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参議院は権限が強いのですか?

日本の参議院はなぜ、権限が強すぎると言われるのですか?

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  • tempakun
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回答No.1

「強い」とか「弱い」とかは定義がないので、主観的なものとなってしまいます。 おそらく一般的にいわれる参議院の強さは、国際比較を念頭に置かれていると思われます。 通常、二院制は役割分担がなされているか、儀礼的なものが一般的です。 例えば、アメリカでは条約締結権など外交防衛的課題は上院、他は下院。 イギリスでは上院の貴族院は法律貴族等の集まりで、法案を否決したとしても、下院(庶民院)が過半数で可決してしまえば、下院が優越します。 イタリアは日本と同じく民選の二院制ですが、上院に対しても解散権があり、上院の専横的な否決が起きても内閣は対抗できます。 しかしながら、日本は役割分担もなければ、参議院に対して解散権を行使できない。また、優越規定があるとはいえ、「出席議員の3分の2以上の再可決」はハードルが高い。過半数の再可決なら、単なる熟慮規定で、衆議院の完全な優越なのですが、「3分の2」です。 わかりやすい例を挙げれば、解散総選挙であるテーマを掲げて、直近の民意を得て、勝利しても、「3分の2ライン」を確保できていなければ、例えば半数は5年前選出の議員ですから、古い民意によって、「否決」できるというわけです。 他の要因としては、是非はともかく、参議院選挙における5倍にも及ぶ「一票の格差」(「清き0.2票」とも最近はいわれます)や全国比例の職能議員など、一部過疎部や団体の「過剰代表」の問題も間接的には影響しているとは思います。 去年の参院選もこの格差が原因となり選挙区得票数で300万弱民主党が多いにもかかわらず、10議席弱も自民党が議席を多く獲得しました。一人区で自民党が圧勝したためです。 まとまると、古く少数の民意が衆議院に待ったをかけ、政治が機能しなくなると言えるでしょう。

kgat0769
質問者

お礼

大変勉強になりました!また折に触れて読み返させていただきたいと思います。ありがとうごいざいました!

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