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一手前に受けるとは?
- 後手からの攻めを事前に受けるために一手前に受けるという指し方があります。
- 具体的には、後手からの3七香や2六歩の攻めを受けるために、先手が3八金打と指すことがあります。
- これによって、後手の早い攻めに対応できる態勢を築くことができます。しかし、必ずしも3八金打が最善手ではなく、他の有効な攻める手を選択することも可能です。
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後手玉の状況がわからないので、攻めることの可否はわかりませんが・・・ ▲3八金打△3七香であれば、当然▲3七同金で香のただ取りですよね?(当然、後手の△3七香はないと思いますが・・・・) 一方で、△3七香▲3八金打△同香▲同金だと、金香交換ですよね? どちらが先手が得なのかは明白ですよね?
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- mekuriya
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この局面で▽3七香と打たれると困ります。▲同銀は▽3九竜で論外ですが、▲同桂でも▽3八歩▲2九金▽3九金で受けがありません。▲3八金打が最強の抵抗でしょうが、▽同香成▲同金で大きな駒損になりまう。確かに、それで上手には早い攻めはなさそうだが、▽5八金から▽4八歩ぐらいで攻めが続きそうです。 それでは先に▲3八金打ならどうか。今度は▲同金直なので▽3七香は成立しません。今度は▽5七歩ぐらいしか手が見えません。 ここで2つの進行を比べてみましょう。 (1)▲1六歩(図1)▽3七香▲3八金打▽同香成▲同金 (2)▲3八金打▽5七歩▲1六歩▽5八歩成▲1五歩▽4九と▲1四歩▽3九と▲同金(図2) ここで1筋の歩を突いていったのは攻めの手を何手指せるかを説明する為であって実際にそう指すわけではありません。上手の陣形が示されていないので、仮定の手と理解してください。 ここで駒の損得こそ違うが図1と図2がほぼ同じ局面であることに気づいて欲しいのです。 (1)の手順は攻めの手を1手しか指していないのに対し、(2)の手順は攻めの手を3手指しているのです。 これこそが先受けの効果です。下手は金を一枚犠牲にした見返りに2手稼いだことになります。 終盤は「駒の損得より速度」です。この2手はものすごく価値があります。 だから▲3八金打が正解なわけです。 せっかくの手番なのだから攻めたい。しかし、それを我慢して先に受けることで結果的に攻めを早くすることができる。そういうことを教えている問題なのです。
お礼
「せっかくの手番なのだから攻めたい。 しかし、それを我慢して先受けすることで、結果的に攻めを早くできる。」 すばらしい文章です。 実戦中に見ることができるよう、今、紙に書いてPC横に貼りました。 ありがとうございました。
お礼
お恥ずかしい。 簡単明瞭なご回答、ありがとうございました。