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仮想OSのセキュリティについて
- 仮想OSのセキュリティについて質問させて頂きます。過去にネットバンキングの操作はkasperskyのセーフデスクトップで安全との書き込みがありました。
- paskersky internet security のセーフデスクトップは仮想OSとは別物なのか疑問です。
- また、paskersky internet security のセーフデスクトップもホストが乗っ取られた場合にはセキュリティの意味がなくなるのでしょうか。セーフデスクトップ内のセキュリティはホストがガードしているのかも疑問です。
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先の質問も読みましたが・・・。 まず、セキュリティの基礎を言えば、仮想OSまたは仮想環境だから安全になるというのは、必ずしも正しい考え方ではありません。はっきり言えば、間違いですので、その考えは捨てて下さい。あくまで、仮想環境は、ある条件下でテストを行う場合に、セキュリティ上のダメージを最小限に食い止められる場合があるという程度です。 詳しく書くと、仮想環境でセキュリティに効果的なのは、あくまで次の場合です。 ・あるアプリケーションに危険なプログラムを伴っている可能性がある場合、それを仮想環境で実行することで、仮想環境が感染してもホスト環境は、直接的な影響を受けないか、受けにくい。 ・仮想デスクトップやNTVDMのような環境の場合、仮想環境で実行するアプリケーションが、仮想環境の状態を保存する機能がなければ、実行時にインターネットなどから入手した不正なプログラムなどが、仮想環境終了時に削除されるため、次回起動時の危険性が減少する。 ・特定のハードウェア環境に対するトラブルの影響を受けにくい。受けたとしても、仮想環境を再起動または再構成することで、環境を再構築するのが容易である。 という部分です。 それに対して、先の質問に対しての回答に多いのは、ホストが乗っ取られたらという前提の回答です。分かりやすく言えば、毒入りの大きないけすがあり、毒が入っているいけすに囲いを付くって、分けただけが仮想環境です。即ち、元のいけすが汚れていればいくら仮想環境であっても、大きないけすの影響を受けるのです。 そう考えれば、分かりやすいでしょう。仮想環境は仮想的に完全に分離した環境を作りのではなく、ホストにある資源を元に、ホストから動かすことが出来る仮想的なハードウェア環境を作るソフトなのです。 その上で本題です。 セーフデスクトップの使い方は、危険な恐れのあるアプリケーションを、仮想的なシステム環境で実行し、ホストとなるOS本体にダメージが及ばないようにするための技術です。 そのため、もしも既にホストOSがキーロガーなどによって浸食を受けていければ、意味はありません。 ただし、この環境で実行するアプリケーションで設定した情報は、終了時に消去されますので、そのソフトウェアの実行中にそのソフトウェアが受けた攻撃は、無効となります。 そのため、ホストが浸食されていない状況下であれば、より安全性は高くなります。 ちなみに、VMのゲストと違うのは、ゲストOSの場合は、ホストもゲストもそれぞれ独立したOS環境であることにあります。即ち、ホストと同じものがゲストでも動き、1台のパソコンの中に2台のパソコンが入っているようなものです。そうなると、セキュリティ対策は2台分必要になり、windowsアップデートなどのアップデートもそれぞれに行わなければならなくなります。 そのため、手間もセキュリティリスクも2倍になるのが普通なのです。 セーフデスクトップは、同じ仮想的な環境ですが、同じOSの中でカスペルスキーのウィルス対策ソフトが、メモリ空間を分離し割り当て、実行が完了したら、メモリ空間の情報を消去し、OSにメモリ空間を開放します。そのため、OS環境は1つで済みセキュリティ上の感染リスクを減らすことのみが実現できるのです。ただし、既にOSそのものがウィルス感染していれば、効果はありません。
お礼
具体例を踏まえて詳しく説明して頂いてよく分かりました。 マルウェアやPCセキュリティーに詳しい人間の言うことを信じてきましたが考え直す必要が出てきました。 >http://okwave.jp/qa/q6900823.html