手のことは考えず、 SQ日という一斉決済日に権利行使や放棄がされて終わりとなります。

ykohama
質問者

お礼

分かりやすい説明、ありがとうございます。 よく理解できました。完全に勘違いをしていた自分が恥ずかしいですが、 めげずに勉強していきたいと思います。

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