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【フィルハーモニーの音響】
お世話になります。 皆様の御意見を伺いたく、この場をお借りしております。 とても主観的なものなので、 様々な意見があることは承知しておりますが、 過去に、ベルリン・フィルの本拠地である『フィルハーモニー』で 10回ほど、ウィーン・フィルやベルリン・フィル、 またクリスマス・オラトリオといった音楽を聴いてきました。 いずれも好きな曲、好きな演奏家によるものでしたが、 まったく心が動かされることなく、 こうした自分の反応に戸惑った覚えがあるくらいでした。 自分が意識しないところでの異国における 心的変化かという考えもありましたが、 しかしベルリン市内の別の場所で音楽を聴くと、 たとえそれがアマチュアの拙い演奏であっても、 フィルハーモニーで聴く以上の感動がありました。 石造りの教会内での音楽や、 また、オランダ・アムステルダムで聴いた ロイヤル・コンセルトヘボウの演奏は、鳥肌が立ったほど。 これらのことから自分なりに出した答えは、 『演奏会場が関係している』というこでした。 フィルハーモニーは、立見席であろうが、最上の席であろうが、 あまり関係ないと言われています。 音響工学に基づいた設計がなされているだけでなく、 また音響板によってもその助けを得ています。 ワインヤード型のホールの特性なのか分かりませんが、 生の音がせず、正面から音楽が届かないといった印象を受けました。 ロイヤル・コンセルトヘボウでの感動は、 シューボックス型の木造ホールによるものだったことを鑑みれば、 やはり木造、そしてシューボックス型のホールがクラシック音楽にとって 最適ではないかという考えにいたりました(弦楽器も同じ「木」であることも)。 安直な発想による結論だというのは重々承知しておりますが、 これについて、皆様の御意見なり、感想なりを頂けましたら幸いです。 何卒、どうぞ宜しくお願いいたします。
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- RCD
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あるところから発せられて人の耳に届く音は、おおざっぱに直接音と間接音からできています。 字のとおり、音源から直接耳に届く音と、周りのいろいろなものにぶつかってはね返って届く音ですね。 当然、後者のほうが遅れて届きますし、基本的には小さくなっています。 この直接音と間接音のバランス(遅れ具合と小さくなり具合)によって響きは大きく変わります。 放送室のような無響に近い環境では、ほとんど直接音しか聞こえず、あんな感じ?の音になりますし、風呂場のような固い壁で囲まれているような環境では直接音のあと間接音がたっぷり残るのであんな音?になります。 こだま(ヤッホー)は、間接音がとても遅れて、かつあまり減衰しないで耳に届く代表例です。 シューボックス型のホールは左右の壁が平行になっていることで、この両者がうまいことブレンドされるに適当な形であると言われています。もちろん、壁の材質や壁と壁との距離(空間の横幅)、聞く位置によっては違ってきますが、1,500人規模くらいまでの大きさのホールであれば(横幅が大きすぎなければ)、シューボックス型なら音響的には間違いないと言われているようです。 ウィーンのムジクフェラインやアムステルダムのコンセルトヘボウ、ボストンのシンフォニーホール等は皆コレにあたります。 古いホールが多いですが、建築技術的に、大きな空間や複雑な形状の空間を作ることが難しかったことも影響しているそうです。 ただ、シューボックス型の欠点は、両端の方とか後ろのほうとか、視覚的に悪い席がたくさんできてしまうということです。 生演奏を鑑賞するには視覚的要素も非常に大きいと思います。音源である演奏者が見えないのであれば、生演奏の価値も半減するといってもいい。 この点で、音響学者と建築家(と興業上の利益を考える施主)はいろいろ試行錯誤して、ワインヤード型に代表されるようなデザインのホールが出現したといえます。 私は、個人的には、演奏を「見る」ことをとても重視しますので、シューボックス型のホール(例えば初台のオペラシティのコンサートホール)だと視覚的にベストな席が極めて少なく、好きではありません。 生演奏を聴くのなら、やはり奏者の動きがよく見える席で、かついい音で、ということで、どうしてもサントリーホールとか東京芸術劇場とかを選んでしまいますね。 長くなりましてすいませんが、私なりの意見です。
- LHS07
- ベストアンサー率22% (510/2221)
私はTVぐらいでしか解りません。 90年のN饗のほっとコンサートNHKホールで聞いたことがありますが あまりたいしたことがないと思いました。 しかし、その演奏をTVで聞いたときにはすごく感動しました。 最初入門者の時にはCDで聞いていたのですが 初めてホールで聞いたときにはホールで出聞いた感動はあるものの こんなものかと思いました。 ホールで聞けば聞くほどホールのよさがわかってきました。 TVでアマチュアが教会でパイプオルガンを弾いていたTVを見ましたが すごく感動しました。プロとしてやっていけるレベルですごく感動し泣きました。 TVで何度か見てヨーロッパのアマチュアの人のレベルはすごいと思います。 また、クラシックだけではなく大衆のための音楽も欧米ではすごいですよね。 リズムも音程も完璧で感激します。 その点アジアやアフリカのレベルはプロでも低いですよね。 私は日本のアティストの音楽を聞くと胃が痛くなったり、気持ち悪くなります。 車の騒音のほうがまだましです。 ベルリン・フィルハーモニー・ホールはあまりよくなかったらしいですね。 カラヤンが何年もかけて、調整したようです。 サントリーホールも音が分散して、反射したものが自分の耳に届くのですね。 CDにすると大きい音は録音されるけれども、小さい音はカットされる。 ホールの音楽とCDで聞く音楽は別物のような気がします。 つたない経験ですが・・・。
お礼
ご返答、ありがとうございました! 音楽観を伺えて、とても興味深い文章でした。 重ねて、御礼申し上げます。
お礼
貴重な御意見、ありがとうございました。 そうですね、たしかにオペラシティでの最後尾近くになると、 「生の音」ではありますが、あまりに生演奏の場にいるという 実感が少なくなってしまう気がします。 音楽を聴くついでに、 好きなホールを探してみたら面白いかもしれません。 ありがとう御座いました!