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ソールの硬さの規格?
登山靴のソールの硬さの規格は、存在するのでしょうか? 具体例として、キャラバンのGK69とスカルパのトリオレ。同じ山に、ほぼ同じ重量のザックで 8時間歩いて、足の裏の疲れ方が全然違います。スカルパのほうが圧倒的に疲れが少ない。 また濡れた斜面などでのグリップ力もスカルパのほうが、すべりにくいという印象を持っています。 最初靴をはいた感じは、キャラバンのほうがイイ感じはしますが、歩く時間が長くなればなるほど スカルパのほうが全体的に疲れが少ないように思います。 個人的には、ソールの硬さに理由があるのでは、ということで質問をさせていただいています。
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No.2のJagar39です。 お礼文を拝見させていただきましたが、やはり単純なソールの堅さというより、総合的なフィッティングの問題のような気がします。 キャラバンの靴よりスカルパの靴の方がフィットしていた、ということなのでしょう。 でも、同じスカルパでも、例えばゼログラビティーのようなモデルだと判りませんよ。こちらはかなりワイドなフィッティングの靴ですから。 トリオレってセミワンタッチのアイゼンも装着できる、いわゆるアルパインブーツです。キャラバンにはこのカテゴリーの靴はラインアップされていませんから、最初からかなり性格が異なるモデルです。 まあ、GK-69は、スカルパだとゼログラビティーシリーズの上級モデルあたりと比較されるべきなのでしょうね。 「ソールの堅さ」だけで話をすると、一般的にはソールは柔らかい方が歩きやすく、従って疲れにくいです。もちろん程度問題ですが。 アルパインブーツのソールが鬼のように堅いのは、そうしないときちんとアイゼンが装着できないからで、本来は歩きにくく疲れやすいのを犠牲にしてそういう設定にしているのです。 昔は登山靴といえば重登山靴しかなく(キャラバンシューズを唯一の例外として)、世の登山者はガチガチのソールの重登山靴でハイキングもしていたわけです。 その頃、登山での歩き方として「いざり歩き」が基本とされていました。爪先を普通に蹴りだして歩くのではなく、外側に回すように歩く歩き方ですが、これは何も「山の歩き方」の普遍的な基本ではなく、当時のガチガチソールの靴ではそういう歩き方をしないと足を痛めたからに過ぎません。 現在は昔のようなガチガチソールの靴はアイゼン対応のアルパインブーツを除いてはなくなったので、普通に自然な歩き方をしても支障はなくなったわけです。 現在のアイゼン対応のアルパインブーツも、ソールの爪先に上手くカントをつけているので、飛躍的に歩きやすくなりました。本当にアイスクライミング専用の靴などではカントがついていない昔の重登山靴のようなガチガチフラットなソールの靴もありますが、そんな靴で「歩行」をすると足の裏はもちろん激しく疲労しますし、下手すれば股関節を痛めます。 というわけなので、「ソールが堅い」=「疲れにくい靴」というわけではないのです。本来疲れやすいはずのガチガチソールの靴の方が疲れにくい、ということは、その靴がよほど足に合っているのでしょう。 つまり、基本的にメーカーで同じ足型設定で靴を作っているとすれば、もしかしたらゼログラビティーあたりの方がもっと「疲れにくい」かもしれません。試してみないとなんとも言えませんが、試してみる価値はありそうです。 私は昔の重登山靴からトレッキングシューズやアルパインブーツなど、いわゆる「登山靴」を今までに10足以上履いていますが、特にメーカーにこだわったつもりはなく、その度にその時の現行モデルの大半を試し履きして選んでいるのですが、それでも半数以上がハンワグの靴です。クライミングシューズや沢靴は除いて。 そうしてみると、メーカーによる共通したマッチングはありそうですね。 余談ですが、シリオの足型測定器がよくショップに置いてありますよね。 私はあれで計ると3Eになります。 でも、シリオの3Eの靴はワイドすぎて履けません。足入れはすごく楽ですし店の中で履いてうろうろしているだけだと楽で良いのですが、楽すぎて靴と足の一体感に欠けますね。重荷で長時間歩くともて余しそうで嫌です。 同じシリオでも、アイゼン対応の712-GTXあたりになると、これならなんとか、というくらいフィッティングが良くなりますから、多分メーカーも判ってやっているような気がします。 キャラバンでも沢靴は2Eモデルが半数ですし、また3EモデルでもGKシリーズより遥かにタイトフィットです。私も今は2Eモデルを履いてますから。 キャラバンも確信犯ですね、おそらく。トレッキングシューズも、ほんとうはもう少しタイトな方が歩きやすく疲れにくいはずだと思っています。 余談の後に本題を蒸し返しますが、ソールが柔らかい靴でもソール全体が柔らかいわけではありません。少なくとも「トレッキングシューズ」では。 ソールには「屈曲ポイント」があって、ソールがそこで曲がるようにしているのですが、その位置がほんの少しでもずれていると、やはり疲労性に悪影響があります。 そんなことは結局、その靴で長時間歩いてみないと判らないことなのですが、そのあたりも「足に合うか否か」という重要な要素だと思いますね。 オーダーも悪くはありません。私も昔、ゴローで1足作ったことがあります。 ただ、今の靴は軽いですし衝撃吸収性も素晴らしいですから、今はオーダー靴にそれほどのアドバンテージがあるとは思えません。 ちなみに「登山靴はある程度重い方が歩きやすく疲れにくい」というのも「昔の常識」でウソです。 結局、ソールやアッパーの剛性がポイントなわけで、昔の技術では剛性の高い靴は重くなってしまった、というだけの話です。 同じ剛性なら軽い靴の方が圧倒的に歩きやすく疲れにくいです。 完璧に足にフィットしたオーダーの重い靴より(ゴローのサイトにも、オーダーでも完璧にフィットした靴は作れない、って書いてますが)、多少合わない部分があっても軽い靴の方が、結局歩きやすく疲れにくい、と思います。 総革靴で冬山対応の靴だと1~1.2kgほどしますが(片足)、今のナイロン靴だと700gくらいのもありますから(トリオレも800gくらいですよね)、その差は圧倒的ですよ。
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- icecouloir
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お勧めの重登山靴とのことで再回答しますね。 基本的には自分の好みがわかった上でのオーダーとなります。 私が最初にオーダーしたのは 長谷川恒男さんの紹介で「菅野さん」に作ってもらいました。 ちょうど長谷川さんのグランドジョラス用に作った靴の皮とインナーフエルトが残ってるとのことで お金を払い込みましたが 「飲んでしまって・・(笑)」 3ヶ月ほどかかりその年の 冬山登攀には間に合いませんでした。 その翌年に2回ほど冬の一ノ倉沢で使いました。 2回目は5-6年ほど前に あるガイドの紹介で 中山さん お父さんの方です。 につくってもらいました。 ドイツホーダム皮で前ベロを 袋式では無く 合わせにしてもらいました。 昔のヘンケ モンブラン風に作ってもらいました。 残雪期の山では 重宝してます。 最近の靴では サロモンのサイズが有ってるようなので 日帰りにはサロモンを履いてます。 以前は ASOLOでしたが 最近 手に入りにくい? 見かけないので サロモンのサポート感がいいのと ちょっと きつめなので 疲れにくいです。 袋式の方が重なって、ちょっと閉めにくいですが、水たまりなどに足を入れても 水が入らないので重宝してます。
お礼
再度コメントと、お勧め情報のご提供ありがとうございます。 > 基本的には自分の好みがわかった上でのオーダーとなります。 正直言って今回いただいたいくつかのお返事を読み、 まだまだ自分自身の好みがわかっていないな、という気持ちで一杯です。 まだまだ靴に関してだけでなく、山の色々なことに関して初心者であり今後も色々学んでいかないといけないなと思っています。 今回いただいたコメントや情報は、今後の靴を選ぶ際の参考にさせていただきます。 色々情報のご提供ありがとうございました。
「ソールの堅さ」というものに特に規格は存在しません。 ソールの堅さはソールそのものではなく、ミッドソールやシャンクで設定するものですから、同じビブラムの同じソールを使っていてもメーカーやモデルによって堅さは異なってきます。 それと疲れ方はソールの堅さだけによるのでもありません。 アッパーの剛性も関係しますし土踏まずのアーチの形状などの微妙な設定が足に合うか合わないか、といった総合的な要素で決まります。 ですから、質問者さんがトリオレの方が良くても、他の誰かにはGK-69の方が疲れにくくて良い靴だった、ということも普通にあり得ます。 それと今時はどこのメーカーでも日本仕向けの靴には日本向けのラストを使用して靴を作っています。 ですから、「日本人の足は甲高幅広なのでキャラバンやシリオなどの国内メーカーのものしか合わない」というのは誤解、もしくは一部メーカーの宣伝に騙されています。 もっとも同じ2Eや3Eといったワイズでも、メーカーによって大きく異なりますが、これはヨーロッパメーカーが欧州人の足型で靴を作っているからではなく、メーカーの設計思想やモデルの設定によるものです。 私はあまりワイドな靴は好みません。 それはワイドすぎる靴は足入れは良いので第一印象はとても良く、軽い荷物で短時間の歩行ならとても具合が良いのですが、重荷で長時間歩行するととても疲れやすくなるからです。それに岩稜や急傾斜の雪上などのシビアな場面では靴の中で足がわずかにずれるため、安定しませんし、やはり疲れやすくなります。 最初に試し履きをした時点ではタイトに感じるくらいの靴の方を好みます。 海外メーカーの多くの靴がかなりタイトな設定なのは、そういう設計思想なのでしょう。 日本人は靴選びが総じてオーバースペックですし(なんてことないハイキングにけっこうな靴を選ぶことが多い)、中高年登山者がマジョリティの現状では歩行時間も短く荷物も軽いですから、どうしても足入れが楽な「ワイドすぎる」靴が売れる傾向にあると思います。 なので特に国内メーカーはトレッキング用の靴はかなりワイドな設定をしているモデルが多いですね。 そのあたりは多分メーカーでも判っていて、同じ3E設定でもシリオのトレッキングシューズなど私は気持ち悪くて履けませんが(あまりにワイドで)、冬山用のモデルはけっこうジャストフィットだったりします。両方同じ3Eなのに。 質問者さんが感じた靴の違いは、ソールの堅さよりもそういったワイズ設定も含めた「足に合うか否か」といった要素が強いように思います。 GK-69が最初の感触は良いのなら、ワイズ設定が一番大きな要素のような気がしますね。
お礼
コメントありがとうございます。 同じキャラバンのC1とGK-69を使用した感想は、最初のはいた感じはC1もGK-69もほとんど一緒なのですが、低山で4時間歩いた頃から圧倒的にC1を履いた足裏の痛みが違います。そのような状態で我慢して歩き続けると、今度はヒザまで痛みだしました。 GK-69では8時間程度までなら、足裏もヒザも問題ない状態です。それがスカルパだと8時間以上でもほとんど問題ない状態です。(ただ足先がキャラバンなどに比べ細い分、両足の親指、小指のテーピングは常に行う必要がありますが) 同じメーカーでも、色々異なるということのようなので、今後も色々試してみたいと思います。ありがとうございました。
- icecouloir
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靴にこだわり、違いがわかる様になるにはかなり山行日数必要ですよね。 山を歩き込んで自分の足形に合う靴が見つかる喜びは有りませんよね。 靴のゴム?合成ゴムには色々な材質が有ります。 二昔前くらいは ビブラムしか無いので 選べなかったけど 今色々なものが出回ってますよね その中で 私は自分の体重 荷物の重量で 靴を履き分けています。 それとゴムの材質で 岩の上のグリップが変わります。 ソール シャンク などで靴底の堅さを変えます。 軽登山は比較的柔らかく アイスクライミング専用靴が堅くなります。 雪とか氷の上で 蹴り込む時は 堅い靴が疲れません。 夏山でも 残雪の上横断するときなど 靴底堅い方が 雪面に食い込み スタッドレスタイヤの様に食い込みます 柔らかい靴底は 残雪の上では 靴底が曲がりグリップしませんよね。 クライミング靴では メーカーにより グリップが全然異なりますよ。 私は 5.10履いてますが・・・ 軽登山/土の上では 軽くて柔らか靴底で 穂高など雪無し時期なら 堅い方が靴裏の感覚がわかり安全です。 鉄はしご 土踏まず部分 柔らかいと結構疲れます。 人工登攀 鐙の上と同じ理屈です。 足型の違いも有ります。 キャラバン 日本人 2EEあたりで スカルパ ヨーロッパ足形 細い D囲いでしょ? 母指球付近から 甲一周計ると 自分の足が 幅広か狭いかわかります。 私は この部分で靴を選んでます。そして 足裏を左右にひねり 足と靴のこの部分に隙間が無いこと確認します。 それと これはかなり 身勝手な判断ですが 登山靴もいいものは 膝を前にすると母指球付近に荷重が掛かりますが 安物のぺらぺら靴は 下りなどでいくら膝を前にしてフラッティングしても 力が逃げてグリップしません。 いい靴職人さんにオーダーメイドで重登山靴作ってもらうと 本当に違いがわかる様になりますよ。 それでも 最初は残雪の上を歩いて靴をなじませてから 土の上を歩きます。 グリップしないと思った靴は 荷物軽めの登山で使い 3-5年ほどでだめになるはずですから 捨ててしまった方がいいと思います。
お礼
コメントありがとうございます。読んでいて、靴に対する多くの経験からくる お返事なんだな、と感じました。お勧めの重登山靴屋さんなどありますでしょうか? (やはりゴローでしょうか?) 個人的には長時間の履き心地は、以下のようにクライミングシューズが一番悪く、登山靴がもっとも良いと感じます。その理由はアプローチの時間に大きく比例していると思っています。 1. クライミングシューズ (一番履き辛い) 2. クライミングシューズ(マルチピッチ) 3. 沢靴 4. 登山靴 (一番履きやすい) ここ一番のクライミングでは、街中ではく靴より1.5cm小さいスポルティバのミウラが なければ恐くて登れません。また沢靴無しで、沢に立ち入る勇気は全くありません。 登山靴は今はスカルパが一番気に入っていますが、オーダーメイドなども視野に入れ考えてみたいと思います。
お礼
再度コメントありがとうございます。 > キャラバンの靴よりスカルパの靴の方がフィットしていた、ということなのでしょう。 全く考えたこともないコメントです。少々驚きました!日常生活でも比較的、キャラバンのような足先広めの靴に慣れひたしんでいるので、ただ単にソールがある程度硬くキャラバンのように足先が広ければ、それが自分の足のベストだと思いこんでいました。 例えばクライミングや沢登は場所が場所だけに、ある程度の痛みを犠牲にしてでも、キツイ靴を履いています。しかしバリエーションなどは別にして、一般の縦走の場合は緩めの靴が自分自身にはあっていると頭で思っていても、体はちゃんとスカルパのようなキツイ靴がいいと疲労の違いで表しているということでしょうか。 硬いソールと歩きやすさに関しては、確かにソールの硬い靴は歩きにくいです。特に一般の道路など。しかし急な登りの登山道などでは、つま先立や足の一部だけで登らないといけないときは、ソールの硬いほうが疲れが少なく、また足の裏にかかる力がやわらかいソールより分散され(個人的に思っているだけですが)、結果疲労が少ないのではと思っています。 あとゼログラビティ、ぜひ今度試してみたいと思います。 オーダーメイドと現在の既成品との比較に関するコメント、ありがとうございます。 長短所の面からかなり勉強になりました。 今後新しい靴を検討する際は、参考にさせていただきます。 色々ありがとうございました。