おはようございます
看護師ではないのですが、以前ソーシャルワーカーとして病院勤務していました。
患者さんの価値観にあった対応・・・難しい課題だと思います。
医師や看護師の方々も悩みながら対応しておられました。
事例1.癌末期の男性。余命数週間で入院中でした。独居にも関わらず退院希望されていました。娘さんによると晩酌がしたいからとのことでした。医師の反対を押し切って退院され、娘さんの支援を受けながら自由気ままな独居生活を再開されました。もちろん晩酌もです。・・・2週間後にお亡くなりになりました。娘さんは、お酒好きな父らしい最期だったとおっしゃっていました。入院を継続されていたら、もう少し人生の時間は長かったかもわかりませんね。
事例2.癌末期の女性。入院中で退院許可が降りていなかったのですが、年末年始は自宅で過ごしたいとの希望。行政・訪問看護・訪問介護等々と連携して在宅療養の準備をしました。家族にもケアの練習に来ていただきました。医師は1週間程度で再入院になるのではと予想されていて、こちらもその心つもりはしていました。・・・自宅に帰ったことが生きる励みになったのでしょうね。春まで自宅療養され、最後の最後に再入院されて息を引き取られました。
どちらも、スタッフが悩みながら患者様の意思決定を尊重した結果です。
賛否両論だと思います。病院内でもいろんな意見が出ていましたから・・・。
これから看護学校で勉強されるのですね。勉強中・実習先・入職先でいくらでも遭遇する事例だと思います。医療スタッフ自身が、患者様のために悩みながら仕事をすることは大切なことです。
医療スタッフ自身が、死生観を持っている必要があると思います。
患者様の意思決定の尊重と身上看護(医療や福祉の必要性)のバランスを取ることは難しいです。
がんばってください。