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自殺者が戦後の混乱期レベルなのはなぜですか?
1955年から1960年頃にかけて、自殺者が増大した時期があったようです。現在は、その頃のレベルに到達しており、自殺者3万人以上が15年間も続こうとしています。以前より、年間あたり1万人の自殺者がプラスされているので、バブル以降、15万人の自殺者が余計に出たことになります。日本のレベルは、自殺大国のロシアに近いです。暴動が起きたりする欧米では、逆に自殺者は減少傾向であり、日本の半分以下ぐらいと、とても自殺者が少ないです。なぜ、日本は、年間あたり、1万人も自殺者が増えて、ロシア並になってきたのですか? 誰かが、自殺に見せかけて殺したり、自殺に追い込んだりしているのですか?
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1998年。それまで、2万人台で推移していた自殺者の数は一気に1万人も増加し、以来、 現在に至るまで毎年3万人台の方が自殺で命を閉じています。 では、なぜこの年。自殺者の数は一気に1万人も増えたのでしょうか。 ひも解いてみると、この前年。1997年、橋本龍太郎内閣下、未だ阪神大震災の傷も癒えぬ 中行われた消費税増税により、山一証券、三洋証券翌年には北海道拓殖銀行など、多くの金融 機関が倒産しました。異例の事です。 2008年のデータですが、自殺者の内訳を雇用形態別に見てみると、経営者を1として考 えた場合、被雇用者が2、無職者が5に相当する自殺件数を記録しています。 無職者の自殺者数は企業経営者と被雇用者を足した数をはるかに上回る計算になります。 一方で、自殺する原因を同じ年度で見てみると、有職者の自殺理由は経営者と被雇用者を合 わせて、経済的事由で自殺する方の数が健康を事由として自殺する方のおよそ2倍に相当し ます。ところが、これを無職者で考えると、経済的事由を原因として自殺する方の数を、健 康を事由として自殺する方の数がはるかに上回り、割合で言うと、経済的事由を原因として 自殺する方のおよそ3倍に上ります。 総合で見ると、経済的事由で自殺する人の数の約2倍の方が健康的事由で自殺しています。 これは、無職者で健康を事由として自殺する方の数がどれほど多いのかと言う事を指し示し ています。 そして、「健康的事由」の内、その大半を「精神的疾患」が占めています。そのうちでもっ とも多いのが他の方が回答している通り、「うつ病」です。 考えていただきたいのは、なぜ人はうつ病になるのか。自殺する最終的な理由はうつ病かも しれません。ですが、その本当の原因は、その人がうつ病を発症するにいたったその原因。 これを追求することが一番大切です。 私が考える、そのもっとも大きな原因は、やはり経済だと思います。 それは、企業経営者、雇用者の多くが経済的理由で自殺していることからも容易に想像出来 ます。無職者はなぜうつ病を発症したのか。決して、うつ病になったから無職になったわけ ではないと思います。 企業の倒産やリストラに伴う解雇が原因で、多くの方が職を失い、また職を失った後も就業 することが出来ず、結果的にうつ病を発症して死に追い込まれる。そんな実情が見えてきま す。 他の先進国に比べて、この国の自殺者が多いのは、実は却ってこの国の失業率が低い事が災 いしているのかもしれません。1998年から2004年にかけて、一時期アメリカやイギ リスが日本の失業率を下回る時期もあったようですが、押し並べてこの失業率が低いのがこ の国の特徴です。 働いていて当たり前の国と、働かない生き方もある国。それぞれに襲った経済危機が、その 国民の心情に与えた効果には雲泥の差があるように思います。 肝心なのは、この国では未だに無職者の多くが精神的疾患を事由として死を選ぶという現状 が改善されていない事にあります。確かにうつ病という問題にどう対峙していくのか、とい う問題はとても大切な事です。 ですが、それよりも大事なのは、その大元。今以上にうつ病患者を増やさないようにするた めにはどうすればよいのか。企業の経営状況をどう改善させていくのかという問題は、差し 迫って突き付けられた、この国が抱えている問題の本質であるように感じます。
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- Gusdrums
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自殺者の元凶となるのが、重度の鬱病からという統計が多いそうです。 日本は、この鬱病に着眼するのが遅く、カウンセリングも予約で一杯! 又、薬剤治療が多いため、症状を薬で抑制させているだけなのです。 最近、英国が始めた出張カウンセリングが効果を出して自殺者が減少したというのを雑誌で読みました。 日本は、こういう制度というものが無いに等しいです、通院治療がほとんどですから、鬱病で引き込んでらっしゃる方が多いのに、通院するだけでも精神的に大変な負担と思います。 米国もこのような出張カウンセリングが普及しています。 更に、日本は鬱病になってしまった人に対して、会社や企が休職後の復職について、その対応方法を専門家が適切にアドバイスするのですが、日本というのは、こういうところが特に偏見の多い人種が多く、我慢が足らないとか弱いやつとか決め付けてしまう嫌いがあるのも事実です、つまり、人の輪から離れた人間として処理したり鬱病に対しての軽視があるのです。 だから、復職しても再発とか多いのですよ、 不況とかいうこのご時勢の影響もありますが、米国なんか、もっと失業率高いですからね。
お礼
ありがとうございます。鬱という精神病に対する差別みたいのがあるのでしょうか。しかし、それにしても、海外では日本の何倍もの失業率であったりするのに、日本がここまで自殺大国になってしまっている状況が、いまいち解せません。他国では、弱者も生きられるが、日本では、弱者は生き残れないのでしょうかね。
不況による不安と、悩みや泣き言を言うのを恥とする文化が 一人で悩み悲観して鬱に陥る人が触れているからでしょう。
お礼
何か、逃げ道が無い、自由がなくなる状況に追い込まれるのでしょうかね。最近、JR北海道の社長が入水自殺したようですが、個人で抱え込み過ぎたような感じですよね。昔ながらの精神論でどうにかする、という慣習が抜けていないのでしょうか。合理的な考え方、というものが、日本には欠けているのかもしれません。
- altosaxmusume
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不況ということもあり、自分がうまくいかない「鬱」の人が増えているのではないかと思います。圧倒的に鬱になるとそうなる気がします
お礼
欧米は、日本以上に失業率が高く不況ですが、日本人は民族的に鬱になりやすいのでしょうか。ロシアとか、自由の無い国で自殺者が増える、と考えられませんか。原発の爆発といい、ロシアとの共通点が気になります。
お礼
おそらく、元々2万人の方が自殺していた中では、健康を理由とした自殺も多かったのではないかと思います。しかし、欧米では、失業率が高いと言っても、働かないのが当たり前となるレベルではないので、失業率が低いことがうつ病に繋がるとか、うつ病が、自殺原因のすべてだ、という風には感じることができません。うつ病って、病院での診断結果がないと、健康上の理由の自殺とはならないと思うので、実際は、もっと多いようにも思いますが、データには現れていることを基にすることもできず、一体、なぜ、日本だけが、こんな自殺大国なのか、本当の原因は何なのか気になります。過労死、に見られるように、外国よりも、長時間働いて、仕事に身を費やし、何も考えられないようになる人間になってしまうほどの働きすぎが原因のようにも、今、ふと思いました。