脊損による自己排泄は悩みの種なのですが脊損のレベルによって様々ですので適切なアドバイスは難しいですね。
管で尿を排泄とのことですが、カテーテルによる自己導尿と解釈してよろしいでしょうか。それともバルーンが入れっぱなしということでしょうか。
カテーテルによる自己導尿のメリットは残尿が残りにくいことによる膀胱結石などが出来にくい、定期排泄による失禁の防止が期待できます。
反面、導尿による尿道に傷をつける可能性、常在菌の感染による膀胱炎、カテーテルの管理の面倒さなどが付いて回ります。
自己排泄の場合、感染による膀胱炎などが軽減できる一方で残尿による膀胱結石の可能性が高くなります。
特に就寝がある夜間に残尿が多いと結石が出来るリスクが増えます。
ご質問の自己排泄についてですが、損傷レベルが運動神経のみの場合と知覚神経の両方損傷している場合では若干変わってきます。
薬としては尿意が近くなる薬などがあったように記憶していますので医師に相談されてはと思いますが、効果のほどはそれほどではなかったように思います。
知覚神経が生きているのであればこの手の薬は有効かもしれませんが知覚神経にも障害があれば効果はあまり望めません。
尿意などが感じられるのであれば、刺激による排泄をする方法があります。
下腹の辺り(へその下10cm前後)に膀胱があるのですが、ここを指でギュッギュッと連続して押したり、このあたりをトントントンと連続して刺激することで排泄を促します。
この時、括約筋を緩めるために踏んばらずに息を抜く要領で行います。
これは膀胱を振動させ尿道に尿を送ることで排泄を促す方法です。
知覚障害がある人もない人も脊損のある人の間では良く行われる排泄方法です。
(※障がい者が利用するトイレではよくトントントンと膀胱を叩く音が聞こえてきます。個人差があるのですがかなり強くたたかないと排泄できない人もいるようです)
この排泄方法は出来るだけ尿が溜まっている状態で行う方がうまくいきます。括約筋が緩みやすいのが理由です。
知覚がない場合は下腹の膀胱辺りを触ってみて膀胱が張っているようであれば尿が溜まっています。
手軽に自己排泄を促す方法はこれぐらいしか知りません。またこの方法では慣れないと残尿が残ることがあります。就寝前だけはカテーテルによる導尿で残尿が残らないように併用するのが良いと思います。
裏技としては肛門に指を入れ、括約筋を緩める方法がありますが衛生的ではないのでお勧めしません。
(便が排泄されるときに同時に尿が出る経験があると思いますが、これは排泄物が括約筋のスポットを通過するときの刺激で尿の排泄を促すからです。)
溜め過ぎは膀胱炎と結石の原因になりますのでしんどいと思いますが頑張ってください。
お礼
回答していただき、ありがとうございました。 参考にさせていただきますmm