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俳句の批評の問題
- 大空に羽子の白妙とどまり。
- 芋の露連山影を正しうす。
- 梨咲くと葛飾の野はとのぐもり。
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質問者が選んだベストアンサー
乗りかかった船ですので、おつきあいしましょう。勉強がんばってください。 1、大空に羽子の白妙とどまり。 2、芋の露連山影を正しうす。 3、梨咲くと葛飾の野はとのぐもり。 4、水枕ガバリと寒い海。 5、地階の灯春の雪ふる樹のもとに。 A おぼろにはなやいだ美の世界が現出している句。 B 色彩の鮮明なものの瞬間をとらえている。 C 端厳な清澄な緊張した心境が表れている。 D 幻想、幻覚ふうなそれでいて印象鮮明な感覚の鋭敏な句。 E ほのかに暖かさを感じさせる、視覚により、把握された句。 こんなふうに別に書いて質問してもらえると、先入観ナシに俳句を鑑賞できた、はずなのですが、そうでなかったので、私の印象はすでに影響さて鈍くなっています。 私のがあっているかどうかは別にして、句や詩と鑑賞文を結びつける「こつ」は、鑑賞文の中のキーワードを見つけて、詩句に当てはまらないのを消去していくことです。 当てはまるものを捜すより、当てはまらないものを捜すほうが楽ですから。 そして残った2つのどちらかで悩んで、最後に理屈をつけて決めると間違いが少ないものです。 で、私がキーワードとしたものと句の情景を関連づけてみました。 1 - B 青空、羽子(白い羽根と黒く丸い根)、「瞬間」をとらえる 2 - C 小さい露、影が正しい(キチンとしている) のは、緊張して観察しないと判らない 3 - A 梨の花(1本だけじゃない)→はなやいだ美 春=おぼろ は常識、 「とのぐもり」の意味は不明 4 - D 「幻想、幻覚」 水枕の音から寒い海(の波)を連想する たぶんこの人は風邪で熱をだして寝込んで、夢うつつ状態 5 - E 詠まれた情景は前回書いた通り。 雪が舞い散る中の燈が、「ほのかな暖かさ」を感じさせる。 「ほのか」であるためには明るすぎてはダメ、 「暖か」であるには暑くてはダメ、寒すぎてもダメ。 西瓜の塩、あんパンの塩くらいの、逆の味があると際だつ。
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- obrigadissimo
- ベストアンサー率23% (1613/7000)
授業で説明があった筈ですので、 教科書とノートで確認しましょう。 他、図書館で、俳句鑑賞辞典などを参考に 1つ1つ確かめながら 丁寧に勧める方が結果として勉強になるでしょう。 なお、誤記のある問題集は危ういですよ: 大空に羽子の白妙とどまれり (虚子) 水枕ガバリと寒い海がある (三鬼)
- fujic-1990
- ベストアンサー率55% (4505/8062)
○上の1~5の句に対する批評はA~Dのどれでしょうか。 > 1、大空に羽子の白妙とどまり。 Aおぼろにはなやいだ美の世界が現出している句。 というぐあいに、1とA、2とB・・・ をセットに続けて読んでしまって、「へー、そうなの」、この句を詠んでそう感じるべきものなのだと思い込んでしまったので、パス。 鑑賞させたいなら、妙な先入観を抱かせないように、句と鑑賞文を完全に分離したほうが良いと思いますよ。 ○それぞれの句の季語と季節はなんでしょうか。 季語辞典は持っていないので、お持ちの方からの回答に譲りますが 1、 羽子 正月。春かな? 2、 芋 秋 3、 梨 梨の花は春(果実は秋)。 この場合「咲く」ので春でしょう。 4、 寒い 冬 5、 春の雪 春 ○5の句は句末にどのような言葉が省略されていますか。 ・・・ 光(暖かさ) でしょうか、 影 でしょうか。 5の句とEの鑑賞文をセットにして詠んでしまったので、雪と対比して日だまり部分の暖かさを詠みたいのかな、と思えてしまって、やっぱりこういう鑑賞文の並べ方は良くないですねぇ。 私なら「影」かな。樹木の影。 なんにしても、描いているのは、雪がチラチラ舞っているなか、地階から漏れてくる朱色の燈が、街路樹の根元あたりを照らして、反対側に木の影が伸びている風景ですねぇ。 ○口語調の顕著な句は何番ですか、それはどのような効果をあげていますか 4 かな。 「ガバリ」なんて、文語表現ではありませんから。 体言止めとあいまって、読み手に強烈な印象を与えます。 (余談) 1は、字足らずみたいでちょっと気分がよくないですが、OK?
お礼
ご回答ありがとうございます。A~Dの批評は1~5に接続している訳ではありません。 1~5の句にA~Dの批評を選べという問題なのです。どうでしょうか。
お礼
ご回答ありがとうございます。頑張ります